サウザーとは、『北斗の拳』に登場する南斗聖拳伝承者、架空の登場人物である。
南斗六星の帝王の星「将星」を司る一子相伝の拳、南斗鳳凰拳伝承者にして南斗最強の闘士。
(作中で将星は南十字星との記述があるが、南十字星と南斗六星は全くの別物である。けど、こまけぇこたぁいいんだよ!!)
知略と暴虐によって広大な領土を支配して「聖帝」を名乗り、聖帝十字陵なるピラミッド状の建造物を作らせていた暴君であり、「大人を徴用すると反逆の可能性を生む」と言う理由から、幼い子供のみを奴隷として使役していた。
彼の用いる南斗鳳凰拳は「敵は全て下郎」と言う理由から防御という概念がなくひたすら制圧前進に特化した拳である。さらに、「構え」すら防御の一種であるとしているため構えを持たず仁王立ちで戦う。
ただし、自らの存在を脅かす、対等と認めるに足る強敵が現れた時のみ、南斗鳳凰拳唯一の構えにして奥義である「天翔十字鳳」を使う。この技は、天を舞う一枚の羽となることで敵の攻撃を完全に受け流すという、南斗版無想転生とも言うべき技である。
また彼はその拳の強さに加えて、「体内の全臓器が表裏逆の配置になっている」と言う特異体質であるため通常の人間とは秘孔の位置が全く異なっており、ケンシロウはサウザーと初めて対峙した際は北斗神拳の秘孔が全く通用せず、一度は完全な敗北を喫した。その際サウザーが「貴様はこの体に流れる帝王の血に負けたのだ。」と言っているが、これはこの特異体質を指しているものであるとされる。
ケンシロウを退けた後は「仁星」のシュウを策略にかけ、聖帝十字陵の頂上へ最後の石を運ばせ、頂上についたところで部下に多量の矢を放たせ、最後は自身が槍を投げつけてそのまま圧殺した。
シュウの死とともに聖帝十字陵は完成、シュウを追ってきたケンシロウと聖帝十字陵にて決戦に臨んだ。
ケンシロウとの決戦直前、徴用していた子供の一人が刃物でサウザーを刺した際、
その場にいた誰もがサウザーはその子供を殺すと思ったが…サウザーはその子供を殺さず、
「見ろこのガキを シュウへの思いがこんなガキすら狂わす!!」
「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!! 愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!」
と、血も涙も無い暴君だと思われていたサウザーのほんの少し残った情愛を垣間見せた。
彼が暴君となったのには理由があった。
かつて孤児だったサウザーは先代の南斗鳳凰拳伝承者のオウガイに拾われ、伝承者として育てられた。
サウザーは、厳しいながらも深い愛情を注ぎ続けたオウガイを実の父のように慕っていた。
ある日長い年月を通じて行われた修業を終え、「継承の儀」を受けることとなったサウザーはオウガイに目隠しをされ、「これから襲ってくる敵を倒せ」と命じられた。師の言いつけ通り、その敵を南斗鳳凰拳で倒したサウザーが目隠しを取ると、そこには倒れているオウガイの姿があったという。
死の間際に瀕していたオウガイは「南斗鳳凰拳は一子相伝であり、伝承の儀とは師を殺して乗り越えること。
師を倒すことこそ伝承者の証である」と伝える。
驚きと嘆きにくれるサウザーに対して、「お前の瞳に極星、南斗十字星を見ていたのだ」
という深い愛情と言葉を残し、オウガイは息絶える。
このオウガイの死に様を見て、サウザーは涙を流しながらこう叫んだ。
こんなに苦しいのなら…悲しいのなら……愛などいらぬ!!
