肺魚とは、
である。ここでは1.について記載する。
肉鰭亜綱・ハイギョ下綱に属する魚。太いうなぎのような見た目をしている。
いわゆる「生きている化石」の一つで、当時の特徴をよく残している。約4億年前のデボン紀に出現し、化石では淡水産・海産を合わせて300近い種が確認されているが、現生種は全て淡水産で、オーストラリアハイギョ1種、ミナミアメリカハイギョ1種、アフリカハイギョ4種の計6種のみ。
肺や内鼻孔などの両生類的な特徴を持ち、様々な研究から最も両生類に近縁な魚類であると言われている。肺は濁って低酸素になった淡水中でも呼吸できるよう発生した器官であり、ドジョウのように空気を飲み込み消化管から酸素を取り込む行動が切っ掛けで発達したと考えられている。硬骨魚の持つ浮き袋は呼吸器として使わなくなった肺の名残である。
アフリカにすむハイギョは夏の乾季には泥の中に潜り、繭で体を覆って数カ月眠ることが有名。日干しレンガをよく用いる地域では雨季になると雨に濡れたレンガから肺魚が這い出してくるという。この乾燥に耐える行動が両生類への進化に役立ったのではないかと言われており、例えば陸生の脊椎動物の持つ「腎臓で原尿からほぼ全ての水分を回収する能力」を魚類で唯一持ち、この乾眠の時期にのみ機能させている。
ゲノムの長さが脊椎動物の中でもトップクラスに長いことで有名。あまりにも長すぎて、近年では珍しくゲノム解析されたというだけで論文になったほどである。ゲノム中の繰り返し配列が他の種と比べ非常に多く、従来法ではその繰り返し配列が邪魔で正常に解析できなかったが、近年のゲノム解析機器及び解析用コンピューターの性能向上によりようやく解読が可能となった。何故かゲノムをコピペするタンパク質群を多く持つようで、さらに長くなっていくと言われている。
丸みを帯びたおっとりした見た目に反し貝を殻ごと砕くほど顎の力が強い。クリクリの目やあくびをする習性など、独特の魅力を持つため愛好家も多いが、人間の指や水槽の設備なども噛み千切る可能性があるため、ペットにするには細心の注意が必要。
生息地では干物やフライにして食されている。大きくてピンク色でブヨブヨしているためグロテスクだがニンニクやショウガなどで匂いを消すと結構美味らしい。
オーストラリアに生息するハイギョ。
オーストラリアハイギョ目オーストラリアハイギョ科に属する唯一の現生種。
円筒形の身体は鱗でおおわれており、胸びれと腹びれが手足のような形で、背びれと尻びれは尾びれと一体化している。
全長は1mから1.7m前後。
水底を好む。
肺は未発達なため、呼吸は鰓呼吸に頼る部分が大きい。
アマゾン川流域などに生息するハイギョ。
胸びれも腹びれも短い。幼魚のうちは身体に小さく黄色い点が点在する。
オーストラリアハイギョ目より肺が発達しており、成体は肺呼吸が可能。
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最終更新:2024/04/26(金) 19:00
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