EVOLVEDシリーズとは、DanceDanceRevolutionシリーズに収録される楽曲群の一種で、曲名に「EVOLVED」とつく楽曲を指す。
ほとんどの曲が家庭用タイトルが初出となっており、現時点で8種(うち1つはCDの未収録のアレンジ版のため実質7種)存在する。
特徴は(L.A. EVOLVED、Tohoku EVOLVED以外)曲の最初はいずれも同じだが、途中から違う曲アレンジ、違うステップに変化すること。
家庭用、およびアーケード版収録当時のイベントではどのバージョンになるかはランダムでプレイするまでわからない仕様だったが、現在のアーケード版DDRではバージョンを選んで選曲できるようになっている。ただし、バージョン毎にBPMが異なる(roppongi、New York等)場合でもBPM表記は3バージョンで共通の数値が記載されているので要注意である。
公式では
と書かれているが、実際はバージョンごとにそれなりの格差がある。
タイトル | 作曲者名義 | Ver数 | 備考 |
tokyoEVOLVED | NAOKI underground | 3 | AC初出X3 |
L.A. EVOLVED | NAOKI underground | 1 | 海外版のみ |
osaka EVOLVED -毎度、おおきに!- | NAOKI underground | 3 | AC初出X3 |
roppongi EVOLVED | TAG underground | 4(初出時3) | AC初出X2・AC収録にてVer.D追加 |
New York EVOLVED | NC underground | 3 | AC初出X3 |
KANSAI EVOLVED -OSAKA STYLE- | NAOKI underground | 1 | ゲーム未収録、osaka~項に記載 |
London EVOLVED | TAG underground | 3 | 海外版DDR II・AC初出X3 |
Tohoku EVOLVED | 2.1MB underground | 1 | 初出X3 |
※難度表記は、L.A.EVOLVEDのみ10段階表記。
roppongi EVOLVED、London EVOLVED、Tohoku EVOLVEDはアーケード版X3準拠の20段階表記。
それ以外は20段階表記とカッコ内に10段階表記の併記。
アーティスト | NAOKI underground | ||||
---|---|---|---|---|---|
BPM | 70-280 (70-560) |
||||
難易度 | |||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
SP | 6(3) | 9(7) | 13(9) | 16(10) | - |
DP | - | 9 | 13 | 16 | - |
「Dance Dance Revolution HOTTEST PARTY」収録。作曲はNAOKI undergroundこと前田尚紀。東京といっても都会をイメージしたのかテクノな曲調になっている。
作中におけるボス的な位置づけであり、難易度は同時に収録されているPluto The Firstに匹敵する。
ところどころにある停止とBPM変化が組み込まれており、休みなくノーツが降り注ぐ体力譜面。
DPはX3移植の際に新規に追加された。どれもSPをそのままDPに分割したような譜面になっている。
「EXTRAツアー」でDance Dance Revolution X3 VS 2ndMIXのEXTRA STAGEに登場した。
アーティスト | NAOKI underground | ||||
---|---|---|---|---|---|
BPM | 280 | ||||
難易度 | |||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
SP | - | 4 | 7 | 9 | - |
DP | - | 4 | 8 | 9 | - |
「Dance Dance Revolution Universe 3(国内未発売)」に収録。
こちらもNAOKIが手がけている。tokyoEVOLVEDのアレンジだが、譜面分岐は存在せず、内容もBPM変化や停止といったトリックのない正統派。
アーティスト | NAOKI underground | ||||
---|---|---|---|---|---|
BPM | 50-300 | ||||
難易度 | |||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
SP | 9(3) | 11(7) | 13(9) | 15(10) | - |
DP | - | 11 | 13 | 15 | - |
「ダンスダンスレボリューション フルフル♪パーティー」及び海外版「Dance Dance Revolution HOTTEST PARTY 2」収録。前作とはうって変わり、Plutoのようなプログレ調の静かな曲調。今作においてもボスとしての位置づけをされており、BPM変化が激しいトリッキーな譜面となっている。
