仮面ライダー1号(映画)とは (カメンライダーイチゴウとは) [単語記事]

※この記事は映画「仮面ライダー１号」の記事です。
　登場ライダー「仮面ライダー１号」については本郷猛の単語記事を参照。

命を、愛を、未来に繋げ―――
本郷猛、最後の壮絶な戦い

仮面ライダー１号とは、同名の仮面ライダーを主人公とする、2016年 3月25日公開の特撮映画である。

概要

仮面ライダーシリーズ生誕45周年記念作品かつ、スーパーヒーローイヤー2016年スペシャルプロジェクト第1弾。
主人公は先述の通り藤岡弘、演じる「本郷猛 / 仮面ライダー１号」。本郷を演じる藤岡氏は44年ぶりに仮面ライダー単独主演を務めることとなる。また、仮面ライダー１号のスーツアクターは岡元次郎が担当。
監督は「仮面ライダー」当時藤岡氏と共演した金田治、脚本は平成ライダー１期を数多く担当した井上敏樹。
敵幹部である地獄大使は「劇場版仮面ライダーディケイドオールライダー対大ショッカー」で同役を演じた大杉漣が担当。

2015年春に来た依頼により、藤岡氏は企画の時点で参加しており、「命の尊さを今の子供たちに訴えかけられないか」という想いでこの作品に携わった。
本作は世界観を公開時放送中のテレビシリーズ「仮面ライダーゴースト」と共有しており、故に大天空寺の面々も主軸の一つとして活躍するのだが、この「命の尊さ」というテーマが「ゴースト」の方向性と合致している。
本作の公開タイミングに併せ、「ゴースト」ならびに「動物戦隊ジュウオウジャー」の「春休み合体ヒーロー祭り」にて本作の登場人物がゲスト出演している。あくまでゲスト出演故か、この時の仮面ライダー１号の声は稲田徹、ウルガは永徳が担当していた。
なお、公開当時の「ゴースト」では登場人物の深海マコトがとても登場できないような状態になっている他、公開時の状況そのまま繋がっていると矛盾が発生するため、「ゴースト」本編とどうやってつながっているのか自体は不明。

本作用に新たに「仮面ライダー１号」のスーツが作られている。
配色は所謂「桜島１号」が基準になっており、マッシヴな体つきとなっている他、肩当が追加されている。

なお、タイトル名が「仮面ライダー１号」なのは、当初はシンプルに「仮面ライダー」で行こうとしていたが、他の仮面ライダーとの混合を避けるために現在の形に落ち着いたという。

ストーリー

仮面ライダー＝本郷猛は改造人間である。
彼を改造したショッカーは、世界制覇を企む悪の秘密結社である。
人間の自由のために始まった最古の仮面ライダーの戦いは、既に45年もの間続いていた。

3年前から海外で戦っていた本郷は、恩師・立花藤兵衛の孫である「立花麻由_{（たちばな・まゆ）}」がショッカーの残党に狙われていることを知り、日本に帰国。
それと同時期に、ショッカーから麻由を助けた天空寺タケル＝仮面ライダーゴーストと出会う本郷。

地獄大使の復活を目論む「ショッカー」。
ショッカーから独立し、新たなやり方で世界の支配を目論む「ノバショッカー」。
そして人間の“命”を守る「仮面ライダー」の三つ巴の戦いになるが、45年もの間戦い続けていた本郷の身は既に限界を迎えていた。

人間の自由と平和のために戦い続けた男の物語、その命の行く末は？
そして、本郷がタケルに、麻由に残す“命”という言葉の意味とは―――？

主な登場人物

演者とスーツアクターが判明している人物は「演者（声） / スーツアクター」の順で記載する。
太字のキャラクターの詳細は単語記事を参照。

仮面ライダーと関係者

本郷猛 / 仮面ライダー１号（演：藤岡弘、 / 岡元次郎）
主人公。45年もの間戦い続けてきた改造人間、１号ライダーその人である。
あまりにも長い戦いのせいで、その身は既に限界に達している。
立花麻由（演：岡本夏美）
本郷の恩師・立花藤兵衛の孫。藤兵衛も逝去し身寄りはおらず、一人暮らし。
ある理由の為ショッカーに狙われることになる。また、時折不審な言動が見られるが・・・？
[彼女の体内には「アレクサンダー眼魂」が埋め込まれており、ショッカーもノバショッカーもそれを求めて対立している。]
天空寺タケル / 仮面ライダーゴースト（演：西銘駿 / 高岩成二）
一度死亡し、肉体の消滅と引き換えに幽霊として一時的に蘇った青年。相棒にユルセン（演：悠木碧）がいる。
「皆の命を守る」ことを信条に日々戦いを繰り広げる。
[本作では放送時点ではテレビで披露していない闘魂ロビンフッド魂に加え、ネットムービーで披露したドライブ魂などのレジェンドライダー形態を使用している。]
深海マコト / 仮面ライダースペクター（演：山本涼介 / 渡辺淳）
かつてタケルの兄貴分だった青年。眼魔の世界に呼びこまれ、妹と共に眼魔となってしまった。
当初は妹の為ならどんな犠牲も厭わない冷徹な性格だったが、妹をタケルに救われたことで和解している。
[タケル同様、彼もダブル魂などのレジェンドライダー形態を披露。フォーゼ魂では本当に宇宙ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━！！]
月村アカリ（演：大沢ひかる）
所謂リケジョの大学生。不可思議現象を科学で解決しようとしている。
タケルの協力者の一人で、積極的にタケルの戦いをサポートするアクティブな性格。
山ノ内御成（演：柳喬之）
大天空寺の住職代理。タケルの協力者の一人。
色々な意味で非常にうるさいコメディリリーフな彼だが、本作では意外なところで住職代理としての姿を見せることも。
ちなみに、本作の入場者特典の一つは御成デザインの名刺である。

ショッカー

地獄大使（演：大杉漣）
ショッカー日本支部3代目大幹部。古代エジプトを思わせるような特異な被り物が特徴的で、怪人ガラガランダに変身できる。
怪人達（声：全て関智一）は、かつて仮面ライダーとの戦いに敗れ倒れた彼の復活を信じ未だ行動を続けていた。
それにはとある根拠があるのだが・・・。

ノバショッカー

ウルガ（演：阿部力）
ノバショッカー三幹部のリーダー格。ハイエナの能力を持った改造人間。
経済による世界の掌握を目論見、ビジネスと称し日本に危機を呼ぶ。
[しかし、アレクサンダー眼魂（声：飯塚昭三）を手にしたことで精神を眼魂に蝕まれ暴走、己を失い「ウルガアレクサンダー」と成る。]
イーグラ（演：長澤奈央）
三幹部の紅一点で、ウルガの秘書のような存在。
変身はせず、人間態のまま携行しているサーベルで立ち回る。
バッファル（演：武田幸三）
三幹部一のパワーファイター。
コンドルの能力を持った改造人間だが、生身の時点でも相当の強者である。