朴槿恵とは (パククネとは) [単語記事]

朴槿恵（パク・クネまたはパク・クンヘ）とは、韓国の政治家であり、韓国第18代大統領である。

経歴

人物
朴槿恵
基本情報
生年月日	1952年 2月2日
生誕地	韓国慶尚北道大邱
没年月日	--
死没地	--
出身地	韓国ソウル特別市
国籍	韓国
本名	박근혜
別名	選挙の女王
職業・肩書	政治家
備考・その他
韓国第18代大統領
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1952年 2月2日に韓国慶尚北道大邱市にて、韓国第5代～9代大統領の朴正煕の長女の長女として生まれる。

キリスト教系の聖心中学、高校を卒業後、西江大学電子工学科に進学し、フランスのグルノーブル大学に留学した。

自叙伝によると、三国志好きで「趙雲」の大ファン。父親の朴正煕氏が推薦し、彼女に渡した。その影響かどうかは不明だが、大学では中国語を専攻しており、中国語に堪能である。

在日韓国人によって母親が暗殺される事件（文世光事件）が発生した際は、留学先から帰国し父親のファーストレディ役を務めた。その後父親はKC IA長官によって暗殺される（朴正煕暗殺事件）

1982年からは嶺南大学の理事長に就任する。

1998年に国会議員選挙に当選し、政界入りしハンナラ党に所属

2006年、演説中に暴漢に襲われ、頬を負傷。60針縫う大怪我を負う。

2011年にハンナラ党がソウル市長選の敗北やスキャンダルなどでピンチに陥ると、非常対策委員長に任命されて事実上の党代表となる（その後ハンナラ党はセヌリ党に改名）

2012年の大統領選挙に出馬し、当選。2013年 2月25日に就任し韓国史上初の女性大統領となった。

2016年 10月以降に様々なスキャンダルや疑惑が明らかとなり、同年12月9日に国会で弾劾訴追案が可決された。2017年 3月10日に憲法裁判所により罷免が認められ、即日大統領職が解かれた。

大統領就任後

経済民主化をテーマとし、サムスンなどの大企業優遇政策の転換、中小企業再生、国民の経済格差是正等の政策を掲げており、この経済政策は「クネノミクス」と呼ばれている。

就任後初となる首脳会談にてアメリカに訪米した際、同行した尹昶重（ユン・チャンジュン）報道官が性的スキャンダルを起こした為、電撃罷免する事態となる。

また韓国大手メディアの聨合ニュースが掲載したオバマ大統領との握手の写真が明らかに合成したものであったため話題になった。

大統領弾劾へ

2016年 10月、親友の崔順実が何の権限もないのに朴大統領の政治に介入していたことが発覚すると、支持率は急激に低下。一桁パーセント台にまで落ち込むことになる。

その後の数度の釈明会見も支持率を回復させる役には立たず、11月には毎週ろうそく集会によって退陣を要求される事態に陥った。デモ参加者は100万人を数えたという。

12月に入ると野党が大統領弾劾訴追案を国会に提出し、12月9日可決された。これにより大統領の職務は停止され、首相がその役割を代行する事になった。翌2017年 3月10日に憲法裁判所から罷免を認める決定が出され、正式に罷免された。弾劾により任期途中の大統領が罷免されたのは韓国では初めてのことになる。

そして逮捕へ

前述の様々な疑惑の内でも、韓国最大の財閥サムスングループからの収賄の容疑は特に重視された。贈賄側のサムスングループの実質トップがすでに逮捕されていたのも影響しているといわれている。

2017年 3月30日から裁判所で収賄や機密文書流出などの容疑に関して逮捕状を認めるかの審議が行われ、朴槿恵本人に対する査問も行われた。31日未明に逮捕の必要性が認められ逮捕状が発布、朴槿恵はそのまま逮捕され拘置所に送られることになった。韓国で大統領経験者が逮捕されるのは22年ぶりの3人目となる。

裁判

2018年 4月6日にはソウル中央地裁で懲役24年罰金180億ウォンの実刑判決が下された。

控訴審では2018年 8月24日にサムスングループからの収賄罪についてソウル高等裁判所より被告に懲役25年、罰金200億ウォンの実刑判決が下された。2019年 7月25日には別件で争われていた国家情報院からの収賄罪の控訴審も結審し、さらに別の裁判の物も合わせて、懲役は計32年となった。

上告した最高裁では2019年 8月28日にサムスングループからの収賄罪について高裁での実刑判決を破棄し、高裁に差し戻された。が、差し戻し理由は「二審判断には法令違反があったから」であり、収賄罪に関しては二審判断を踏襲して成立するとしている。その他、賄賂と認定された額も増えており、高裁での再審でより量刑が重くなる可能性もあると報じられている。