伊黒小芭内(いぐろ おばない)とは、鬼滅の刃の登場人物である。CV:鈴村健一
鬼殺隊最強剣士『柱』の1人。蛇柱。21歳、身長162cm、体重53kg。常に口元を包帯で覆い隠しており、白黒の縞模様の羽織を隊服の上から羽織っている。白い蛇の「鏑丸」を飼っており、いつも首の周りにまとわりつかせている。
髪型の関係でやや片メカクレがちになることがあるが、よく見るとオッドアイである。
性格は、蛇柱の名にふさわしく皮肉屋で蛇のようにネチネチと陰険。しゃべるときに「ネチネチ」という効果音が書き込まれるほどである。
しかし、鬼を討伐する意思は固く、御館様である産屋敷耀哉や他の柱に対する仲間意識は強い。ときに重要な場面で見せる言動で情に篤い本性を垣間見せている。ただ、とかく言葉足らずな冨岡義勇とは折り合いが悪く、「和を乱す」としてかなり露骨に嫌っている。
恋柱の甘露寺蜜璃に懸想しており、文通をしたり、彼女の愛用しているニーソックスを送ったりしている。彼女の前ではいつもの陰険さは消え去り、近づく男がいたら激しく嫉妬の感情をあらわにしたりする。この2人のカップリングは人気が高く、「おばみつ」というタグができるほどである。
現役の柱の中では胡蝶しのぶに次いで腕力は非力だが、それをテクニカルな「技」でカバーするタイプ。日輪刀は薄紫色のこれまた蛇のようにうねった独特の刀身をしている。
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包帯をとった口元は、耳の近くまで醜く裂けており、それを縫い合わせてある。なぜそのような姿になったかというと…。
小芭内は八丈島に住んでいた女ばかり生まれる一族で、珍しい男子として生まれた。
その一族は、半身が蛇の姿をした鬼に支配されており、定期的に一族の中から生贄を捧げることで逆に鬼と一種の共生関係を築いていた。そして、鬼が無辜の市民から奪い取ってくる金品で贅沢三昧の生活をしていた。
小芭内は370年ぶりに生まれた男として蛇の鬼にとって「じっくり育てて味わって食べる」対象とされ、座敷牢に閉じ込められうえでさしずめ家畜をまるまる太らせる如く大量の食事を与えられる。生来少食な彼には大食の強要は拷問同然だった。おまけに、蛇の鬼の手で「私と同じ形の口にする」として口の端から頬を切り裂かれもした。
絶望した小芭内は、座敷牢に迷い込んできた白蛇の鏑丸とともに脱走することを決意。時間をかけて簪(かんざし)で座敷牢の格子を削り、ついには破って逃げ出した。激昂した蛇の鬼に追いかけられたが、駆けつけた当時の炎柱の鬼狩り(恐らく煉獄杏寿郎の父、煉獄槇寿郎)に助けられた。
しかし、一族50人は蛇の鬼によって皆殺しになっており、しかも唯一生き残った従姉妹にあたる女性からは脱走した小芭内のせいにする逆恨みの罵声を浴びせられた。このことが彼にとって生涯のトラウマとなり、彼は鬼殺隊に入って鬼狩りとなることによってその罪の意識を精算するために戦い続けることになる。
甘露寺蜜璃への想いは本物であるが、同時に鬼と共存していた一族の罪と自分だけ助かってしまった罪によって自らは穢れていると感じており、現世では彼女を幸せにできないと考えている。そして、全ての鬼を滅ぼして自らも死ぬことで、罪の穢れを祓った上で来世で甘露寺と結ばれたいという願いを心に秘めている。
水の呼吸から派生した呼吸。変則的で極めてテクニカルな技の数々を繰り出す。
委蛇とは、蛇のようにうねうねと曲がっているさまを表し、接近戦で日輪刀を横薙ぎに委蛇の軌道で斬りつける。
蛇がうねうねと動き回るように広範囲を巻き込みつつ、すれ違いざまに敵を斬りつける。
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最終更新:2025/12/09(火) 05:00
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