ハッピーミーク(競走馬) 単語


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ハッピーミーク

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ハッピーミーク(Happy Meek)とは、2020年生まれの日本の競走馬である。芦毛の牝馬。

曖昧さ回避 この記事では実在の競走馬について記述しています。
この馬名の元ネタと思われる『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターについては
「ハッピーミーク(ウマ娘)」を参照してください。

概要

2021年2月、『ウマ娘 プリティーダービー』のアプリ版がリリースされ、隆盛を極めていた。
当該ゲームには、各育成シナリオのラスボスに据えられているウマ娘がいる。彼女らは「全てのウマ娘のライバル」という使命を負うため、実際の競走馬の名前を持たない、架空のウマ娘である…はずだった。

明けて2022年2月8日、あるTwitterユーザーより、そうしたゲームオリジナルウマ娘と同名の「ビターグラッセ」と「リトルココン」が馬名登録された旨が報告される。残る「ハッピーミーク」も申請中である旨が、両頭のオーナーより発表され、2日後の2月10日に登録が発表された。

かくして、「ハッピーミーク」の名は、ハシモトファーム産「アモーレエテルノの2020」の競走名として現実世界に登場することになった。

生い立ち

2020年2月29日生まれ。父ファインニードル、母アモーレエテルノ(母父ゼンノロブロイ)。

父ファインニードルは、2018年春秋スプリント連覇を果たしたスプリンター。
母アモーレエテルノは中央未勝利・岩手2勝。
母父ゼンノロブロイはテイエムオペラオーに次ぐ秋古馬三冠の達成者である。
父父アドマイヤムーンが母父*サンデーサイレンス、母父ゼンノロブロイが父*サンデーサイレンスであるため、*サンデーサイレンスの4×3(いわゆる「奇跡の血量」)となるインブリード配合である。
同様のクロス持ちはデアリングタクトやエフフォーリアといったエピファネイア産駒が活躍している。

馬主はアルクトスのオーナーとして有名な山口功一郎。2021年北海道サマーセールにて572万円と、高額馬でこそないもののそれでも庶民には高嶺の花である。

今回登録された3頭はいずれも「ウマ娘血統」持ちで、本馬は母父ゼンノロブロイが『ウマ娘』に登場する。ゼンノロブロイの血統を持つ競走馬はやや珍しく、その点でも注目されている。

戦績

2歳(2022年)

2022年8月13日、札幌競馬場第5レース・メイクデビュー札幌(牝馬限定戦・芝1500m、14頭立て)にてデビュー。鞍上は吉田隼人。馬番は7枠11番。馬体重は418kgと発表された。
スタートは少し出遅れて最後方からの競馬に。ほぼそのまま11着に沈んだ。
レース後骨折が発覚ししばらく療養することに。

3歳(2023年)

明けた2023年1月21日中山競馬場第1レースの復帰戦、脚部不安が残る中の未勝利戦(牝馬限定戦・ダート1200m、16頭立て)、
鞍上は内田博幸に替わり、馬番は6枠12番。馬体重は448kgで前走から30kgの増量。
スタートは先団の好位置につけていたものの、中盤から徐々に下がっていき結果は9着。

その後もダート・短距離を3戦したがいずれも掲示板に入ることすらかなわず。8月22日の川崎競馬場での指定交流競走(JRAの馬のうち、指定されたクラスの馬が地方競馬の馬たちと地方競馬場で走るレースのこと)で、逃げて粘って3着に入ったことで初めて賞金(62万5000円)を稼ぐことに成功する。

地方移籍後

8月31日をもって中央競馬の登録を抹消。愛知へ移籍、地方の舞台は名古屋競馬場へ。ここで迎えた主戦騎手は岡部誠。名古屋競馬騎手リーディングを連続6年を含む計9回受賞し、地方競馬史上12人目となる通算4,000勝を記録している実力派である。
初戦は「祝・的場文男騎手本日デビュー50周年記念」というC級の競走馬が出るレースで、ここではテイエムガーネットと並ぶ形でハナを主張すると第2コーナーで早々単騎先頭に、最終的に2着のメイショウコムスビを2馬身振り切り、嬉しい初勝利をあげた。

岡部騎手や名古屋競馬場との相性が良かったのか、移籍後12月内までで5戦中4勝を挙げる。

4歳(2024年)

年明けは元日開催の名古屋8R・B4組。岡部(ちなみにこのレースの出走馬10頭中5頭の前走で騎乗していた)は別の馬に騎乗するためウマ娘のハッピーミークのトレーナーと同じ名前の木之前葵に乗り替わる。
しかし岡部が乗るブルーゴールドに敵わず、4馬身差の2着。

