ハリー・ポッターと謎のプリンス（英: Harry Potter and the Half-Blood Prince）とは、2005年にJ・K・ローリングが発表した小説およびそれを原作とする映画やゲームである。
概要
魔法使いの世界を舞台にした『ハリー・ポッター』シリーズの第6巻。
とある人物の死を中心に、宿敵ヴォルデモートの過去や弱点など、クライマックスへ向けて大きな伏線がちりばめられている。
変わりゆく関係性に悩むハリーなど、恋愛にも大きな焦点があてられた一作だが、ヴォルデモートが仲間を引き連れ本格的に活動を再開させたこともあって全体的に暗い。
映画版ではクライマックスの一つである不死鳥の騎士団と死喰い人の対決がゴッソリ削られてしまっている。
あらすじ
ホグワーツ魔法魔術学校の6年生となり、今や「選ばれし者」と呼ばれるようになったハリーは、ダンブルドアとともに過去を覗き、ヴォルデモートの出生の秘密に触れ、課せられた宿題をこなしつつ、自分にあって闇の帝王にはない武器を探るなど様々な記憶を巡っていく。また、「魔法薬学」では急に優等生に。その秘密は『半純血のプリンス』と署名された古い教科書にあった。
一方、ヴォルデモート側は死喰い人になったばかりのドラコにダンブルドアの殺害を命じ、その命を知ったドラコの母は、スネイプに助けを求め、反故にしたら死ぬという「破れぬ誓い」を結ばせる。
登場人物
ハリー・ポッター 演：ダニエル・ラドクリフ
主人公。16歳。一気に背が伸びた。マルフォイが死喰い人になったという説を展開し、彼を注視するがあまり共感を得られないこともあっていつにもまして神経質。
ロン・ウィーズリー 演：ルパート・グリント
ハリーの親友。実の妹に経験の無さを指摘され憤慨する。ラベンダー・ブラウンとウナギのように絡み合うが……
ハーマイオニー・グレンジャー 演：エマ・ワトソン
ハリーの親友その2。魔法薬学の授業でハリーが自分より良い成績を残すこともあってプリンスに懐疑的。
ドラコ・マルフォイ 演：トム・フェルトン
闇の帝王から大役を任された嫌味なスリザリン生。訝しんだハリーによって監視されるが、時折り「忍びの地図」にも写らなくなる。
アルバス・ダンブルドア 演：リチャード・ハリス
闇の帝王が唯一恐れるホグワーツの校長。右手が黒く萎びたような状態になっている。ハリーに個人授業を施す。
トム・マールヴォロ・リドル 演：ヒーロー・ファインズ・ティフィン / フランク・ディレイン
愛を知らず育った闇の魔法使い。非常に自己充足的で秘密主義。ホークラックスという邪悪な発明に興味を持っていたようだ。
ホラス・スラグホーン 演：ジム・ブロードベント
本年度から魔法薬学を担当するセイウチのような見た目をした魔法使い。人脈を築くことが大好きで様々なコネクションを持つ。トム・リドルだったころのヴォルデモートに何かを教えたようだ。
セブルス・スネイプ 演：アラン・リックマン
ダンブルドアとヴォルデモート両方から気に入られているホグワーツの教師。遂に「闇の魔術に対する防衛術」を担当することとなった。
ジニー・ウィーズリー 演：ボニー・ライト
ウィーズリー家の末っ子。恋多き人気者で、ハリーをざわつかせる。
ルビウス・ハグリッド 演：ロビー・コルトレーン
巨体に黒ひげを生やしたホグワーツの森番。容態が悪くなったアラゴグのために本を読んであげたりしている。
ルーファス・スクリムジョール
ファッジの後任として魔法大臣に就任した年老いたライオンのような元闇祓い局局長。ハリーを魔法省のマスコットに仕立て上げようとする。映画には登場しない。
ナルシッサ・マルフォイ 演：ヘレン・マックロリー
夫が投獄されたドラコの母親。だいぶ参っておりスネイプに助けを求める。
ビル・ウィーズリー
ウィーズリー家一のハンサム。近いうちにフラーと結婚する予定。映画には登場しない。
フラー・デラクール
ビルの婚約者。所かまわずビルといちゃつくため、女性陣から疎まれている。映画には登場しない。
モリー・ウィーズリー 演：ジュリー・ウォルターズ
ロンとジニーの母親。ウィーズリー家の中でもフラーを特段嫌悪している。
ニンファドーラ・トンクス 演：ナタリア・テナ
闇祓い。不死鳥の騎士団のメンバー。シリウスを亡くしたことが原因か、守護霊が変わり、髪が変色してくすむなどやつれてしまっている。
半純血のプリンス
ハリーが借りた余白まで黒々と書き込みがなされた「上級魔法薬」の教科書の前の持ち主。その恩恵にあずかるうちに、ハリーはひょっとしてプリンスの正体は父親であるジェームズなのではないかと思いをはせるが……
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
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兄弟記事
掲示板
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1 ななしのよっしん
2024/12/07(土) 07:36:12 ID: T/F4AaRTer
謎プリと賢者の石がシリーズですごい好き
とくにマルフォイが子どもに与えられるようなモノではない使命にずっと苦悩してストレスで泣く姿が可愛らしくてナルシッサみたいな母性感じてしまうからもう一度セクタムセンプラ撃つね…🤓🦯 -
👍2👎0
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2 ななしのよっしん
2025/01/18(土) 23:24:42 ID: B6733mo9ST
冒頭で老人（ダンブルドア）に移動したあと、他のものなら吐いたりするという話に対して、ハリーが、
「こんなもので？」（または「こんなもんで？」かもしれない）
と言う。
なんか、そういう言い方が鼻につくというか、気持ちよくない言い方だと感じ、ちょっと頭に引っかかりを感じた。
そもそも、吐いたりしないまでも、息を切らして参っているくらいなのだから。そんなこと言うほどじゃない。
まだ子どもだからということの、強がり、または、生意気、という表現ということか、と後々気付いた。
それと、同じく冒頭で、ダンブルドアという老人に、「一人で無鉄砲だな」というような問いかけに対して、ハリーが「電車に乗ると、気が紛れる」というような答えをしていた。
なんか、話が通じてなくて、「？」と感じた。
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