音楽CD「KONAMI♪MUSICフルALBUM」には、この曲のアレンジに相当する「KANSAI EVOLVED -OSAKA STYLE-」が収録されているが、現在ゲームソフトには未収録。
「EXTRAツアー」でDance Dance Revolution X3 VS 2ndMIXのEXTRA STAGEに登場した。この時BEGINNER譜面に足9がつけられた。
アーティスト | TAG underground | ||||
---|---|---|---|---|---|
BPM | 170 (ver.A:170 / ver.B:85-170 / ver.C:42.5-170 / ver.D:85-680) |
||||
難易度 | |||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
SP | 6 | 8 | 11 | 15 | - |
DP | - | 8 | 11(→12) | 15(→16) | - |
初出は海外版「Dance Dance Revolution X2(PlayStation 2版)」、及び海外版「Dance Dance Revolution HOTTEST PARTY 3」。国内ではHOTTEST PARTY 3の国内版に相当する「Dance Dance Revolution MUSIC FIT」が初出、後にアーケード版「Dance Dance Revolution X2」に収録された。
作曲は「TAG underground」。ONLY ONEでお馴染みのあの人のようなユーロビートのような哀愁漂うサウンドが特徴。シリーズではNew York EVOLVEDと並んでバージョンでの曲調や譜面の変化が激しい楽曲である。
ver.AはBPM変化と譜面停止はないが、Bは中盤あたりにソフランがあり、Cはソフランに加えて停止、さらには繋ぎにくい8分同時まである。AC DDRX2ではさらにトリッキーでONLY ONEなver.Dが追加された。
AC DDRX2では通常ENCORE EXTRA STAGEとして登場し、この場合は従来のEVOLVEDシリーズ同様実際に挑戦するまでどのバージョンになるか分からない仕様だった。後に「KIMONO♡PRINCESS」とともに通常解禁されており、各バージョンを任意で選択できるようになった(ただしENCOREではランダム版が出現していた)。
アーティスト | NC underground | ||||
---|---|---|---|---|---|
BPM | 48-380 (Type A:95-380 / Type B,Type C:47.5-190) |
||||
難易度 | |||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
SP | 4(4) | 9(7) | 13(9) | 16(10) | -(10) |
DP | - | 8(7) | 14(9) | 16(10) | -(10) |
初出は海外版「DanceDanceRevolution」(PlayStation 3、XBOX360、Wii)。
PS3・360版のみオクトムーブ(8パネル)に対応した鬼譜面が存在する。
さらにPS3版はPlayStationMoveを使用するモードがあるため、オクトムーブと併用するとDDRSoloもビックリの12パネルである。
作曲は「NC Underground」名義で、「SEDUCTION」などを手がけた㈱ノイジークロークの加藤浩義氏が担当。「Music In The Rhythm」を彷彿とさせるメタリックなサウンドが特徴のハードコアに仕上がっている。
ジャケットはPS3・XBOX360版DDR2010とWii版DDR2010で2種類存在しており、DDRX3およびjubeatでは前者が採用されている。U1氏のツイートによるとジャケットが異なるのはレーティング対策とのこと。
どのバージョンも前半は同じだが、後半から譜面、曲調がまったく異なっている。
Type Aではいきなり倍速化し途中で譜面停止。Type Bは低速化と譜面停止、終盤は高密度化。Type Cに至っては低速地帯の32分、音合わせ主体の超低速地帯、等速高密度と、どの譜面も接続難度が高い譜面である。だがこれに関しては「C」より「A」のほうが難しいとする声も多い。
ちなみに、筐体上でのBPM表記は3バージョンともに「48-380」なのだが実際のBPMはTYPE Aが「95-380」、TYPE BとTYPE Cが「48(47.5)-190」なのでBPM表記通りのソフランをするバージョンがない。
「EXTRAツアー」でDanceDanceRevolution X3 VS 2ndMIXのEXTRAステージとして登場した。
jubeat | |||
---|---|---|---|
BPM | 190 | ||
譜面難易度 | BASIC | ADVANCED | EXTREME |
5 | 9.4 | 10.5 |
全難易度クリア称号:世界旅行で、ここ「ニューヨーク」に来ました!
全難易度フルコンボ称号:手を上げて!ハイッ!自由のポーズ!
