真希波・マリ・イラストリアスとは、劇場アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの登場人物である。CV:坂本真綾。
姓は大日本帝国海軍夕雲型5番艦『巻波』に由来する。海上自衛隊『あやなみ』型護衛艦には同型艦DD103『あやなみ』DD106『しきなみ』DD112『まきなみ』がある。名前はイギリス海軍アロガント級戦列艦、フェイム級戦列艦、イラストリアス級空母1番艦R87・インヴィンシブル級空母2番艦R06『イラストリアス(illustrious)』に由来する。illustriousは"傑出した、輝かしい、優れた、華々しい、高名な、秀抜な、著名な"を意味する。
『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズのメインキャラクターの中で唯一、新劇場版で初登場した登場人物。赤いフレームの眼鏡を掛けた、茶髪ツインテール少女。アスカ同様、EVAに搭乗しない日常生活でもEVA用頭部インターフェイスを着用している。
ここから下の記述は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 以下は自己責任の下で読み進めてください。 |
最初に姿が公開されたのは、新劇場版シリーズの第一作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のスタッフロール後にあった「次回予告」においてであり、「鳥が飛ぶ空を見つめて物憂げな表情を浮かべる、眼鏡をかけた少女」というわずか2カットのみの映像であった。この時点では名前も含めてその他一切の情報が公開されておらず、ファンの間では「謎の新キャラクター」としてざわつきがあったという。
その後、第二作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の公開までの間に名前などが公開された。
その第二作『破』では仮設5号機の専属操縦者として初めて本編中に登場したが、同作のアバンタイトルで第3使徒とともに仮設5号機が爆発(マリは爆発直前に脱出)してしまった。
その後、何者かの指示によって第3新東京市にやってきて、碇シンジと邂逅する。
式波・アスカ・ラングレーが3号機の起動実験の際の出来事により物語から一時退場した後には、2号機の操縦者として登場し、なぜか知っていた「ザ・ビースト」という裏コードを発動させて2号機を変形させる。
同作内では使徒との戦闘を楽しむような様子を見せており、また初対面時のシンジの匂いをかいだり、シンジの事を「ネルフのワンコくん」と呼ぶなど、やや奇矯とも言える言動を見せていた。
新劇場版第三作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』においてはネルフに反抗する組織「ヴィレ」の一員として、8号機の操縦者として登場。同作は前作から十四年の歳月が経過していたが、アスカとともに14歳の外見のまま変わらない姿であった(アスカ曰く「エヴァの呪縛」)。
アスカとはある程度打ち解けた関係になっているらしく、マリはアスカを「お姫様」「姫」と呼び、アスカはマリを「コネメガネ」と呼んでいる。「コネ」が何を指すのかについては不明。
シンジに対してはアスカやヴンダー乗組員たちの様に敵意を見せる事こそ無かったが、さりとて肩入れしたり同情する素振りを見せたりもせず、積極的に関わろうとするシーンはあまりなかった。
但し終盤においてはカヲルを失ってショック状態にあるシンジを叱咤し「ついでに、ちょっとは世間を知りニャ!」の言葉と共にシンジを救出している。
本作中では碇ゲンドウのことをなぜか「ゲンドウくん」と気安い呼び方をするという不思議な言動も見られ、また「綾波レイ」に対して「あんたのオリジナルは、もっと愛想があったよん」と語りかけるシーンもあった。
なお、この『Q』の公開の少し後には、貞本義行による漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』の単行本最終巻が発売された。この最終巻には単行本描き下ろしの特別話として「EXTRA STAGE 夏色のエデン」が巻末に収録されており、1998年の京都を舞台に、ゲンドウやユイと同じ研究室に所属する16歳の少女にスポットが当たっている。
ゲンドウのことを「ゲンドウくん」と呼ぶこの少女は、作中でユイに好意を寄せるようになり、同作終盤ではユイの手で髪を結び眼鏡をかけてもらう。その姿は新劇場版での「真希波・マリ・イラストリアス」に酷似したものとなっていた。そしてラストにおいて、この少女の名前が「真希波マリ」であることも明かされるのだった。
この「夏色のエデン」が『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとどの程度世界観を同じくしているのかは不明ながら、「ゲンドウくん」という『Q』作中での不可思議な呼びかけ方を説明しうるものだったため、考察の材料にするファンも居た。
ここから下の記述は、作品の最終盤に関する重要なネタバレを含んでいます。 以下は自己責任の下で読み進めてください。 |
新劇場版第四作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』においては、前作に引き続きヴィレ所属の8号機パイロットとして登場。ネルフの策謀を阻止するために戦った。
同作中ではマリが冬月コウゾウと対面するシーンがあるのだが、敵である冬月に対しマリから親しげに話しかけており、冬月からは「イスカリオテのマリア」と意味深な名前で呼ばれているなど、旧知の仲であった事が示唆されている。冬月はユイやゲンドウが所属していた研究室の教員であったため、上記の「夏色のエデン」を踏まえて「冬月やゲンドウとマリは研究室時代からの面識があるのでは?」という考察をしているファンもいる。
最終決戦後、仲間たちを送り出したシンジの元に自らが操縦するエヴァに乗って駆けつけ救出。
そして作品最終盤、エヴァンゲリオンの存在しない世界において大人になった二人は駅の中で再会し、マリはシンジの首に残っていたDSSチョーカーを外す。
軽口を叩きあった後、シンジはマリの手を引きながら、駅から街へと駆け出していく。
掲示板
647 ななしのよっしん
2024/10/27(日) 15:30:30 ID: yDwSnYtUqs
正直「最後までよくわからんままだった上に美味しいところをかっさらっていった謎のキャラ」ってイメージしかない
648 ななしのよっしん
2024/11/20(水) 01:25:07 ID: hotpKC287H
シンジ最後は内面も成長したけど
アスカと結ばれてもお互い幸せになれると思えないし
シンジはマリ、アスカはケンスケでよかった思う
649 ななしのよっしん
2024/11/24(日) 17:25:03 ID: ZL4ev15Q7a
イスカリオテのマリアの語感は流石にメジャーどころから持って来すぎて、ダサく感じた思い出
旧作で聖書に興味持ったおかげでもある
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最終更新:2024/12/18(水) 14:00
最終更新:2024/12/18(水) 14:00
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