ぼーかろいどふぁんねっととは (ボーカロイドファンネットとは) [単語記事]

「VCLFAN.NET（ぼーかろいどふぁんねっと）」は、「ボーカロイドにゃっぽん」のサービス終了（2013年 2月15日）以降も活動を続けていたSNSのひとつ。

2014年 1月時点において、ID ベースで1,262名の会員を擁する^[1] 。正式名称「VCLFAN.NET（ぼーかろいどふぁんねっと）」、通称「ぼかふぁんSNS^[2]」「VCLFAN」。本記事では、以下「ぼかふぁん」と称する。

長らくサービスを提供してきた「ぼかふぁん」だったが、2023年 2月12日の夕方頃から、唐突にサイトにつながらなくなり、一向に回復の兆しを見せなくなった。そして、心配したユーザーたちの間で情報交換が行われた結果、昨年の2022年 12月の時点で既に管理者(kuu kan氏)がご逝去されており、後にご遺族の依頼を受けた業者によりサイトが削除された事が発覚。実質、サイトにつながらなくなったその日が「閉鎖日」となった。

これにより、「にゃっぽん」の後継サイトの内、メンバーからの招待なしで参加・利用できるサイトはほぼ全て消滅した。

リンク

VCLFAN.NET（ぼーかろいどふぁんねっと）

概要

2015年 1月現在、既存会員からの招待がなくても、サイト（https://vclfan.net/）の利用規約に同意し、「新規登録」ボタンから招待状を取り寄せれば、誰でも入会できた。

SNSのいわゆるフレンドは「まいぽん」と称する。気の合いそうな人に申請メッセージを送り、承認してもらうシステムである。あらかじめ自己紹介や最初の日記や「あしあと帳」など書いておけば、たいていの場合「まいぽん」は喜んで承認してもらえる、そんな気軽な雰囲気であった。

ロゴマーク、イメージキャラクター等は、多くの優れた応募と幾度もの決定延期を経て、息長く「募集中」となっていた。

特徴

今はなき「にゃっぽん」と同様、ボカロP、MMDer、モデラー、絵師、動画師、詩人、生主、DTMer、UTAU・トークロイド・HANASU、同人作家、ゲーマー、イベント・コスプレ・青廃・黄廃などのキャラクターファン、見る専・聴く専などなど、ボカロ界隈のさまざまなクラスタに属する会員が一緒くたに集まり、ジャンルや世代の垣根を超えて日記やコミュニティなどで思い思いに活動していた。

日記を書くまでもない時は「一言メッセージ」で簡易に“つぶやく”ことができ、これは全会員に表示された。また、会員だけでなく外部にも日記を公開する機能もあるので、ブログ的な利用も可能。

特筆すべき特徴として、発行されたIDの約半数がアクティブであり、比較的賑やかである^[3]こと、コラボ制作のための限定コミュが盛んに作られていること、飯テロ、駄洒落、日常の雑談といった、ボカロ界隈とは特に関係のなさそうな話題も盛んに楽しまれていることが挙げられた。

沿革

～2013年01月	前年秋の終了決定以来、「ボーカロイドにゃっぽん」は、「後継SNSの選定」「某企業へのSNS譲渡」のふたつの側面から道を模索していた。譲渡に関し、先方企業の担当者と協力して様々な条件や問題を精力的にクリアしていたが、最終的に断念のやむなきに至る。一方、ぼかふぁん管理人の中の人 kuu kan氏は、にゃっぽんが「もしも」の場合に、自身の所属するコラボサークルの避難先を確保する意図でSNSの立ち上げを検討。
2013年 01月15日	kuu kan氏、vclfan.netのドメインを取得。
2013年 01月17日	「MyN ETS Nya ppon Custum^[4]」運用を開始。この日が「ぼかふぁん」の誕生日となる。以降、現在に至るまで、システムのさまざまな修正や機能拡張が行われる。
2013年 01月28日	利用規約を整備し、一般公開を開始。
2013年 02月01日	にゃっぽんの公式な後継SNS募集は、セキュリティやスペック面で要求水準を満たすことのできる候補が現れず断念されたが、企業譲渡の破談を受けて、各種SNSの紹介を開始（広告バナースペースを無償提供）。「ぼかふぁん」もそのひとつであった。
2013年 02月23日	新サーバへの移行が完了。
2013年 03月14日	ヤマハ株式会社の登録商標「ボーカロイド」「ボカロ」のサイト名での使用に関して許諾を得る。
2013年 03月25日	会員数が1,000 IDを突破。
2014年 01月17日	開設１周年を迎える。
2015年 01月17日	開設２周年を迎える。
2023年 02月12日	管理人ご逝去により閉鎖。