『フルボイス!』とは、科戸コウによる4コマ漫画である。
概要
まんがタイムきららキャラットにて、2024年11月号より連載開始。本作は前年にゲスト掲載された「鶴舞カンパニー」から設定を変更して連載化したものである。
掲載状況
第1話は13P,第2~3話は12P,第4話以降は10Pと通常のきららの8Pに比べて増量して掲載されている(8p掲載の回もある)。休載する時(2025年7月号)もある。
1話完結であるため(伏線回収等はあるものの)どの話から読んでも楽しめるようになっている。まんがタイムきららキャラット掲載なので、雑誌掲載時にはあらすじが掲載されていない。
ストーリー
声優の特待生オーディションに全て不合格となった乙雛きなりだが、声優事務所の鶴舞カンパニーのスタッフとして採用される。きなりは特待生の百千月和奏、一宮姫芽、阿万里十彩のマネージャーとなり、それそれが日々を過ごしながら成長していく。
登場キャラクター
主要登場人物
特待生の名前に数字の桁が入っている。雑誌版には全員分の紹介文が記載されている。
- 乙雛 きなり(おとひな きなり)
- 主人公。高校卒業後、声優事務所の鶴舞カンパニーの声優部の新入社員となる。
- 元々は声優志望で、部活を放送部にしたり独学に励んだりしたが、特待生オーディションには全て不合格。家庭の事情から大学進学ができず、将来に悩んでいたろところに鶴舞カンパニーの不採用通知の中に入っていた書類からスタッフとして採用される。
- 3人姉弟の長女(最年長)であり面倒見が良い一方で、それが過剰過ぎたり自分のペースに相手を引っ張っていくところがある。
- 空女(すきおんな)という性質があり、行列の先客が途中で帰り混雑を解消することがよくある。
- ピンク髪のショートヘアーにラビット・スタイルのツインテールをしている。身長は同年代の女の子の中でも低い方。自宅では眼鏡をかけている。
- 百千月 和奏(もちづき わかな)
- 声優の卵。高校卒業後、声優事務所の鶴舞カンパニー声優塾(声優養成所)の特待生となる。
- クールで人前で話すのが苦手。甘いものも苦手であり、ポニーテールも防御力が下がるといってしない、スタジャンを好むなど地味さに徹底している。
- 元々はアニメや甘いもの(食べ物だけではなく服装なども含む)が好きな女の子だったが、声がアニメの真似と揶揄われてアニメから遠ざかるようになり、甘いものもお家騒動から苦手になった(嫌いではない)。
- 鶴舞カンパニーに入ったのもお家騒動から逃れるためと授業料免除で通えるからという理由で、後々にアイドル声優の活動ができないと判断して退所届を出す程の引っ込み思案であった。きなりや他の特待生と出会うようになってからは少しずつではあるがアニメや甘いものを克服するようになる。
- じゃがバターが好きで、屋台ではじゃがバターのお店を探したり、喫茶店ではスパイシーアンチョビバターポテトを食べていた。
- 黒髪ストレートロングで同期(きなりを含む)の中では一番身長が低い(とはいっても数センチ程度)。
- 一宮 姫芽(いちみや ひめ)
- 第2話(本格的な出番は第3話)より登場。声優の卵。和奏達と共に声優事務所の鶴舞カンパニー声優塾の特待生となる。
- 所謂カッコイイ系と評されており、自身もそれに呈していたが、実はかわいいものが好きである。声優になろうとしたのも見た目や性別に左右されないからである。
- かわいいもの好きは当初そのことがバレてしまったきなり以外には内緒にしていたが、回を重ねるごとに表に出るようになる。作中では一番の常識人であり、ツッコミに回ることが多い。
- 和奏の両親の店を両立してアルバイトをしている。
- 茶髪のロングヘアーで小さいポニーテールかツインテールをしている。同期の中では一番一番身長が高くスタイルが良い。
- 阿万里 十彩(あざり といろ)
- 第2話(本格的な出番は第3話)より登場。声優の卵。和奏達と共に声優事務所の鶴舞カンパニー声優塾の特待生となる。
- 敬語で話し誰にでも優しく一見大人しく見えるが、妙にユニークさがあり暴走することも。
