ネット右翼の定義とは (ネットウヨクノテイギとは) [単語記事]

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「ネット右翼」の記事単体では定義について考察が錯綜し掲示板が荒れる事態となったためこの独立記事が作成されました。

まずはじめに

このニコニコ大百科では「ネトウヨ」という単語のリンクは「ネット右翼」にリダイレクトされるようになっている。しかし、この二つのワードは違うニュアンスを含んでいると多くの人が感じているようだ。ニコニコ大百科の都合上、同じ記事で議論せざるを得ないがその点に留意して議論してもらいたい。
※これは掲示板 >>181で提案し>>184で賛同を得られたため追加した項目です

概要

「ネット右翼の定義とは何か」
これに対して様々な考察がされているため以下に紹介をする。

辞書による定義

コトバンクにページがあったため、リンクと簡単な内容を紹介をする

インターネットの掲示板2やブログ上で、保守的、国粋主義的な意見を発表する人たち。

ネット右翼-デジタル大辞泉(小学館)-

インターネットの「ネット」と「右翼」を合わせた造語。
＜略＞
広辞苑による右翼とは、保守派、国粋主義、ファシズムといった立場をとる人、または団体を指すが、「ネトウヨ」は、これらの主義主張を唱える人だけに留まらず、自分自身の思想に反するネット上の意見に対し、攻撃的なコメントを展開する人々全般を含むことが多い。

ネトウヨ-知恵蔵2014(朝日新聞社)-

ネット右翼を定義しているニコニコ大百科の記事

●「ネット右翼」の記事
「大まかな思想の流れに関しては伝統的な右翼に見られた「国粋主義」「民族主義」「軍国主義」等といった主張は薄く、従来の右翼とは思想的に異なる系列に属する。」（2014.2.14現在）

●「日の丸クラスタ」の記事
「嫌韓・嫌朝・嫌中・反リベラル・反左翼・反マスコミ等々、いわゆるネット右翼的な発言」
と、嫌韓、反マスコミをネトウヨである、と定義している。（2014.2.14現在）

●「在日特権を許さない市民の会」の記事
「ネット上で活動する右派系ネットユーザー（いわゆる「ネット右翼」）を支持基盤としており」
「韓国・朝鮮への強い嫌悪感を軸に、強固な右派的思想を抱えるネットユーザーが多数現れるようになった。いわゆるネット右翼の台頭である。」（2014.2.14現在）

雑誌その他著名人によるネット右翼の定義

●SA PIO
色々な人が寄稿しているため一概には言えないが「1，ネットで知識を身に付け2，排外的な面が強く3，従来の保守、右翼とは性質が異なる存在」としている。

●小林よしのり
ナショナリズムで排外的、盲目的、そして安倍信者≒ネトウヨ。愛国というのは口実で憂さ晴らしがしたいだけの人々としている。また、著書「開戦前夜」では盲目的な反戦平和派と並べて戦後の日系ブラジル移民の”勝ち組”に例えて「信じたい情報しか信じない人々」としている。

●安田浩一
反韓、反マスコミ、反エリートで愛国、憂国を掲げてインターネット上で過激な発言を繰り返す者をネット右翼として取材をしている。

ネトウヨという言葉は存在しない

「ネトウヨという言葉は多用され過ぎて定義が定まっていない。故にネトウヨという言葉は左翼や在日など反日勢力によってレッテル貼りの為だけに生み出されただけでありネトウヨと呼ばれる人たちは存在しない」
と主張する者たちもいる。
このような主張は主に匿名の場でされるが著名人の中にも主張する人物がいるので以下に紹介する。

●百田尚樹
「ネトウヨなんて言葉を吐いた時点で、まともな議論にはならないということがわかっていない人が多すぎる。あまりにも低級で杜撰なレッテル貼りということを自覚していないのだろうな。」

まちがっているもの

「ネトウヨの定義を聞いてくる者がネトウヨだ！」
「ネトウヨと言われて必死に否定するのがネトウヨだ！」

これらは所謂”無敵論法”であり、「否定をしないならば肯定したことになり、否定をしても肯定したことになる」というものである。
詭弁の一種でもあり、相手にするだけ無駄である。
このようなことを述べるものは相手にしないのが一番なので、出来る限りスルーもしくは詭弁であることを指摘して否定するべきである。

気を付けるべきこと

「ネット右翼」もしくは「ネトウヨ」は単なる思想のカテゴライズと言うわけでなく蔑称と言う色合いが非常に強い（特に「ネトウヨ」）
そのためそう呼ばれること自体が嫌な人もいるし、そう呼ぶことが都合の良い人も存在する。
この記事が荒れているのもこの理由のせいであるが、蔑称だからと言って無駄だと切り捨てるにはあまりにも言葉が広まってしまっている。
この記事内でも書いたように、単なる自分の批判者へのレッテル貼りというわけではなく明確な定義を自分の中に持って「ネット右翼」と言う言葉を使用している論者も存在しているのも事実だ。