全部正面 単語


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全部正面とは、アニメーション監督・演出であり山本寛が携わったアニメで見られる作画レイアウトの特徴を揶揄した端的に表現した言葉である。

概要

山本寛といえば、1998年からその域に達していない」と評される2007年まで、京都アニメーションアニメ制作に携わり、とりわけ、『涼宮ハルヒの憂鬱』と『らき☆すた』で他所からパクった手掛けたダンスが一大ムーブになるなど、京アニの急進期、黄金期を知るアニメ監督・演出の一人として知られている。一方で近年では、に衣着せぬ、一言居士な言動によって度々炎上騒動を起こすことから、彼の評価は賛否が大きく否定寄りに分かれている。

そしてこの言葉の語となったのは『機動戦士ガンダム00』等の監督として名高い水島精二の以下のツイートである。

このツイートのみでは、何のことについてコメントしたものであるか不明であるが、ツイート投稿日時がテレビ東京にて、山本寛の手がけた『Wake Up, Girls!』(以下、WUG)第1期第11話を放送していた時間帯と一致することと、度々WUGファンであることを言していることから、WUG視聴時の感想いたツイートとして認識されている。

この投稿以降、巷では「全部正面」が山本寛が携わった作品の作画を端的に表した言葉として使われるようになった。その山本監督、演出、絵コンテを手掛けた作品には次のような特徴が確認されている。

キャラクターが正面・横を向いた構図の多用
キャラクターの顔を正面あるいは横から写したレイアウトがとにかく多い。時々斜め45度や煽り俯瞰が入るものの、マンネリな場面が続く。
キャラクター棒立ち、止め絵の多用
キャラクターがその場からど動かず、身振り手振りも欠いた棒立ちして喋っている場面が多い。動いたとしても、2人いる場合の片方1人だけが動いたりと、全体的に躍動感に欠ける場面が多い。
また、手抜き節約のためか、ダンス演奏するシーン止め絵風景を写した静止画となる場面も多い。
立体感がない
正面、横の場面の多さ故に、全体的に行が感じられず、面的で単調な場面が続く。
若干作画が崩れている
これらの場面では大抵作画が乱れており、身体の可動域がおかしくなっていたり、背景との遠近感がおかしかったり、人と物のサイズ感がおかしかったり、作画が崩れていることが多い。とりわけ『薄暮』の、首が90度横に向いていたカットは巷で話題となった。
しかし、キャベツ(夜明け前より瑠璃色な)や、『DYNAMIC CHORD』のようにネタにされるような面さに欠けるため、特に話題になることなく、スルーされている。
↓顔が横を向いている場面(0:10付近)

こうした作画が発生する原因として、当の山本寛は度々パースを軽視する発言exitをしていることからこれが一因として考えられる。また、『WUG』放映時に総集編への差し替えが発生したり、『薄暮』では度々開を延期し、結局変更時の開日にも間に合わず、絵コンテの混じる「先行版」を上映したりしたことから、山本監督下の制作体制にも問題があると考えられる。

また山本寛絵コンテ力を示すエピソードとして、『ポルフィの長い旅』11話にて連名で絵コンテを担当した望月智充全修正されたというものがある。

 これも十数年前、おれの作品でヤマカン氏にコンテを依頼したことがあったのだが、結局は「全修正」することになった。つまり元のコンテは全く残さず全部おれが書き直したということ。

 ヤマカン氏のコンテは内容もさることながら、内容と関係のない落書きのようなコメント余白に細かい字でいろいろ書かれていて、それがウザくて仕方なかったのであった。

ツイートリンク先ブログexitより抜

全部正面が確認できる作品

フリーになって以降、山本寛の権限が強くなったとみられる2010年代以降の作品に顕著に確認できる。

余談

この語句を最初に使用した水島精二に対し、やはり山本寛ブロックして暴言を吐いている。WUG新章を水島が絶賛したことが気に食わなかったことが原因とみられる。

しかし後に、水島山本監督作の『薄暮』を賞賛するコメントを残すが、その際、そのコメント薄暮公式サイト無断転載されるという被害に遭っている。

水島精二と言えば、かつて所属し、『鋼の錬金術師』や『機動戦士ガンダム00制作時に協働したサンライズと縁が深い人物として知られている。一方の山本寛は自身のブログ内でサンライズ仕事を蹴った(しかも2回)ことを自慢したことがある。そのうち一つは「某声優ユニット」を役にした企画だったらしいが、一方の水島過去インタビューで「当時の監督が降した『夏色キセキ』の監督を急遽任された」趣旨の発言をしている。これらを鑑みると、『夏色キセキ』の当初の監督山本寛で、その埋めを水島精二が任されたということが推測できる。

因みに、同じくサンライズと縁が深いアニメ監督谷口悟朗は、チャンピオンRED内の自身のコーナーにて「業界人生が終わっている人物」「監督バックレた人物」についてコラムを残したことがあるが、これも山本寛のことをしているとされている。

が知っている限りだと、約一名かぎりなく業界人生が終わっている人がいる。その人は某有名グループを怒らせ、メーカーもいくつか怒らせ、いくつかの制作会社とも喧嘩したひとでなしだから、まぁ仕方がない。はっきり書くが、性格も人格も最低ランクだ。

(中略)

監督逃げる人は……
 いるんだよな、これが。恥ずかしいことに。(中略)あのね、あるんだよ本当に。監督交代とかじゃないよ、バックレるんだよ、ザ・逃走。つい最近もあったんだよな。

谷口悟朗エンタメ無法地帯』第48回より抜

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掲示板

  • 1 ななしのよっしん

    2025/03/10(月) 22:28:31 ID: VBUxjlKHbJ

    なぜか知らないけど未だに山本寛の記事ってプラスの事しか書かれてないよね
    この記事みたいにマイナスと言うかヤバい問題点もニコ百に記載すればいいのに

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  • 2 ななしのよっしん

    2025/03/19(水) 07:38:53 ID: cWLC7SdL7g

    ヤマカンく「被写体を正面から撮れないのは何かやましい陰キャキオタの視点ではなく、堂々と人間と向き合うのがの演出姿勢。」だそうだ。
    実際は演出の幅が狭く、場面に合った効果的な構図が作れないというだけなんだけどね。
    こんな頭の悪い言い訳をするのは、アニメに堂々と向き合ってなくて、何かやましいとしか思えないけど。

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