咆哮の騎士とは (ホウコウノキシとは) [単語記事]

咆哮の騎士(Roa ring Knight)とは、ゲーム『DELTARUNE』の登場人物である。

概要

Chapter1の時点から「騎士」や「ナイト」として言及される人物（と思われる）。「咆哮の騎士」という言葉はChapter2のクイーンの発言が初出。

各地に闇の泉を作り、「ダークナー」たちの世界である闇の世界を生み出しているらしい。このままでは光と闇のバランスが崩れてしまい世界が滅んでしまうので、勇者たちが泉を封印しに向かう…というのがDELTARUNEの序盤で示されるあらすじである。Chapter1のラスボスであるキングは、闇の泉を利用して光の世界の征服を企んでいた。

Chapter2では、騎士は「意思を呪として込めた刃」を地面に突き立てることで闇の泉を作っているとクイーンから言及される。そしてラルセイの発言から、泉が作られすぎてしまうと全てが混沌（カオス）に包まれ、「咆哮」が起こり、泉から発生した巨人が全てを破壊しつくすことが判明する。生き残ったダークナーは石化し、ライトナー（光の世界、現実世界の住人）も終わらない夜を彷徨うことになるようだ。

一方で、別に騎士でないライトナーであってもケツイの力が強ければ闇の泉を作れる可能性がある。クイーンは強いケツイを持つライトナーであれば闇の泉を作れると推測し、自分の理想の世界を作るためにノエルをはじめとしたライトナーを捕えようとしていた（咆哮については知らなかったようだ）。

Chapter3では、騎士がテナに対して接触しているようだが…？

以降は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

Chapter3

Chapter3の終盤でテナを急襲しまさかの登場。不意打ちであったことに加え、ここでのDELTARUNEのストーリーは折り返し地点にさえ到達しておらず、黒幕として終盤で対峙すると予想していたプレイヤーであれば特に驚いたかもしれない。

テナの両腕を破壊した後、彼が捕らえていたトリエルを連れて行こうとする素振りを見せ、それを止めるスージィたちに襲い掛かる。

攻撃はこれまでの裏ボスを含めた敵で最も苛烈で、防御も高い。また、スージィとラルセイのHPがマイナスになった場合、「FELL」と表示されるとともに数値が「-999」になってしまう。リザレクトミントなどの復活系アイテム以外では回復は到底不可能である。

初見では負けイベントとみなされがちだが、実は（ゲームシステムとしては）勝利することも可能で、ジェビル等と同様に実質的な裏ボスとして扱われている。勝利すると「シャドウジェム」「ブラックシャード」を入手可能。

なお、テナの「Sランク部屋」の先にあるゲームの攻略を進めていた場合、バトルが楽になるアイテム「シャドウマント」が入手できる。

ただし勝っても後の展開は同じで、その場に居合わせたアンダイン警察署長を光の世界の町外れにあるシェルターに誘拐してしまう。光の世界での騎士の姿は不明。

Chapter4

今度は教会に「闇の聖域」と呼ばれる闇の世界を作っていたようだ。序盤で闇の泉に続く階段を破壊し、封印を阻む。そして「闇の聖域」の終盤で姿を見せるが、大扉を出て逃走する。

大扉を開けた先の「第3の聖域」でもクリスたちの前に姿を現すが、不気味な笑いを見せた後に刃を地面に突き立て、タイタンを生み出してしまう。その後の消息は不明。

その他

身長はクリスたちと比べて2倍ほど。全身は黒く覆われ、長い腕と脚のほか、棘のあるツノを持ち、他のDELTARUNEのキャラクターと比べても異質である。表情は一定しない…というより、口にも見える顔の白い部分が向きを変えて動く場面もあるので、どこが目や口かも判然としない。

会話をすることはないが、笑うことはある。大きな刀を武器として使用するほか、指先からビームのようなものも発射できる。

ただしなぜかクリスに対する攻撃は他の2人と比べてやや抑えられている。また、Chapter4の闇の聖域の序盤でクリスが攻撃を避けて咆哮の騎士のもとに辿り着いても、なぜかクリスは騎士を攻撃しない。

正体や目的はChapter4まででは不明。正体については、ツノの形からキャロルやディセが予想されているほか、何かしらキャロルとの関係があり、なぜかホリデー家でブラックシャードに言及する場面があるアズゴアも挙げられている。しかし、ミスリードの可能性があるため断言は難しい。Chapter2に登場した絵では騎士らしき人物が巨人（タイタン）の背後に2人いるため、騎士が複数人いるという説も上がっている。