月刊誌「コミックキューン」にて2019年1月から2023年11月まで連載。単行本は最終5巻が2024年1月26日発売。
公式キャッチコピーは「押入れ生活をやめて学校に行ってみた。詩的でシュールな日常四コマ」
少女終末旅行からのつくみずワールド全開ながらところどころでクスリと笑える作品となっている。
主人公。トレードマークは左頭部のしめじ。「しじま」は「静寂」の別読み。
「中学1年の時色々あって学校がいやになり そこから2年間押し入れに引きこもった」が、高校進学を機に学校に通うようになる。頭部のしめじは引きこもりだった頃に生えたもの。
魚が好きで、使っている筆箱はホウボウの形の「よしか」(まじめが命名)だったり、「形が好き」という練り物も「魚の形のがあればいいのに」と残酷ともいえる願望をもっていたりする。
極度の面倒くさがりで、特技は「なげやり」。まじめと付き合うようになったのも「断り続けるのが面倒くさい」からという徹底ぶり。
それでもまじめと付き合っていく中で少しずつ関係が深まっていき、まじめのことは親友として心を許せる大切な存在になった。
まじめからは「しめじちゃん」と呼ばれている。
しじまのクラスメート。トレードマークは頭の上の目玉焼き。くっつけているわけではなく生まれつきで母親からの遺伝らしい。
明るい性格で本人曰く「真面目たっぷり」だが、「高校受験の時授業も聴いて受験勉強してギリギリ」だったり、「ヘブン」が天国という意味だと知らないたまたま忘れていたりと、学校に行かずに姉から勉強を教えてもらい高校に合格したしじまとは対照的。
「友達ができないところとかが似ている」としじまに接触し、はじめは邪険に扱われるも会話を試みる。「友達より彼氏彼女の方が付き合いの区切りがはっきりしているので楽」という会話の流れから「付き合ってください!」としじまに告白(?)し、「なんかもうめんどくさいし」と受け入れられ彼女(?)になった。しじまとの関係は「婚約者」と自負するが、しじまによって「知り合い」に書き換えられている。
しじまとの関係が深まって以降、しじまを好きという気持ちが新たな領域に達しつつあり、彼女でしか気持ちよくなれない状態になってきたらしい。
しじまからは「まじめちゃん」と呼ばれている。
しじまと2人暮らしをしている親替わりのような存在。変わり者で大学は「やめた」と宣言し、何やら研究を行っている。本人曰く、「神から世界を取り戻し世界を救う研究」らしい。
部屋に工具や部品を散らかしているが、「ゴミはないので汚くはない」という。しじまとまじめに手伝ってもらい、「なま魚生成機」などの機械を完成させている。
しじまに勉強を教えたり、「数式解かなくてもわかる」とのたまったりと頭脳明晰な様子。
彼女の研究がこの物語、そして世界に深く関わってくる。
担当は美術で、しじまとまじめが所属する「穴掘り部」の顧問。あーお酒飲みたくなっちゃうなー。
どこか抜けたところがあり、自分で掘った穴から出られなくなったり、フェンスの穴から顔を出し「校外だから」とウォッカの水割りをあおったりする。なんだかお酒飲みたくなりますね。
ドーナツのような輪の形をしたものが好きで、大学時代から陶器のドーナツやコーヒーカップを作り続けている。陶器のドーナツ…略して陶ナツ。
すみだ先輩とは抽象画でコミュニケーションをとることもできる。すみだちゃんの絵はお酒に合うなー。
「穴掘り部」に所属する2年生で、しじまとまじめの先輩。
物静かな性格で、自分の気持ちは基本的にスケッチブックを通じてイラストや文字を描いて伝える無口さん。
決してノリが悪いわけではなく、むしろノリノリでしじまとまじめに絡むこともある。
「穴掘り部」に所属する3年生だが、高校を何年も留年しており既に成人済み。しじまの姉とは3年生の時に同じクラスだったこともある。
自分のことを「美少女」と呼び、ことあるごとに自身は「美少女」だとアピールしたがる自信過剰気味な性格。
常に頭に本を乗せていて見た目に重たそうだが、少しだけ浮いているから重くないらしい。
しじまに本の読み方を紹介したりと見た目に違わず読書家な様子。
しじまが町で出会った謎の猫耳帽子オッドアイ少女。
彼女曰く、世界に生まれた様々な「間違い」を棒で叩いて直す仕事をしているらしい。
しかし彼女のような仕事をしている仲間は他におらず、ワンオペ業務を強いられている。
しじまのクラスメイト3人組によるガールズバンド。
名前の由来は穴掘り部が発掘したモササウルスの頭の骨と犬の埴輪を合体させたものからとられている。
あやか
モササ犬のキーボード兼ボーカル。
自由奔放な天才少女。
よしこ
モササ犬のベース。
控え目でしっかり者の頑張り屋さん。
掲示板
70 ななしのよっしん
2025/11/04(火) 18:36:29 ID: w+DgM3lWIB
厳密には移り住んだというよりも個々の行動や言動パターンを模したプロセス群で保たれているシミュレータ環境
そもそもつらい記憶を思い起こすこと自体がたぶんない、「そのように世界が繰り返しシミュレートされる」から
校長先生みたいに地面を掘ってレコードを聴き続ける場面が典型例
たぶんチトとユーリは転送時点で二人同時のワンセットという扱いになってると思う、最初からどこまでも一緒
終盤の『よもぎ』が車掌の電車に乗ってレールから外れたことで、しめじちゃんは自我を得たのではないかなと
苦しみ続けた彼女の結論が「みんなに会いに行こう」で、単なる模倣ではなく世界の成り立ちが変わるお話かなって
71 ななしのよっしん
2025/11/04(火) 21:19:03 ID: 12AsfwDdFX
「宇宙が生まれては消えてを繰り返している」という台詞について言及しているのなら
それは現実世界が終末を迎えて、移り住んだ西よもぎ市でさえ混沌に飲み込まれてしまったことを示しているのでは
校長先生がレコードを聴き続けるのはしじま姉が「孤独」を使って人々を遠ざけたからで、自我のない存在とは思えない
勿論しめじちゃんも最初から自我があったように見える
ただ中学一年の時に嫌な目にあって引き籠っていたから心を閉ざしていただけで
それがまじめちゃんや穴掘り部のメンバーといった人々との交流で他者の存在を受け入れられるようになった
「なぜ私たちがいるのか」としめじちゃんは最終的に見出した
しじま姉の台詞にもあるがシミュレーションの世界でも確かに人々は生きていて、思考しながら存在しているんだと思う
72 ななしのよっしん
2025/11/06(木) 05:51:13 ID: w+DgM3lWIB
『よもぎ』がシミュレートするプロセスパターン(模倣)からの逸脱 ≒ 自我の獲得
単なるシミュレート(模倣)対象ではなくroot権限を得て世界を再び創り始めた物語だと個人的には捉えている
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最終更新:2025/12/24(水) 06:00
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