黄泉のツガイ 単語


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ヨミノツガイ

3.4千文字の記事

黄泉のツガイとは月刊少年ガンガンで連載されている漫画である。

2025年11月現在、単行本既刊11巻。

概要

漫画鋼の錬金術師』で有名な荒川弘の最新作。荒川弘月刊少年ガンガンで連載するのは鋼の錬金術師以来(約11年ぶり)なので、往年のガンガンファンは本作を一読して狂喜した。

2025年7月テレビアニメ化が発表された。

ストーリー

アサが大好きな少年ユルは狩りなどをしながら、山奥の村平和生活を送っていた。しかし、突如ヘリコプター銃火器を所有するの集団にを強襲されてしまう。急いでの下へ向かったユルはそこでアサと名乗る者に出会う。知り合いのデラはユルを逃がそうとするが、敵の攻撃に手こずる。そんな時にユルは「幽霊」「妖怪」「化け物」「UMA」「異形」「対なるもの」と呼ばれる「ツガイ」を出現させ、敵を倒す。

登場キャラクター

ユル
本作の主人公。「を別つ子」の片割れ
第1話時点で数え17歳少年。両がいない分、アサのことを溺愛している。狩りに長けており、の達人。
の襲撃の際に、デラによって左右様の人にさせられる。
襲撃を避けて下界に降りて井に紛れるが、現代の生活になじむのには苦労している。
世のあらゆるものを強制的に「とじる」ことができる「封」の力を持つと言われているが、単行本6巻時点ではまだその力には覚めていない。
デラや左右様から事情を聞き、東全には信頼できないと理解すると、まずは両を探し話を聞くことを的とするようになる。
従えるツガイは「左右様」。元は東のの守り神として鎮座していた石像長身筋肉質の男女のツガイとして顕現している。
戦闘力が高い上に、元が石像なため拳銃程度の銃器は物ともしない耐久力も誇る。
「左右様」は本来は「を別つ子」を抑え込むための役割を持っているが、今代ではなりゆきで「を別つ子」の片割れであるユルに仕えることとなった。
アサ
ユルの双子。「を別つ子」の片割れ
にはツガイなりすましていたと思われる偽者アサがいた。
世のあらゆるものを強制的に「とく」ことができる「解」の力をすでに会得している。細かい制御はまだできていない。
力に覚めると共に右異形化したため、普段は眼帯で覆っている。
「解」の力はツガイ使いとツガイ契約を解くこともでき、襲撃後に襲撃者からツガイ契約を奪い取っている。
本編開始の10年前に両とともにから抜け出したが、両行方不明となり、現在に保護されている。
襲撃の際には「解」の力で結界を破り、襲撃部隊の強襲を可にした。
アサのことが大好き。

東村関係者

デラ
の番小物。普段は下界に住み、定期的に東に物資や情報などを運ぶ役割を持った一族である田寺の今代。本名は田寺リュウ
ガイを見ることができるが、自らのツガイは持たず、もっぱら銃器や手りゅう弾の扱いまで含んだ自らの戦闘技術他で戦う。からは何人ものツガイ使いを狩られた敵と認識されている。
の襲撃の際には銃器で武装したの地上部隊返り討ちにし、ガブちゃんのツガイからも逃げ切って、ユルを左右様の人にした。
を脱出後はユルを下界で保護するためのカバーストーリーとして、ユルを息子として同僚のハナと偽装結婚という体をとっている。
段野ハナ
の番小物デラ後輩体育会系女子。自らのツガイとして「前虎後」の「虎」と「二」を持つ。
ジェイソン・●テイサムが好き。

