いきなりサバ太郎！とは (イキナリサバタロウとは) [単語記事]

いきなりサバ太郎！とは、「木の屋石巻水産」が販売しているパリパリ食感のサバチップスである。

概要

主に缶詰などを主力商品としている株式会社木の屋石巻水産が、2016年 8月10日発売開始した商品^[1]。サバの削り節（要するに「かつおぶし」のサバ版）をパリッパリに乾燥させてチップス状にしたもの。「柿ピー」のようにバターピーナッツも袋に入っている。

「スナック感覚でサバを気軽に味わってもらいたい」という意図で焼津の削り節メーカーと共同開発したもので、しょうゆ・みりんをベースにショウガをアクセントとして加えてからサバ節とすることで、素材本来の旨味を凝縮させている^[2]。

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 https://twitter.com/sabataroukinoya/status/756072689882628096

記事冒頭に記した「おやつにサイコー！」「ビールにピッタリ！」との売り文句はパッケージに記載されているものだが、ここからもわかるとおり「おやつ」でもあり「おつまみ」でもあるという立ち位置の商品である。パッケージの表面に描かれているサバのキャラクターも、ビールのジョッキを手にして笑みを浮かべている。ちなみにこれらのキャラクターデザインは、イラストレーター/キャラクターデザイナーの「福田透」氏であるとのこと^[3]。横にいるピーナッツのキャラクターは「ピーナッツ太郎くん」らしい^[4]。

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 https://twitter.com/Toru_Fukuda/status/793018792188059648

単におやつやおつまみとして食べるだけでなく、食材としてサラダやパスタやチャーハン、卵かけ御飯に使っても合う、とのこと。「かつお節のサバ版」である「さば節」をそのままスナックにしたようなものなので、やたらと旨味があるためそのまま食材として使えてしまうようだ。

特に卵かけご飯については、発売前から立ち上げられた公式ツイッターで、始まって2回目のツイートで写真付きで紹介したほど。担当者の人が開発時に試食してみて気に入ったのだろうか。

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 https://twitter.com/sabataroukinoya/status/756073203689148417

また公式Facebookでもトップ画像として卵かけご飯が使用されている。

公式サイト内の「レシピ」にも卵かけご飯が紹介されており、「ちなみに卵かけご飯にのっけると食卓のイノベーション！卵とご飯とゆっくりかき混ぜると、パリパリした食感と爽やかな甘辛さがあいまって、それはもう、いきなりウマいのです。」とのこと。

名称の「いきなり」は標準語でいう「前触れなく」「突然」という意味ではない。公式サイトによると、「「いきなり」は宮城の方言で「ものすごく」「とっても」の意味だよ！」とのこと。つまり「いきなりサバ太郎！」とは「とってもサバ太郎！」という意味ということになる。「とっとこハム太郎」に似てるな。

著名人にもファンがおり、役者の松尾貴史が自らのTwitterで「私が能動的に食べる数少ない乾き物です。「いきなりサバ太郎」！ビールにも、日本酒にも、焼酎にも、ワインにも、豆腐にも合う。」と紹介したことがある。

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 https://twitter.com/Kitsch_Matsuo/status/800164812588101633

ちなみに、この記事を作成する際にTwitter上に存在する「いきなりサバ太郎」に関するツイート全てに目を通してみたが（2019年 10月現在、あまりメジャーとは言えない製品であるため全てのツイートを網羅しても大した分量にならない）、驚いたことに「まずい」「好きじゃない」「嫌い」といった味に対するネガティブな感想が皆無であり、味については「おいしい」「うまい」などのポジティブな書き込みしかなかった。マイナーな商品は好みに合う人しか買わないのでポジティブな感想のみが集まりやすいものであるとはいえ、これはなかなかすごいことではないだろうか。

数少ないネガティブな声としては「卵かけごはんに多く使いすぎて、卵が一瞬で吸収されてザリザリ噛みしめるだけになり、口の中にも刺さった。もっと少なくてよかった」との書き込みがあった。しかしこれも商品自体に対するネガティブ意見ではなく、食べ方に失敗したという反省の声である。上掲の公式 Twitterでの卵かけご飯の写真でも「これで足りるの？」と疑問に思ってしまうくらい少なくしか乗っていないが、このくらいが適量ということなのだろう。