アニメーターとは、アニメを始めとして映像制作においてアニメーションを作る工程の人を指す役職である。
3.ダイナメーション等の特撮映像制作時に人形の動きをつけていく作業者。
等々、主に動きを作る工程の役職に付けられる。
単にアニメーターといった時は多くの場合、アニメ制作の作画マンを指す事が多い、本項でもアニメ制作におけるアニメーターについて記述する。
というのが一般的な工程である。この内作画と呼ばれる工程は3と4の工程を指し、この作画を担当するのがアニメーターの仕事である。
ただし、2のレイアウトという工程も基本的には原画担当者が行う為、アニメーターの手腕や作画のクオリティ等を評する際にはレイアウト技術も合わせて語られる事が多い。
レイアウトとは、そのカットの設計図を作る工程である。キャラや背景の画面の入り方、芝居内容と言った表現的な部分や、セル分け等の具体的な処理をここで決める。近年はスケジュールの圧縮などを理由にこのレイアウト工程でアニメーターがラフ原画までを描く事が一般的になっており、事実上動きを作る工程はこのレイアウト段階になったとも言える。
レイアウトが完成すると、そのレイアウトを元に作画工程と背景美術という工程に分かれる。誤解される事も多いが背景を描くのは背景美術という工程である(美術スタッフ、美術マンと呼ばれる人達)。背景美術の仕事はアニメーターの仕事はとは明確に区別されており、あくまで作画工程のスタッフがアニメーターである。
単に絵コンテから原画を起こすのみでなく、原画と原画の間に何枚の絵(中割り)が入るかまで考える。絵、動きの双方を作る作画工程の要であり、ここがヘバるとどうしようもない。
その為、原画担当だけではなく作画監督によるチェック・修正が入りクオリティの統一、底上げが図られる。
アニメーター経験のある演出や監督の場合はチェック時に演出的な部分だけでなく動きや絵の技術的な修正を入れる事も多い。宮崎駿などはその典型であろう。
通常は動画からステップアップする場合が多いが、東映アニメーションなど社内スタッフを最初から原画担当として教育する場合もある。また近年はSNSなどの普及によりネット上で独学でアニメーションの技術を磨いた人がスカウトされるような形でいきなり原画マンとして参加する例も多くなってきている。
優れた原画を描くアニメーターはアニメファンから注目され、担当したカットを纏めた動画を作られる事がある。
演出家や作画監督からのフィードバックをもとにラフ画として描かれた原画を清書する。[1]
原画を手掛けた人間が第二原画もやるのが理想的だが、スケジュールが厳しければ別の人間に振られることになる。
指定に沿って原画と原画の間を埋める中割と呼ばれる絵を作成する。
給料が安く、動画1枚100~300円など完全に出来高制である。ニュースなどに生活が厳しいと取り上げられるのはこの動画マンである。
主に新人の仕事になる事が多いが、最後に画面に出る線を作る工程の為、責任も重大である。清書が悪いと線画ガタガタと揺れてしまうし、中割をミスれば動きが狂ってしまう。
単に機械的に前後の原画の間に線を引いていけばいいとは限らず、特にキャラクターの振り向きなどはしっかり原画の立体感を捉えて描いていく力や、髪が遅れて動くなど動きの自然な流れを意識する必要がある。
動画のクオリティを担保する役職は動画検査と呼ばれ、こちらは新人ではなくある程度経験を積んだ人や、その道のベテランが担当することも多い。
近年は安くて速い海外にその仕事を丸投げしてしまうことも増え、技術の空洞化も懸念されている。
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最終更新:2025/01/04(土) 02:00
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