ネームドモンスター

ネームドモンスター とは、主にRPG作品において名を冠するモンスター達である。

単にネームド とも略される。

概要

ゲームに登場する敵キャラクターは大きく分けて道中に大量に登場する「ザコ」と、ステージやストーリーの節目で現れる「ボス」の2種類に分けられる。

それとは別に、「ネームドモンスター」的な概念の敵キャラクターが設定されている場合があり、以下のような特徴を持っている事が多い

• 道中に普通にいたり、正規攻略ルートから外れた場所にいる
• 総数が多い
• その辺のザコとは一線を画す強さや特殊な挙動を持っている
  • 者によってはそのエリアのボスより強い
• グラフィックはザコ敵や既に出たボスの色や大きさを変えた物
• 個別に名前がついている
• ストーリークリアには直接関与しない
• 倒すとレアなアイテムなどの特典などやりこみ要素を持っている

という感じで、中にはラスボスより強かったり、専用グラフィックが用意されていたりする者もいるので、これを採用しているゲームでは上位のネームドモンスターは「裏ボス」「隠しボス」なポジションも兼任している場合が多い。

この概念はMORPGの元祖である『Diablo』の「ユニークモンスター」が初出と思われる。『Diablo』はこれに影響を受けていないMORPG、MMORPGは存在しないとされる程の影響力があり後発のゲームにネームドモンスター概念が設定される要因となった。
また、1人用RPG『ゼノブレイド』の「ユニークモンスター」もオンラインRPGをやらない層への概念の普及に一役買ったと思われる。

近年の「小説家になろう」に代表されるネット小説などではゲーム的要素が色濃く取り入れられており、中にはネームドモンスター的概念が世界観設定にある作品も多数存在する。

近しい概念が採用されている主な作品と名称

ゲーム

• 『Diabloシリーズ』：ユニークモンスター
  文字が金色で表示され、手下を引き連れている事が多い。
  通常のザコより強いがユニークよりは弱い「チャンピオン」や「スーパーユニーク」という者も存在している。
   
  
• 『世界樹の迷宮シリーズ』：F.O.E
  Field on Enemyの略。
  3Dダンジョンというゲーム性から脇をすり抜けるなどのゴリ押しがしづらい為、動く障害物やパズルのギミック的な存在として登場する場合も多い。
  『世界樹と不思議のダンジョン』ではDungeon On Enemyで「D.O.E」となっている。
   
  
• 『ゼノブレイドシリーズ』：ユニークモンスター
  通常モンスターがカタカナで「○○・○○」となっている所、ユニークは殆どが「(二つ名)の○○」という名前になっている。
  序盤の平原ではLv.80台の巨大ゴリラがうろついてる姿はプレイヤーにインパクトを与え、戦闘に入ると強さと専用BGMでトラウマを与えた。
  『ゼノブレイドクロス』では「オーバード」という名称になっている。
   
  
• 『ファイナルファンタジーシリーズ』：ノートリアスモンスター(NM)
  オンラインシリーズに登場する「悪名高き(Notorious)」モンスター達。
  『14』ではより強い「ハイレベルノートリアルモンスター(HNM)」も登場する。
   
• 『Pokémon LEGENDS アルセウス』：オヤブン
  通常のポケモンより明らかな巨体を持つポケモン。どんなポケモンも赤く光る目でフィールドを徘徊しており非常に攻撃的。
   
  
• 『メタルマックスシリーズ』：賞金首
  ストーリー上、必ず倒さなければならないボスが少なく、代わりに賞金首に設定された強敵が各地に出現する。専用BGMも人気。

小説

• 『シャングリラ・フロンティア』：二つ名持ち、エクゾーディナリーモンスター
  どちらも通常のモンスターの亜種。エクゾーディナリーモンスターは倒すと特殊なスキルを取得出来る。
  因みにユニークモンスターと呼ばれる存在もいるがこちらは(劇中ゲームの)ストーリー進行に関係する為、ボスモンスター概念に近い。
   
• 『転生したらスライムだった件』：ユニークモンスター、ネームドモンスター
  ユニークモンスターは当然変異個体。ネームドモンスターは魔物や魔人が下位の存在に対して「名前」を与える事で魔素を消費し強化又は進化させる事で生まれる。
  

関連動画

関連静画

関連項目

• ゲーム
• MORPG
  • MMORPG