どうしようもないソフトウェアトーク劇場シリーズ

どうしようもないソフトウェアトーク劇場シリーズとは、「ゆえぴこ」氏による動画シリーズである。

この記事ではこのシリーズから派生した動画シリーズについても解説する。

概要

複数の音声合成読み上げソフトを使用してキャラクターどうしのかけあいを描く、いわゆる「ソフトウェアトーク劇場」と呼ばれるジャンルの動画シリーズ。

VOICEVOX「春日部つむぎ」「冥鳴ひまり」「ずんだもん」、CeVIO AI「フィーちゃん」「小春六花」「さとうささら」「夏色花梨」「双葉湊音」、VOICEPEAK「彩澄しゅお」「彩澄りりせ」「東北きりたん」「京町セイカ」、 A.I.VOICE2「紲星あかり」などのキャラクター（＝音声合成読み上げソフト）が登場する。動画の方向性としてはツッコミどころの多いコメディ/ギャグ路線。

各々のキャラクターは3DCGで描写されており、これはゆえぴこ氏本人がモデリングしたものであるようだ。後に投稿された動画であればあるほど、少しずつモデリングやモーションもバージョンアップしているよう。

ちなみに、記事名の「どうしようもないソフトウェアトーク劇場シリーズ」とは投稿者であるゆえぴこ氏がこの名称の「シリーズ」にまとめているというだけであり、正式なシリーズ名称ではないかもしれない。

最初の動画

記念すべき第1作は2022年3月27日に投稿された動画「大埼玉裁判」。

しかし、動画中でも言及されている通り、この動画は20日前の2022年3月7日に投稿された別の動画「大埼玉県」内での春日部つむぎの言動を裁くという内容になっている。

この「大埼玉県」はVOICEVOX「春日部つむぎ」と「冥鳴ひまり」がかけあいながら『Euro Truck Simulator 2』というゲームの「Project Japan Mod」を遊ぶいわゆるVOICEVOX実況プレイ動画シリーズの一作品であり、要するに「大埼玉裁判」は別シリーズからのスピンアウト的な動画であったことになる。

「大埼玉裁判」の投稿当初は「どうしようもないソフトウェアトーク劇場シリーズ」ではなく「伝説の単発系動画」シリーズに収録されており、単発動画の予定だったのかもしれない。

だが、続いて2022年4月9日に本シリーズ2作目「デスゲームのルール分かりやすく説明した人が勝ち選手権」が投稿された。

その後も次々に本シリーズの動画が投稿され、多くの視聴者が集まる人気シリーズとなったのである。

ちょっと関係ある動画

なお「ゆえぴこ」氏は2015年からニコニコ動画に動画を投稿しているが、3DCGの動画を初めて投稿したのは2021年7月4日投稿のVOICEROID実況プレイ動画「「お前もハッカーにならないか？」【quadrilateral cowboy】（あかりたん #1）」。

(中の人カウントでは、「まいにち！あかりちゃん」シリーズ投稿用の別アカウントにて、ボクセル調自作3Dモデルを用いた「まいにち！あかりちゃん２」が3Dモデルを用いた最初のシリーズ(2020年1月スタート）→https://www.nicovideo.jp/watch/sm36251002 リンクのみ記載)

2022年1月3日に投稿された「脳の大規模ネットワーク（Large scale brain networks）」では、本シリーズのデザインと似たテイスト「フィーちゃん」の3Dモデルを用いている。ただしこの動画は、科学的な知識について真面目に説明するといったものであった。

このテイストのモデルを用いつつ、本シリーズのようなコメディ/ギャグ調のかけあいが入るのは2022年1月31日に投稿された動画「TRANSPORT FEVER 2 アルセウス」からとなる。これはゲーム『Transport Fever 2』のCeVIO実況動画だった。

その後、2022年2月7日に投稿された動画「日本タックル大学」から始まる、同じくゲーム『Transport Fever 2』のCeVIO実況動画シリーズ「全体的に何とかしたほうがいいシリーズ」が続いて5作品投稿され、

そして前述の動画「大埼玉県」と続編「エスニック道場ダイバダッタ」からなる『Euro Truck Simulator 2』のVOICEVOX実況プレイ動画シリーズシリーズ「全体的に自由なシリーズ」が投稿され、

