vaporwaveとは、あやしい音楽のジャンルの一種である。
発生としては2010年ごろと言われているが、ジャンルの傾向上はっきりしたことはわかっていない。
海外のDJ向けSNSが発祥らしく、そこから大型掲示板4chanやBandcamp、Soundcloudなどの音楽共有サービスを通じてひっそりと蔓延していったようである。
傾向として、80~90年代のAORやイージーリスニング、外国のスーパーで流れていそうなまったりムードのR&Bなどをへろへろにミックスし、スクリュー(レコードの回転数=再生周波数を下げて音程と速度を低下させる技法)をかけたりフィルターを通したりして作り変えるスタイルで曲が作られている。
そうして作られた曲にはこれまた80年代の最先端的な映像や、いまどき機械翻訳でもこんな妙ちくりんな単語吐かないぞと言わんばかりのどこぞからコピペしたかのような怪しい日本語のタイトルがついたりして、その独特の世界観を広げている。
いわば昔の深夜TVを半分寝ぼけて眺めているかのような、メディアドラッグ的なきもちわるい気持ちよさを追求していくスタイルのようである。
YouTubeなどにVaporwaveをアップする際に画像や動画によく使われる物としては
などが挙げられる。
同じようにして同時期に発生したジャンルにchillwaveやseapunkのような類似系が多数登場し、vaporwaveのスタイルはむしろその方向へ推移し下火になった、あるいはジャンルとして死んだと一部の人間は既に見切りをつけているようだが、あるいは80年代の怪しげなリバイバルという意味でカルチャーのリビングデッドと言えなくも無いこのジャンルは死にながらにして生きているとも言えるかもしれない。
ブームを牽引したmachintosh plusというアーティストのアルバムフローラルの専門店はカセットテープでも流通したようで、このような妙にローファイな感覚も今となっては新しいし、今後もしぶとくアングラな方面に影響を与えていくのではないかとの見解もあり、まだまだこの先もなにかしらあるのではなかろうか。
なにがいいたいのか。
2015年あたりから、新しい類型としてFuture funkというジャンルが台頭してきた。
基本的な作りはvaporwaveと同じ80年代楽曲のサンプリングだが、もんやりしていたvaporwaveよりも爽やかでリズミカルなミックスが成されている。
vaporwave時代でも目立った活躍をしていたsaint pepsiやマクロスMACROSS 88-99といったアーティストが精力的に活動しており、ジャンルはまだまだしぶとく拡大していきそうな予感である。
掲示板
65 ななしのよっしん
2024/02/22(木) 20:24:46 ID: g9YImxWUrk
Vaporwave
って表記するやつ、漢字だと
里予 木寸 シ少 矢口 イ弋
っぽいな。
66 ななしのよっしん
2024/05/25(土) 10:47:07 ID: DocKDuOY8W
音楽の話ではないが、シアンとマゼンタの(しかしグラデのしっかりかかった)画面が
「私がVaporwaveです!」みたいな顔してるの見るとちょっとモヤっとする
CGAの配色の1つではあったがあれしかなかったというわけではない
67 ななしのよっしん
2024/10/27(日) 20:02:41 ID: EPbJ0Xa1UF
>>64
今の若い世代的には「親が聞いてた音楽」だろうから馴染みやすさはあるだろうけど、サウンドそのものというよりMV込みのレトロ感が流行するあたり、海外の若い世代がそこに魅力を感じるの不思議だなぁと
(これが国内限定のムーブメントならバブルへの憧憬的な意味で理解はできる)
一時期の松原みきブームは局所的だったにせよ、Doja Catがあんなにウケたあたり80年代シティポップブームって国内メディアが勝手に言ってるだけでもなさそうなのよね
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最終更新:2025/12/28(日) 11:00
最終更新:2025/12/28(日) 10:00
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