関口清治

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関口清治（せきぐち せいじ）とは、元プロ野球選手である。故人。

概要

OB
関口清治
基本情報
国籍	日本
出身地	台湾台北市
生年月日	1925年10月9日
没年月日	2007年6月9日
身長 体重	180cm 80kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	外野手
プロ入り	1948年
引退	1963年
経歴
選手歴 台北州立台北工業学校 全武生 信州化学 読売ジャイアンツ(1948年) 星野組 西日本パイレーツ(1950年) 西鉄ライオンズ(1951年-1961年) 阪急ブレーブス(1962年-1963年) 監督・コーチ歴 阪急ブレーブス(1964年-1969年) 西鉄ライオンズ 太平洋クラブライオンズ(1970年-1973年) 近鉄バファローズ(1974年-1983年)
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1925年10月9日生まれ。当時日本統治下であった台湾の台北市出身。

台北工業学校に進学後、1942年には戦時中の開催ということもあり公式記録には残らないものの文部省主催の甲子園大会(通称「幻の甲子園」)に出場している。卒業後は日本の大学に進学するするつもりだったが、制海権を奪われていたため断念。

卒業後、台湾の兵役に進み、兵役後は社会人野球の全武生、信州化学を経て、1948年に読売ジャイアンツへ入団。

だが、巨人では右肩の負傷の影響もあり11試合の出場にとどまり1年のみで退団。

退団後、三原脩監督の紹介もあり社会人野球の強豪チームである星野組に入社。同チームでは西本幸雄氏が監督を努めており、エースとして荒巻淳が所属していた。1949年の都市対抗野球大会では4番打者として活躍し、チームを優勝に導いた。

1950年、監督の西本やエースの荒巻とともに新設された毎日オリオンズに入団しようと試みたが、巨人の制限選手となっていたため入団できず、巨人からは「復帰するならセ・リーグのチームで」と言われ、西日本パイレーツに入団。

西日本は選手層が薄かったためすぐにレフトのレギュラーとなり、打率.252、18本塁打、73打点を記録した。

翌1951年からは西日本と西鉄クリッパースが合併して誕生した西鉄ライオンズに所属。西鉄では不動の5番打者として活躍。

1954年には打率.276、27本塁打、87打点を記録し、チームの優勝に貢献。ベストナインにも選出された。

1956年にはリーグ最多の13三塁打を記録し優勝に貢献すると、日本シリーズでは当時最多の4本塁打を放ち、打率も.381と打ちまくり、西鉄初の日本一にも大きく貢献した。

1958年、打率.276、16本塁打、77打点をマークし、2度目のベストナインに選出された。

この年以降打撃は低迷。1962年に阪急ブレーブスへ移籍。

1963年、飯田徳治とともに大正生まれ最後の現役選手となったが^[1]、結局この年限りで現役を引退。

引退後は阪急ブレーブスや古巣の西鉄、近鉄バファローズで長らく打撃コーチを務めた。

1982年には西本幸雄の後を受け近鉄の監督に就任し、大石大二郎ら若手を積極的に起用した。

近鉄退団後は野球解説者として活動。

2007年6月9日、慢性閉塞性肺疾患のため死去。享年81歳。

人物・エピソード

長身を生かしたパワフルな打撃と持ち前の勝負強さで、西鉄黄金時代の5番打者として活躍したクラッチヒッター。

若手の頃はカーブを大の苦手としていたが、西鉄時代にはカーブ打ちの名人と呼ばれるまでに克服していた。後輩の豊田泰光からカーブ打ちの極意を聞かれた際には「銭もってこい」と突き放しているが、本人曰く偶然コツを掴んだもので言葉で説明できないためだったとのこと。

監督としては「伸び伸び野球」をモットーに掲げ、若手を積極的に起用。滅多なことで怒らない温厚な性格として知られ、誰からも好かれていた。

通算成績

打撃成績

通算:15年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
NPB	1532	5392	4916	606	1298	166	731	73	49	26	383	18	800	120	.264	.320

監督成績

通算:2年	試合	勝利	敗戦	引分	勝率
NPB	260	115	122	23	.485	Aクラス1回、Bクラス1回

獲得タイトル

• ベストナイン：2回（1954年、1958年）

関連項目

• プロ野球
• 読売ジャイアンツ
• 西鉄ライオンズ
• 阪急ブレーブス
• 近鉄バファローズ
• プロ野球選手一覧

脚注

1. *実際には関根潤三も大正生まれだが、戸籍上は昭和生まれとなっている。