GODZILLA 怪獣黙示録

人類滅亡特急列車。
こちらが怪獣惑星への直通便となります。

━━━虚淵玄

GODZILLA 怪獣黙示録とは、GODZILLA(アニメ映画)の前日譚となるスピンオフ小説である。

この記事ではその続編となる「GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」についても記述する。

概要

大樹連司著、虚淵玄監修。2017年10月25日に角川文庫より出版された。

「怪獣惑星」の遥か以前、人類がゴジラ達に地球から駆逐され選ばれた者達が宇宙へ移民を開始する直前の2048年の視点から、1999年のニューヨークに怪獣が初めて姿を現した瞬間や、2030年にそれまでの怪獣とは桁違いの絶望をもたらすゴジラが出現した時の様子などが、世界各地の様々な人物の口から小説「WORLD WAR Z」を彷彿とさせるモキュメンタリー形式で語られている。

怪獣の脅威を前にしながら異星人の来訪に到るまで一向に団結せず、傷を深めあう人類の国家間の描写など、社会派かつ重苦しいムード漂う終末もの作品（黙示録）となっている。

全編通して「ゴジラ FINAL WARS」並みにマイナーどころを含めた東宝怪獣の総出演となっており、怪獣以外にも数えきれないゴジラシリーズを含めた東宝特撮作品などの小ネタが盛り込まれている。

2018年4月25日には映画第二章「決戦機動増殖都市」の公開に合わせて本作の続編となる小説版第二弾「GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」が発売。前作と同じくモキュメンタリー形式で全人類が団結し、異星人の協力を得てようやく見えた希望がゴジラによって木端微塵に打ち砕かれ、メカゴジラ建造計画にすべてをかけざるを得なくなった人類の悲壮な抵抗が描かれる。

目次

怪獣黙示録

序

第一章　出現

カマキラス

ドゴラ

ヘドラ

ガバラ

ダガーラ

オルガ

第二章　『G』

第三章　接触(ｺﾝﾀｸﾄ)

第四章　反撃

マンダ

ビオランテ

ジラ、ゴロサウルス

断章（2048年）

プロジェクト・メカゴジラ

断章（2048年）（2）

第五章　妖星

第六章　長征（ロングマーチ）

第七章　長城（グレートウォール）

第八章　決戦

第九章　東京

(第十章　脱出)

断章（2048年）(3)

言及された怪獣

怪獣黙示録

ゴジラ カマキラス ドゴラ（宇宙大怪獣ドゴラ） カメーバ ヘドラ ラドン アンギラス ガバラ（オール怪獣大進撃） ダガーラ（モスラ2） メガロ

グリホン（緯度0大作戦） ゲゾラ（決戦!南海の大怪獣） オルガ 大ダコ（キングコング対ゴジラ） マンダ ガニメ（決戦!南海の大怪獣） バラン バラゴン エビラ マグマ（妖星ゴラス）

クモンガ（ゴジラの息子） メガギラス ビオランテ ジラ（GODZILLA(1998)）[1] ゴロザウルス（キングコングの逆襲）

プロジェクト・メカゴジラ

前巻で既出の怪獣は除く

妖星ゴラス バトラ 大コンドル（南海の大決闘） メガニューラ/メガヌロン

ガイガン キングシーサー チタノザウルス デストロイア？

モスラ

兵器・メカニック

架空のものを中心に挙げる。

怪獣黙示録

原子力空母マティアス・ジャクスン （MJ＝マイティジャック？） F-35統合戦闘機 M4A1戦車 C-17(核攻撃仕様) 250キロトン級W22熱核弾頭150発 エクシフ・ビルサルド移民船 轟天型潜水艦（轟天号） 轟天 震天 驚天 特殊潜航艇・薩摩（GMKまたは薩摩剣八郎？）

38式機動戦闘服ジャガー日本仕様(J) （ジェットジャガー？） F-7J戦闘爆撃機（GMK） マーカライトファープ（地球防衛軍） スーパーX スーパーX2 地底戦闘車モゲラ メーサー砲戦車・兵器群 超電磁砲戦車・兵器群 G-HED・G-HED対空仕様（ガンヘッド？） オラティオ号 アラトラム号

プロジェクト・メカゴジラ

前巻で既出の物は除く

F-3YS 抗核エネルギーバクテリア（ゴジラVSビオランテ） ツイン・マーカライト・ファープ 43式航空偵察艇

超振動鎖鋸 収束型誘導弾（ミサイルマイト） ブレードランチャー スーパーX3 45式冷凍メーサータンク

年表

代表的なものを記す。

日付	出現怪獣	出現場所	備考
1999年5月4日	カマキラス	ニューヨーク～ボストン	人類の歴史において最初に出現した怪獣。推定死傷者数約250万人。
2002年9月	ドゴラ	ロンドン～マンチェスター	推定死傷者数約390万人。
2005年11月	ラドン・アンギラス・ヘドラ	天津～北京	生物化学兵器「ヘドラ」を用いてラドン・アンギラスを撃退。推定死傷者数約820万人。
2017年12月25日	ダガーラ	シドニー～ニューカッスル	ダガーラ体内から放出された細菌感染症が発生。人類はオーストラリア大陸を手放す事になった。推定死傷者数約670万人。
2022年5月11日	オルガ	イズミル～アンカラ	推定死傷者数約115万人。
2030年	ゴジラ・アンギラスⅣ・バラゴンⅡ・バランⅡ	ロサンゼルス～サンフランシスコ	ゴジラが初めて出現。ゴジラがロサンゼルスで怪獣3体を撃破。推定死傷者数約870万人。
2034年	ゴジラ	西ヨーロッパ	推定死傷者数約600万人。
2035年	×	ニューヨーク	異星人「エクシフ」がニューヨークに飛来。
2036年	×	ロンドン	異星人「ビルサルド」がロンドンに飛来。
2039年	×	×	人間・エクシフ・ビルサルドによる「地球連合」が発足。
2042年	ゴジラ	アメリカ東海岸・アフリカ・ヨーロッパ	8回出現。推定死傷者数約3億人。
2045年	ゴジラ	ヒマラヤ	「オペレーショングレートウォール」によりゴジラをユーラシア大陸に封じ込める。
2046年1月	ゴジラ	ヒマラヤ～ベンガル湾	ゴジラが脱出。インド防衛線突破。推定死傷者数約2億人。
2046年3月	ゴジラ	浜松	人類が対ゴジラ最終決戦に敗北し、対ゴジラ兵器を喪失。推定死傷者数約1億人。
2048年	×	×	「地球外惑星への移民計画」を実行。

関連動画

8:30からドゴラの解説

関連項目

• ゴジラシリーズの関連項目一覧
• 小説作品一覧
• ニトロプラス

脚注

1. *エメリッヒ版がゴジラとは異なる別種の怪獣として扱われたのは「ゴジラ FINAL WARS」が初出。