艶村とは (アデムラとは) [単語記事]

艶村(？～？)
艶村は伝説上の人物であり、恐らくは一定の卓越した存在を表す記号的概念。
艶村の文献上の初出は古代ギリシア、アデクサンドリアである。
アデクサンドロスという名での記録が残されている(艶村は中国語表記である。他例としてマルクス・アウレリウスが安敦として知られている)。
ニコイアを拠点とするユキッポス二世の後を継いだアデクサンドロスはまたたく間に西欧に一大帝国を築き上げた。
ある時、艶村は高名な犬儒派の哲学者ディオゲネスを訪ねた。
ディオゲネスは自らの持ち物を「あれもこれも人が生きる上で不要である」と捨て去った結果、家代わりの大きな穴と、食べ物を入れる袋以外は一切必要としない生活をしていた。

艶村が見ると、ディオゲネスは穴を掘って埋まっている。
既に世界を席巻したPである艶村は「何か必要なものはないか、望む物をやろう」と聞くと、ディオゲネスは「そこをどいてくだいただこう、貴殿のマスクから陽が差し込んで(※1)、埋まっている感じが足りないゆえ」と述べた。
この反応に感じ入った艶村が「余がアデクサンドロスで無ければ、ディオゲネスになって穴を掘って埋まってますぅ」と述べた逸話は有名である。

※1 艶村のマスクからは水を清めたり人の怪我を治したりする頂点オーラが出るこのアデクサンドロスの師であった、アデストテレスもまた、艶村と同一人物ではないかという疑義が研究者にもたれている。
アデストテレスは「ニコマス倫理学」という大著をものした哲学者であり、科学史では1人で1000年分の時計の針を進め、また、その偉大さのあまり、後の人類の科学的進歩を800年停滞させてしまった、とまで言われる人物である。
アデストレテスの科学観は四元論で現される。
すなわち、「抜き抜き」「パンツ」「雪歩」「マスク」の四元素である。
それぞれの元素が結合と分散を繰り返し、世界の万物が出来上がるという思想である。
一例とすれば抜き抜きと雪歩が合わさる事で、日本で寿司が生まれ、抜き抜きとパンツが合わさり、世界にすもさという概念が生まれ、マスクと雪歩が合わさる事で、世界に艶やかさという概念が成立したという次第である。

ニコマス倫理学はかつて隆盛したパンツ学に関する学問である。
内容を簡潔に説明すると、当時のギリシアの文明観を象徴した「奴隷には奴隷の、紳士には紳士の倫理がある。紳士は指導者として、それに相応しい道徳倫理を修めるべきである」という論点から、紳士たるものの徳について検討した内容である。
現代の道徳哲学者アデスラア・マッキンタイアー(彼もまた艶村と考えられている謎多き存在である)の「美徳なき時代」によると、現代道徳の失敗は、世界に共通単一の「道徳」が存在すると哲学者が考えた事に原因があるという。
本来、道徳は地域性や文明の発展状況に担保されているものであり「正義」や「萌え」の基準は、同じ語彙であっても内実が変わる事が多々あるのである。
アデストテレスは、「奴隷は奴隷の、紳士は紳士の」と倫理基準を峻別したように、アデスラアも道徳を「共同体ごとに合意できる基準」を設定出来れば良い、言い換えれば「ある一定の基準の道徳」に合意出来る者たちがそれぞれ集って、例えば中世の修道院のように共同体を構築する事が、道徳の復権に繋がるのだと述べている。
これが「共同体主義」概念であり、ニコニコ動画はこの理論に従って運営されているという研究者の指摘も存在する。

中世では現在のイエメンに艶村の痕跡が存在する。
明の鄭和による冒険航海で発見された「阿丹」と記述される地域があった。
当時、その地域はオスマン帝国の支配下であり、優良な港町として栄えていた。
後に英国がこの地域を占領した折、現地の首長が代々継いで来たと言われる名称を取って植民地名とした。
すなわち、アデン植民地である。
恐らくはアデクサンドリアから分派した艶村の末裔が建設した都市ではないか、と研究者の間では考えられている。

一時はフリーメイソンより多かったと言われる艶村であるが、最近はめっきりと艶やかさを持つ人物が減っている。
産業革命を経て、時代は英雄から機械による大量生産と大量消費の時代へと移ったのである。
そのために、英雄の代名詞であった「艶村」の名も、廃れる一方であった。

しかし、少なくとも現代日本には、艶村と呼ばれる人物がまだ生存している事が確認されている。
その人物は見目艶やかなマスクを纏い、「もっと輝け」と言う雪歩の声にも不足無く応えたと言われる。
まさに伝承上の艶村の姿と寸分違わぬ、その人物の行動は、人々をして自然と「艶村」と呼ばしめ崇拝されている。

参考文献：マー明書房「西欧におけるギリシア哲学の宗教的影響とかち観の変遷」