彼の建造していた聖帝十字陵は、彼の「お師さん」であるオウガイの墓であった。
ケンシロウと2回目の戦いの際は、南斗鳳凰拳奥儀にして唯一の防御技「天翔十字鳳」によってケンシロウに善戦したものの、内臓と秘孔が表裏逆という体の秘密を見抜かれ、北斗神拳奥義・天破活殺によって秘孔を突かれ致命傷を負う。それでもなお「帝王に逃走は無いのだ」と立ち向かうも、愛深きゆえに愛を棄てた心の内を見抜かれ、有情の拳である「北斗有情猛翔破」によって決着。
敵の死すらも哀れみを持って見送るケンシロウの情に触れ、自らが悲しみや苦しみ以外に愛にから得た温もりを思い出したサウザーは、子供の頃の無邪気な顔に戻り、お師さんの遺体と共に息を引き取った。
直後、聖帝十字陵の頂上からシュウの血が涙の如く流れ出し、それに呼応するように聖帝十字陵も崩壊した。
AC北斗の拳にも登場。
サウザーと言えば特異体質であり、ケンシロウの北斗残悔拳を食らっても「カウントは出るが0になっても何も起こらない」という形で再現されている。が、その他の秘孔は普通に食らってダメージも効果も表れる。
必殺技では、シュウを倒したところを再現した「聖帝十字陵」や「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」こと「極星十字拳」などがある。シュウに投げつけた槍は槍だけ投げる事も可能。
一撃必殺技は奥義・天翔十字鳳があてられているが、これは元々防御技であるため、
「天へ舞い上がり、巨大な鳳凰型の闘気をぶつける」という技になっている。
性能としては、南斗鳳凰拳の名に恥じぬ「超が付くほどに攻撃特化したキャラ」となっている。
特に一番下が表しているように星取り性能が異常に高いため、1ラウンドで比較的容易に星を7つ取る事が出来る。このため、1ラウンドに大暴れして2ラウンド目に「1発何か差せばそのまま一撃に繋いでテーレッテーが可能である」というまさに前進制圧の南斗鳳凰拳の名に恥じぬ凄まじい攻め性能を誇る。
反面、防御は紙そのものとしか言いようがない。
「防御の型を持たない攻撃特化の拳」という設定であるため、マミヤと並んでガードランクや防御力が最低クラスとであり、同キャラを含め全員からガードクラッシュを食らう可能性がある上気絶をしやすくなっている。
さらに切り返し能力にも乏しいため、一発刺さればそのまま凄まじい勢いで体力を削られて最悪即死する。
このため、「制圧前進の拳」と言いつつも「攻撃に特化せざるを得ないだけ」という側面もある。
それでも攻撃性能は凄まじく、本人のスペック自体は非常に高いために稼動初期は圧倒的な一強であった。
しかし、現在のダイヤグラムでは「中の下あたりの位置」とされる。
なぜなら上位キャラであるトキやレイに対して致命的に相性が悪いからである。
トキは固めが異様に強いため(というかトキは全部が強いんだが)、固められているだけでガークラの危機
かといって切り返そうにも切り返し技に乏しいためガーキャンぐらいしか対応出来ない。で、ガーキャンしても高性能な当て身持ちであるトキにはガーキャンを取られる可能性があるという有様である。挙句の果てに蓄積バグのせいでさらにガードが割られやすい。
しかも、立ち回りの要である飛び道具も跳ね返されてしまうため、安定した攻め手が非常に少ない。
まさに踏んだり蹴ったりである。
同じく4強の一角であるレイはコンボが重い高火力キャラであり、防御力が低いサウザーでは1コンボで即死する危険性が非常に高い。その他にも、「どんな相手でも1チャンスで逆転出来る可能性があるのがウリ」の北斗において、その1チャンで逆転即死する可能性が高いのは馬鹿に出来ない。
以上のことから、スペック上では決して弱キャラではないのだが、守りに入ると即座に死が見える。
このため、「攻めている間は強キャラ」などと揶揄される。
Q. 聖帝なんですぐ死んでしまうん?
A. 愛ゆえに…
通称「やわらか聖帝」。使い手はひげ氏の他、ニコニコではえぐれホタテ氏が有名。
MUGENではAC北斗の拳のようにワンミスで即死したり延々と固められて殺されるというような心配は少ないため、相手が世紀末病人やら製作者に愛されてるキャラのようにAC北斗の拳並みの凄まじい性能のキャラや、盲目の闘将のようにガチガチに固めてくるキャラで無い限り、高い攻撃力と制圧力、そして高速テーレッテーで無類の強さを発揮することができる。
タッグ戦で「聖帝十字陵」を放つと、高確率で画面がズレてしまうため「姉歯」などと呼ばれたり、タッグで一撃必殺を放ち、一人のみ命中するとそのまましゃがみこんでしまったりする場合がありこの状態は「お師さんの顔を思い出せなくなっている」等と言われたりする他、ストーリー動画では「愛などいらぬ」の台詞がよくネタにされ三枚目となることも多い。
余談だが「声と性能がサウザー、見た目がレミリア」という「聖帝レミリア」なるキャラもいる。
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最終更新:2024/05/06(月) 04:00
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