そして前述の通り、本シリーズの第一作目である動画「大埼玉裁判」へとつながっていったのである。

ちなみに「全体的に何とかしたほうがいいシリーズ」からは後に「全体的に何とかしたほうがいいIXION」と題したプレイ動画が1年後の2023年2月に投稿され、その後「ムネオハウス」と名付けられて別のシリーズとして独立。プレイしたゲームを3Dモデルで再現するソフトウェアトーク遊劇場のジャンルへと進出した。

遊劇場ジャンルの動画は全体的に何とかなるSuzerainこと「大統領りりせ」、全体的に厳しいNewCycleこと「しゅおの街作り」と続き、現在ではゆえぴこ氏を代表する動画ジャンルの1つとなっている。

「ムネオハウス」では主要登場人物の音声合成読み上げソフト以外のキャラクターがゆえぴこ氏に3Dモデルで作成され、CoeFont.cloudやMYCOEIROINK等の音声合成サービスで声を得てサブキャラクターとして出演した。「ムネオハウス」で生まれたオリジナルキャラクター達は以降の遊劇場ジャンルのシリーズに継続して登場する他、どうしようもないソフトウェアトーク劇場シリーズにも度々出演するようになった。

すてきなバーチャル・アイドル

2022年6月からは、本シリーズに用いられているモデルを用いて、彼女たちがダンスを披露する動画も散発的に制作・投稿されている。シリーズタイトルは「すてきなバーチャル・アイドル」。動画説明文いわく、「歌って踊る，バーチャルアイドルを目指したかったわけです」とのこと。

間違いなくすてきな動画群ではあるのだが、しかしいつもの動画とのギャップからか、途中でギャグ動画になるのではないかと疑心暗鬼にかられているコメントも散見される。安心してほしい。普通にかわいいダンス動画です。

良いソフトウェアトーク劇場

2023年10月からは自作の3Dモデルを使った日常系動画シリーズを新たに開始された。シリーズ名は「良いソフトウェアトーク劇場」。これまでのシリーズで恒例だったキャラクター同士のネタ満載の掛け合いや時事ネタが抑えられ、さながらアニメやドラマのワンシーンのような映像が流れる。動画説明文では「オチ無し・ヤマ無し・風刺無しなので，安心して寝られないときなどにご覧いただければと思います」と書かれている。

なおこのシリーズからは後にスペースオペラのジャンルとして投稿された「SOLAR LINE」が独立してシリーズ化された。

関連動画

ゆえぴこ氏の過去作。本シリーズに通ずるところがあって（個人的感想）面白いのでオススメ。シリーズ2本目の「保険営業マン VS うんこマン VS ダークライ」では、本シリーズにおいても「小春六花」が多用する掛け声「ゾス」についての説明がなされている（再生時間04:07ごろ）。

2025年2月からは「まいにち！あかりちゃん２」の続編として視聴者参加型の「ハコワールド」が投稿開始。どこかの教育番組のように視聴者からGoogleフォームを使ってお便りを募集し、そのお便りを元にして毎週動画が投稿された。

関連静画

ゆえぴこ氏はニコニコ静画にも、本シリーズ関連の画像を投稿している。

ゆえぴこ さんのイラスト一覧 - ニコニコ静画

関連リンク

• ゆえぴこ（@yuepicos）さん / X(旧Twitter)
• ゆえぴこ - YouTube
• ゆえぴこ｜note

関連項目

ソフトウェアトーク劇場 ハコワールド SOLAR LINE ソフトウェアトーク遊劇場 全体的に何とかしたほうがいいIXION 全体的に何とかなるSuzerain 全体的に厳しいNewCycle VOICEVOX 春日部つむぎ 冥鳴ひまり ずんだもん 九州そら 雨晴はう 猫使ビィ CeVIO AI フィーちゃん 小春六花 さとうささら 夏色花梨 双葉湊音

VOICEPEAK 女の子 彩澄しゅお 彩澄りりせ 東北きりたん 宮舞モカ 東北ずん子 京町セイカ 弦巻マキ フリモメン A.I.VOICE2 紲星あかり CoeFont MYCOEIROINK Audiostock Unity