SEKスタジオ

SEKスタジオ(朝鮮四月二十六日漫画映画撮影所)とは、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の国営アニメ制作スタジオである。

概要

朝鮮中央テレビ向けを中心にヨーロッパのアニメ制作の下請けも請け負っている。本部は平壌直轄市外城洞。1957年9月7日に朝鮮国立映画撮影所漫画研究院として設立。一時は1000～2000人ほどのスタッフが所属していたが近年CG制作に移行したため500人ほどに削減されたと言われている。英語名のSEKスタジオとは「The Scientific and Educational Film Studio of Korea（朝鮮科学教育映画撮影所）」の略。朝鮮正式名の四月二十六日とは金正日が1996年4月26日に「文学芸術分野でも名作を世に残そう」と談話を発表したことが由来らしい。

アメリカの経済制裁の対象となっており、2016年にアメリカ国内での商業的活動が禁止されている。
しかし、金正恩総書記は「北朝鮮を世界屈指のアニメ大国にする。」と発言し、推進している。
米分析サイト「38North」によると、元請け会社の知らないところで日米のアニメ制作に関与している疑いがあると指摘。これが本当なら日本のアニメが北の外貨稼ぎに利用されていることになる。

年表

• 1957年9月7日　朝鮮国立映画撮影所漫画研究院として設立
• 1960年　初作品「金斧と鉄斧」を公開
• 1959年　朝鮮国立映画撮影所漫画映画製作室に名称変更
• 1960年　朝鮮国立映画撮影所漫画映画製作団に名称変更
• 1964年　朝鮮漫画映画撮影所に名称変更
• 1971年　朝鮮科学教育映画撮影所漫画映画製作団に名称変更
• 1977年　「リスとハリネズミ」シリーズ制作開始
• 1980年　朝鮮科学教育映画撮影所児童映画創作団に名称変更
• 1982年　「少年将帥」シリーズ制作開始
• 1987年　「かしこいタヌキ」シリーズ制作開始
• 1996年　金正日の談話により朝鮮4.26児童映画撮影所に名称変更
• 2006年　「交通規則をよく守ろうね」シリーズ制作開始
• 2013年　朝鮮4.26漫画映画撮影所に名称変更
• 2019年　「少年将帥」シリーズが完結。
• 2021年　米国財務省により経済制裁対象団体に
• 2021年　「かしこいタヌキ」シリーズ、大幅リニューアル（64話～）

主な人物

• キム・グァンソン - SEKスタジオ副総長、かしこいタヌキ監督・脚本、少年将帥監督

関連動画

鉛筆砲弾

メディアで紹介され有名になった「鉛筆砲弾」1983年制作。

かしこいタヌキ

ケモナーに人気の高いシリーズ「かしこいタヌキ」1987年より制作。料理はノグリの空耳はこれ。

リスとハリネズミ

「リスとハリネズミ」シリーズ　1977年より制作。

鈴の音

「鈴の音」シリーズ　全5話

交通規則をよく守ろうね

「交通規則をよく守ろうね」シリーズ　全17話　2006年～制作

交通ルールを教える教育アニメ。ケモノだったり人間だったりOPが変わったり。

少年将帥

全100話。少年が将帥となり高句麗を守る歴史ファンタジーもの。1982年～2019年。

関連項目

• 朝鮮中央テレビ
• 児童放送時間
• 北朝鮮アニメ
• ノグリ

外部リンク

• 北朝鮮公式「わが民族同士」朝鮮中央テレビ　-　朝鮮中央テレビ配信分のアーカイブ
• 朝鮮の声日本語放送 - 国際放送部門による日本語字幕入り配信