上田アズサとは (ウエダアズサとは) [単語記事]

上田アズサとは、「新幹線変形ロボシンカリオン」に登場するキャラクターである。

概要

速杉ハヤトのクラスメイトである小学5年生の少女。さいたま市出身。速杉ハヤトとは、幼稚園の頃からの付き合いである幼馴染であり、住んでいるマンションと教室での席までが隣同士というかなりの腐れ縁である。ただし、ハヤトからはフルネームで呼ばれており、基本誰にでも優しいハヤトが喧嘩腰になる唯一のキャラクター。髪型はツインテールで、ピンクのワンピースを着用。目の横にピンク色の大きな形をしたつけまつげを付けている。家族はノリの軽そうな父親がわずかながら登場している。

いま話題の人気ユーチューバーであり、「アズサちゃんねる♡」という自身のチャンネルにおいて「JSが初めて○○してみた」というタイトルのシリーズ動画を投稿している。夢は動画再生数を増やしてYouTubeで世界制覇すること。好奇心旺盛でなんでも飛びつく性格のため、自ら愛用のハンディカメラを用ち歩き動画を撮影するためのネタを探している。時にはハヤトたち運転士たちも巻き込んで、撮影を手伝わすことも。さらには、1人で京都や九州まで出向いてしまう行動力を持つ。

幼少期に自分が好きだったものが他の子と重なっていたことで生き辛さを感じていた時に、ハヤトが趣味に熱中する行動を見た事で「何となく皆と違うことをしたい」と考えるようになり、「人の欲しがるものを欲しがるな。自分の欲しいものを作れ」という流儀からユーチューバーになった。もっとも、自身の動画について「小学生がやっている物珍しさでうけているのだろう」という冷静な自己分析ができている。自分にとってユーチューバーとは、「自分の中のものを外に出す。それ以上でもそれ以下でもない。」と述べている。

ヒロインというポジションで発表され、第1話から登場するもののアニメ序盤は本編とほとんど関わることなく、第1クールの間は「空気ヒロイン」と呼ばれていた。ハヤトからもシンカリオンやシャショットのことが彼女にバレることを警戒され、距離を置かれていた。

転機となったのはスザクに誘拐された第14話。この事件がきっかけでシンカリオンの存在を知ることとなり、情報の秘密を厳守することを条件に超進化研究所へ出入りすることになる。LINE グループを立ち上げて運転士のまとめ役を買って出たりはしていたが、一言多い性格が災いしてシャショットの家出の原因になってしまうなどトラブルメーカー的な面が出てしまい反感を抱くファンも見られ、声を演じた竹達彩奈ですら当初は「苦手なタイプだな」と思っていた。

3代目EDテーマではメインに抜擢され当初は違和感を持つファンもいたが、この頃からヒロインとしての存在感を見せるようになる。運転士たちはおろか大人たちですら諦めかけて沈んでいた場面になると、周囲に対して叱咤激励をすることでやや強引にでも再び動き出すきっかけを作り、自身の動画を利用して事態を大きく好転させるなど救世主的な活躍を見せる。また、キトラルザスから離脱したセイリュウとハヤトたちの橋渡し役となる役割も果たし、「セイリュウの嫁」と言わるほど献身的にサポートする。そのため、視聴者からの評価も回を重ねるにつれて上昇するようになり、気が付けば有能ヒロインとして認識される。

一言多く、わがままな性格ではあるが、同時に面倒見が良く、人並み外れた洞察力を持っている。精神的にも小学生とは思えないほど成熟しており、ハヤトやセイリュウの良き理解者となり、運転士やスタッフの信頼を得ており、大宮メンバーの一員として独特なポジションを確立するに至り、みんなを引っ張ていく存在となっていく。

新シリーズからは小学6年生に進級。髪型はストレートのロングヘアになり、服装もトレーナーにショートパンツに変わっている。自宅にはセイリュウに加えてスザクまでもが居候するようになっており、2人の地底人の面倒を見ることに。自分の適合率が低いことを悟っており、自らシンカリオンを動かすことを諦めている。動画投稿者としての自分の実力を試すために、フタバの日常をドキュメンタリー化した動画を撮影し、動画コンクールに応募しようとする。

卓越した観察眼と洞察力を持ち合わせていることから、運転士候補者の適合率を目測のみで判別できる能力を秘めていたことが判明し、敵勢力からも注目されるようになる。自身は最後までシンカリオンの運転士とはならなかったが、キトラルザスとの和解、セイリュウの仲間入り、自身のYouTubeを使って人々へ協力を呼びかけるなどシンカリオンチームの勝利に欠かせない重要な存在となっていた。