影森家関係者

ガブちゃん
ガイ使いの少女パーカー金髪三つ編みなのでパッと見は赤ずきん
使役するツガイは「ガブリエル」。上下のの姿をしたツガイで、両者がタイミングを合わせてを閉じることで敵を食いちぎる。
の襲撃に参加し、ツガイを見ることができない東の住人を多数殺した。しかし、子供には手をかけていない。ユルと左右様によって左足と右肩を射ぬかれ、しばらく静養する事になる。
が襲撃された際には襲ってきた「牛頭頭」などの複数のツガイ使いを返り討ちにしている。
戸籍を持っていない、痛みには慣れているなど闇が深そうな過去におわせている。
ジン
ゴンゾウの三男。メガネをかけてきついつきをした実働部隊の長。
使役するツガイは「掃除屋(スカベンジャー)」。深海魚のような姿をしたツガイで「」はチョウチンアンコウのように疑似餌で獲物を誘い込んで一飲みしてしまう。「」は「」が一度み込んだものを吐き出すことができる。
」と「」を同時運用する事により大量の武器などを手軽に持ち運びする事ができるという利点も生まれている。
アス
ゴンゾウの次男。いつも笑顔を絶やさない地獄耳情報担当。
使役するツガイ朝霧」は身体の一部をとして放つことができ、気取られずに相手の情報を抜き取ることができる。
ゴンゾ
の当禿頭の老人。「と別つ子」を生み出す東の役割は終わったと考えており、東に引導を渡そうとしている。
ヒカル / 波久礼ヒカル
ゴンゾウの長男。太り気味でジャージ着用のおじさん漫画家を生業としており、波久礼ヒカルペンネーム
漫画家としてもかなり成功しており、将来的にはを継がずに漫画を描いて平和に生きていきたいと考えている。
使役するツガイは「(こくびゃく)」。白黒マリモのような姿でい方が「ホワイト」、い方が「ベタ」と名付けられている。漫画で言う修正液との役割を現実世界に及ぼすことができ、ヒカル画力と合わせて壊れた屋敷の修復などに便利に使える。

用語

ガイ
一般的には「妖怪」「神様」「化物」などと言われる存在。本作ではまとめて「ツガイ」と呼ばれる。その呼び名の通り、2体1組が原則となっている。
一般人には見ることさえできないが、ツガイを見ることができる人間も存在しており、そのような人間はツガイ契約する事でツガイを使役する事ができる。
の引継をしないままが死ぬとツガイは「野良ガイ」となり、地縛霊のようにその場に縛られ、数十年から数年の時間をかけて消滅する。
を別つ子
を別つ双子」とも言われる。東で400年に一度生まれるとされており、日の出をに生まれた男女双子はそれぞれ「解」と「封」という特別な力を授かり、ツガイを総べるものになると伝えられている。
時の権力者たちからその力を手に入れようと狙われる存在であり、今代ではユルとアサが該当する。
力に覚めるには一度死んで、あの世とこの世のにいるツガイ力を受け入れる必要がある。受け入れると力を手に入れ、現世によみがえる。一方、受け入れずにそのまま死ぬことも選ぶこともでき、歴代のを別つ子の中には力を得ずにそのまま死ぬことを選んだものも存在している。
東のとも言われる。「を別つ子」を生み出す場所として知られている。
現在では特定順を通らないと入ることができない結界で隔離されており、経路を知らない者には侵入も脱出も不可能
では科学技術を全く取り入れていない数年前の生活を続けており、さえその存在を知られていない。
一方、下界と呼ぶ現代社会とのつながりのために「番小物」と呼ばれる下界との窓口になる一族を複数放っている。しかし、長年の間に東に反旗を翻すなどの反抗勢力も生まれてしまっている。
の中も一枚岩とは言えず、を別つ子の扱いを巡ってのちぐはぐな行動も見られる。
元は東の血族だったが、現在では東とは決別して独自のツガイ使いの力を使った組織として成立している集団。
を別つ子の片割れアサを保護しているが、東と同様にその扱いについては内部で分裂している。

テレビアニメ

2025年7月6日に発表された。製作ボンズ2025年11月現在2026年4月から2クール放送予定。

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