- 混女という性質があり、入った店が閑古鳥から混み出して繁盛させることがある。
- 太眉で幼い頃に揶揄われていたことから一時は眉毛を隠すくらい前髪が長かったが、友人に眉毛を豆柴(犬)にそっくりと褒められて以降は積極的に眉毛を出すようになっている。
- 実家で暮らしながら通っている模様。同じ眉毛をしている犬を飼っている(友人から引き継いだのか別の犬なのかは不明)。噂をされると犬耳が出る。
- 金髪のショートヘアーで前髪が短くカチューシャをしている。きなりより少し背が高く少し胸が小さい。
鶴舞カンパニー
声優事務所。附属声優養成所に鶴舞カンパニー声優塾がある。雑誌版には玉繭、さくらに紹介分がある(登場回のみ)。
- 井上 玉繭(いのうえ たまも)
- 第1話より登場。鶴舞カンパニーの社員できなりの上司。
- 優しく接しているが、年齢を気にしているところがある。
- 紫色のロングヘアーでスタイルが良い。
- 殿丸 さくら(とまる さくら)
- 第3話より登場。鶴舞カンパニーの社員できなりの先輩。スタッフとしてはきなりの次に若い。
- 一見厳しく見えるが、きなりを尾行しては肝心な時にアドバイスをすることがある。つまり、ストーカーでツンデレ。
- 灰色のロングヘアーでカントリー・スタイルのツインテールをしている。作中のキャラの中で一番胸が大きい。
- 先生
- 第2話より登場。養成所の先生。
- 熱血指導をしている。
- 京 美結(みさと みゆ)
- 第9話より登場。鶴舞カンパニーの新人声優で和奏たちのOG。さくらが新人の頃に鶴舞カンパニー声優塾に入塾しているため仲が良い。
- 在学中に受けた初めてのオーディションで役を勝ち取ったことから伝説の卒業生と称されている。
- 一方で、初登場時には既にオーディションの話をいただけるだけでもありがたい程の状況でよく生徒Cをやっている状態。自信を失ってきたものの、きなりのアドバイスで取り戻すようになる。
- 町中華「四鳴杏軒」でアルバイトをしている。さくらにしか知られないようにしていたものの、偶然に入店したきなりにも知られることに。
- セミロングの髪に前髪の真ん中にヘアピンをしている。。
乙雛家
乙雛ひなりの家族。アパートで暮らしている。父親については不明。
- 乙雛 母
- 第1話より登場。名前は不明。きなりの母親。
- きなりが幼少時の時はお面を付けて会話したりと接し方が甘く、きなりに大きな影響を受けている。
- 乙雛 弟
- 第1話より登場。名前は不明。きなりの弟。
- 声優を目指していたきなりに普通の声と指摘するドライな性格。
- 乙雛 生糸(おとひな きい)
- 第1話より登場。きなりの妹。
- 幼いため純粋な性格。和奏とも最初は警戒していたがすぐに仲良くなる。
百千月家
百千月和奏の家族。父親が先祖代々で洋菓子店をやっており、母親が先祖代々で和菓子店をやっている。祖母(父方)と祖父(母方)の代までは犬猿の仲で、和奏を将来どちらの店を引き継ぐかでお家騒動が起こっている。和奏は両方を選べず、このことが声優の道を目座す原因になっている。姫芽が両親の店を両立してアルバイトをしている。
- 百千月 母
- 第7話より登場。名前は不明。和奏の母親。
- 和菓子処 奏撫屋の店主で代々店を引き継いでいる。和奏を声優として導いたきなりに感謝している。
- 百千月 父
- 第7話より登場。名前は不明。和奏の父親。
- patisserie-mo・chizuki(パティスリー・モ・チヅキ)の店主で代々店を引き継いでいる。
関連静画
ニコニコ静画では2025年2月1日より毎月第1土曜日の11時頃に更新されている(最初の3話など特定の話以外は、基本2ヶ月と1週間遅れの最新話のみの限定公開)。
この作品には性的な描写が含まれますと記載されているが、あくまでも少々のサービスシーン程度で記載される程の描写はない。これは、ニコニコ静画側の問題と言われている。(きららベースでは過去にそらコミュニケーションでも同様の例が起こっている)。 次に来るマンガ大賞に不利になる等のデメリットもあり、改善が求められている。
関連項目