jubeat plusの「DanceDanceRevolutionパック」(2015/11/20配信)に収録、後にイベント「掘りすぎ dig RUSH」(2016/09/08開始)によってAC版jubeat Qubellにも収録された。現行バージョンでは伝導またはSHOPからの解禁。
音源は「Type A」で固定、ソフランは無くBPM190で統一されている。やっぱりBとCはサントラ収録漏れですか……と思っていたら、jubeat Qubellオリジナルサウンドトラックではこの曲も含めて移植曲がまるごと収録されなかった。
[EXT]譜面は左右に偏った配置や腕を大きく振らせる配置があり、ノーツ数(848)の割に体力を要する譜面となっている。
アーティスト | TAG underground | ||||
---|---|---|---|---|---|
BPM | 170-340 (ver.A:42.5-340 / ver.B:170-420 / ver.C:170-340) |
||||
難易度 | |||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
SP | 5 | 8 | 11 | 14 | 17(15) |
DP | - | 8 | 11 | 14 | 17(15) |
初出は海外版WiiのDDR IIのReplicant D-Action。AC DDRX3でアーケード版へ収録され、その際CHALLENGE譜面が難度17の物に改修された。作曲はTAG undergroundで、roppongi EVOLVEDよりややダークな印象の楽曲である。
ver.Aからソフラン停止があるため、同じTAG undergroundのroppongi EVOLVEDよりややトリッキー。基本BPMは170だが、ver.AはBPMが4分の1まで低下する。そこからのBPM340で滝があり、最後には減速しながら矢印がやってくる。
[SP-EXPERT]譜面はLv.14ながらVOLTAGE200だった。次回作DDR2014で登場した「Blew My Mind[SP-CHALLENGE]」がVOLTAGE200を更新しており、現行バージョンでは177まで下がっている。
X3で追加された新CHALLENGE譜面がTohoku EVOLVEDのEXPERT譜面に類似する傾向にあることから、プレイフィールの評価が分かれている。
ver.Bは途中の長い停止まではAと同じだが、そこから基本BPMが200ほどまで上昇する。縦連や交互踏み困難なフリーズの嵐が襲ってくる。
ver.Cも途中の長い停止まではAと同じだが、停止前と同じBPMで比較的A・Bと比べると素直な譜面がやってくるため、他のシリーズとは違い、Cがクリアは一番簡単かもしれない。ちなみに停止後のメロディは非常にオンリーワンである。
TAG曰く「例えるならオーソドックスなバランス型なのがver.Aで、長距離からでも狙える武装を装備してるのがver.B。でっかい剣で接近戦を試みるのがver.Cみたいな感じ」……とのこと。なんのこっちゃ!
「EXTRAツアー」でDanceDanceRevolution X3 VS 2ndMIXのEXTRAステージとして登場した。
2012年12月21日に、EVOLVEDシリーズとしては初めて他機種へ移植された。
REFLEC BEATに移植されたのは「ver.A」のみ……なのだが、BPMが何故か340ではなく370と誤植されている。またコンマイか。同じTAG underground名義のPOSSESSIONが最大BPM370になっているため、そちらと間違えた可能性がある。
DDRと同じようにソフランし、DDRにおける超密集地帯はリフレクでもオブジェが密集してやってくるため、そこでいかにJUSTを出せるかが勝負の分かれ目と言えるだろう。
一方DDRの姉妹機種であるミライダガッキには「ver.C」のみが収録されている。いずれは残るver.Bのみの移植も実現する…のかもしれない。
REFLEC BEAT | ミライダガッキ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
BASIC | MEDIUM | HARD | SPECIAL | ベーシック | スーパー | ウルトラ |
4 | 8 | 10 | - | 5 | 7 | 10 |
Our thoughts and prayers are with you.
今自分たちができること全てを込めて。
Tohoku EVOLVED
U1-ASAMi
アーティスト | 2.1MB underground | ||||
---|---|---|---|---|---|
BPM | 340 (42.5-1020) |
||||
難易度 | |||||
BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
SP | 6 | 9 | 14 | 17 | 18 |
DP | - | 9 | 14 | 17 | 18 |
EVOLVEDシリーズでは初となる、アーケード作品が初出の楽曲。
「EXTRAツアー」でDanceDanceRevolution X3 VS 2ndMIXのENCORE EXTRA STAGEにて登場した。
曲自体はLondon EVOLVED Ver.Aのリミックス、アレンジャーは「2.1MB Underground」。今まで2MB名義を使用していた浅見祐一の新名義である。
曲名に「東北」とついていることからも分かるように、東日本大震災の被災地への祈りを捧げた楽曲。
クリアすると、通常の「CLEARED」の代わりに、「Pray for All」という特殊な演出が入る。このメッセージはバージョンを重ねた後も健在。
なお、譜面は最初の一歩だけ超加速したり、リズムがわかりにくかったり、停止からいきなり超加速したりと2MBらしい、初見殺しに定評のある譜面となっている。さらに最後の同時踏みは超高速(推定BPM1020)かつ「90度の同時踏み4パターンからランダムに選出された配置」という運に任せるしかないようなギミックもしこまれている。(←ネタバレ注意!見たい人はドラッグして下さい)
ちなみにDDR2014から実装されたハイスピ×0.25を使用すると、最後の停止中にランダムノーツが見えてしまう。
またX3 vs 2ndMIX稼働当時は、この曲を出現させる際に、公式ブログでも触れられているように「EXTRA STAGEにおいて、ENCOREを出現させる条件に、ひとつだけNGとなるオプション」が存在した。
その正体はWAVE(付けると矢印が上下にふわふわ振動しながら動くようになるオプション)であり、このオプションを付けると条件をクリアしてもこの曲が出現しなくなる。これは東日本大震災と津波を意識した設定であった可能性が高い。
それ以前にWAVEをつけてENCORE EXTRA STAGEを出現させるという発想自体がおかしい事はナイショ。
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最終更新:2024/11/09(土) 06:00
最終更新:2024/11/09(土) 06:00
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