ガイガンとは、特撮映画『ゴジラ』シリーズおよび特撮テレビ番組『流星人間ゾーン』に登場したサイボーグ怪獣である。
『ゴジラ』シリーズでは『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』、『ゴジラ対メガロ』、『ゴジラ FINAL WARS』に登場。
M宇宙ハンター星雲人が宇宙恐竜をサイボーグ改造した怪獣。
『流星人間ゾーン』では第11話「間一髪 ゴジラの叫び!」に登場。
こちらはM宇宙ハンター星雲人ではなく、ガロガ(ゾーンファミリーの敵)に操られている「恐獣」となっている。
ガイガンのデザインを手掛けたのはイラストレーターの水氣隆義。
登場以来特撮クラスタ内でも不明だったが、そのことに気がついた本人が2006年に名乗り出た。
そのデザインは「石原裕次郎が映画でかけていたサングラス」と「鳥の雁」が合わさったものであり、よく顔を見てみると、鳥がまんまサングラスをかけたかの様なデザインになっている。怪獣名も<ナイスガイ(石原裕次郎)な雁(ガン)>で「ガイガン」ということらしい
サイボーグ怪獣の肩書き通り、全体的に機械的なギミックが搭載されている。目にはゴーグルのような単眼、腕は鎌の様なフック、そして腹部にはそれが顕著に現れた腹部回転カッターがある。
残忍な風貌と洗練されたセンス、そしてゴジラを追いつめるほどの戦闘力により、当時ライバル怪獣として最も人気の高かったキングギドラを凌ぎ子供人気No.1の敵怪獣に躍り出た(そもそも対ガイガンは当初はキングギドラが主役の映画だったが、ガイガンを主役に譲っている経緯も持っている)。映画監督の「樋口真嗣」氏も大のお気に入りだと公言しており、対ガイガンのDVDではオーディオコメンタリーも勤めているほどだ。
人気に後押しされその後もゴジラ対メガロに出演したが、後に登場した更なる人気怪獣メカゴジラにより取って代わられてしまったのか、それから出番はなくガイガンは過去の怪獣になってしまったかのように思われたが……
日本ゴジラシリーズ最終作となる『ゴジラ FINAL WARS』にも登場。この映画は出演怪獣が余りにも多かったため扱いに恵まれなかった怪獣が多数でてしまった。それにも関わらずガイガンは長い時間登場し、一度倒された後も改造強化されゴジラを追いつめるなど、制作者にも愛されているのがみてとれる。
敵組織ガロガの恐獣として宇宙から飛来。
ゾーンファイター&ゴジラと戦って一度はゴジラに倒されるものの、「忍法生き返りの術」で蘇った。
しかし、再戦ではゾーンファイターに生き返りの秘密の元である両手の爪を流星プロトンビームで傷付けられたあげく、流星ミサイルマイトの直撃を受けて爆死した。
第4~5話と二話にわたって登場してある程度活躍したキングギドラに比べると、ぱっとしなかった…様な気がする。
「宇宙一の殺し屋」と称されるサイボーグ怪獣でハンター星人に雇われていた。
X星人と手を組んだハンター星人によりゴジラアイランドに送り込まれゴジラと対決する。
原作での残虐なイメージとは打って変わり、正々堂々とした武人然とした性格となっており、不意打ちなどの卑怯な戦法を嫌う。決闘の邪魔をする者は味方であっても許さず、X星人が送ったバトラをビームで撃墜している。
西部劇のような雰囲気の下でゴジラとタイマン勝負を行い、一度はゴジラに打ち勝つも、間一髪でゴジラはラドンらに救出される。
その後修行を積んだゴジラにリターンマッチを挑まれるとこれに敗退。以降はゴジラに勝つためにマタンゴ島へ渡り一人修行をすることとした。
物語が進みX星人の猛攻によりゴジラがピンチになると颯爽と現れ、なんとゴジラに助太刀するという原作のガイガンを知る人は考えもしない展開を見せる。
これを「ガイガンがカッコ良くなって帰ってきた」と見るか「ガイガンらしくない」と見るかは人それぞれ。
GODZILLA(アニメ映画)の前日談小説の2作目「プロジェクト・メカゴジラ」においても登場。
作中に登場する怪獣の中でも特に印象深い活躍を見せた。
「医官どの、ガイガンは、どうなりましたか? ガイガンは、ゴジラに勝ちましたか?」
「勝ったぞ。オレたちのガイガンがゴジラに勝ったんだ」
なんと、この作中におけるガイガンは人類の味方である。
メカゴジラ起動のための時間稼ぎとして決行された作戦、「オペレーション・ロングマーチ」にて登場。
ゴジラが他怪獣に強い敵愾心を見せる習性を利用した囮として使用された。
元々はシベリア沖の海底で冬眠状態で発見された怪獣であり、エクシフ・ビルサルドの両技術により怪獣兵器へと改造されて前述の作戦に投入された。
当初は「猛禽類と水生恐竜を合わせたような」怪獣であったが(挿絵等は無いため詳しくは不明だが、恐らく初めて登場する生身のガイガン)、ゴジラとの戦いによって身体の各部を欠損。その度にその部分を機械に置き換えて戦い続けた。
その姿は兵士達の信頼を獲得するに十分であり、最終的には「俺達のガイガン」と呼ばれるほどに愛される存在となる。
何度めかの戦いにおいては学習したゴジラについに追い詰められ、トドメを刺されそうになる。
だがガイガンを愛する兵士達の決死の行動によって回収・撤退に成功した。
とはいえこの時既に頭部までも破壊されており、最早戦い続けるのは不可能だと思われていた。
ところがビルサルドの超技術「ナノメタル」により、生身と機械の比率が逆転した異形の姿で復活。
再びゴジラと戦うも、ナノメタルの力で強制的な再生を繰り返され戦い続ける姿はあまりに痛ましく、兵士達が思わずゴジラに「ガイガンを殺してくれ」と願ってしまうほどであった。
そしてその願いが聞き届けられたのか、最期はゴジラの熱線によって跡形もなく焼却された。
掲示板
126 ななしのよっしん
2023/08/14(月) 08:58:39 ID: u3pZysUKJx
>>121
東宝怪獣って「実在の生き物や伝説上の生き物を巨大化させたデザイン」とよく指摘されるから
ガイガンやメガロみたいに手が武器になっててトゲトゲしてるとウルトラ怪獣っぽいラインになるね
127 ななしのよっしん
2024/11/03(日) 22:28:47 ID: 3jdW08n6ys
ガイガン、腕の鎌が地球産のロボット用の武器に転用される
なお大活躍の模様
メタ的には制作スケジュールの都合でガイガン自体を出せない代わりらしいね
128 ななしのよっしん
2024/11/04(月) 01:46:05 ID: WA8avcbRKA
ガイガンはギドラと同じく宇宙怪獣だからギドラの光線にも耐え抜けるわけだ
ゴジラと同根の力であるコングアックスのオマージュにもなってて上手い
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/01(日) 12:00
最終更新:2024/12/01(日) 12:00
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