1月16日のレースでは岡部が戻り、単勝1.1倍の圧倒的人気に応え勝利(5勝目)。

2月12日のぎょしゃ座特別では単勝1.4倍の1番人気に支持され、序盤は3番手と控えながらの競馬。第3コーナーで抜け出して先頭に立ち、迫るローザキアーロを半馬身差で振り切って勝利。A級昇格を果たした(6勝目)

そんなわけで3月14日、ついに若草賞土古記念(名古屋SPI)という全国地方交流重賞へ出走することとなった。1番人気は前年の東海ダービー馬であるセブンカラーズ、2番人気は前走ブルーリボンマイル(笠松SPI)を制した大井の7歳馬グレースルビーであり、ハッピーミークは5番人気となった。レースはセブンカラーズが逃げる展開となり、最後の直線まで彼女は粘るも、後ろから来たグレースルビーなどにかわされ、セブンカラーズが4着となる中、ハッピーミークはずっと中団にいて、第4コーナーで一時おいて行かれかけるものの、上がり600mを39秒3と3位タイでまとめ、セブンカラーズに半馬身遅れる5着でレースを終えた。

3月28日には萌芽特別では、単勝1.4倍の1番人気に応え、3/4馬身差をつけ勝利(7勝目)

中央復帰が可能となる「3歳末までに2勝をあげるか、3勝すること」を軽々とクリアしているが、オーナー曰く中央復帰ではなく、名古屋で地方重賞を目指すとのこと。日本のブラックタイプにおいては、

  • 一番太い太字は、GI・GII・GIII・JpnI・JpnII・JpnIII、ICSブックに掲載されている中央競馬のオープン特別(リステッド競走のこと)の1着、および海外のパート1国・パート2国のG1・G2・G3・リステッド競走の1着
  • 次に太い太字は、GI・GII・GIII・JpnI・JpnII・JpnIII、ICSブックに掲載されている中央競馬のオープン特別の2・3着、海外のパート1国・パート2国のG1・G2・G3・リステッド競走の2・3着、並びに障害グレード競走の1着
  • その次に太い太字はGI・JpnIの4・5着、ICSブックに掲載されていない中央競馬のオープン特別の3着以内、中央競馬の平地競走の条件戦の特別競走の1着、並びに地方重賞の3着以内
  • 細字はそれ以外

とされており(参考URL)、まずは地方重賞で3着以内を目指し、そして将来は優勝したいとのことであり、名古屋競馬場で当面はやっていくようだ。なお、このように太字になることで、将来的に繁殖牝馬になった際に有利に働く、というのがあるようで、将来の繁殖入りも見据えているようだ。

そんなわけで次走は4月18日、浦和競馬場でしらさぎ賞(4歳以上牝馬限定、地方全国交流SIII)を予定しており、予備登録も行われている。名古屋の代表馬として、今後全国を飛び回るのだろうか。

馬名

そもそも、meekには「従順な」という意味の他「意気地がない」という意味もあり、馬名にあまりふさわしくないからそう簡単に現実とかぶらないだろう、というのが当初のファン予想であった。馬名登録の際にもそれで引っかかる可能性があり、どういう建前で登録するかがオーナーの手腕の見せ所であった。

ジャパン・スタッドブックに登録した馬名由来は「幸せな+人名より」。実際、Meekを辞書で引くと「人名」と載っているので、これを採用した可能性がある。

ウマ娘との共通点・相違点

3頭とも、毛色はなるべく合わせている。

『ウマ娘』では、一部の例外を除き髪の色が実馬と共通である。ウマ娘のハッピーミークは白毛か芦毛。他の芦毛ウマ娘がうっすら色がついていることから、完全に真っ白な彼女は白毛とされていた。

しかし、白毛馬は非常に珍しく、特に活躍馬が出ているシラユキヒメ牝系はセリに出てもかなり高価であると予想される。例えばブラマンジェ産駒ダノンハーロックは7000万円。セリという形式を考えれば、リトルココンとビターグラッセがもう1頭ずつ買える額でいけるかどうか、というところである。入手難易度を考えれば芦毛に命名するのは理にかなっていると言える。

現実のハッピーミークは牝馬であり、『ウマ娘』側の設定と異なる。
『ウマ娘』なんだからゲームでも女の子じゃないか、と未プレイの人は思うだろうが、実はもとの馬が牡馬の場合は耳飾りが右、牝馬の場合は左についているという違いがある[1]。ウマ娘のハッピーミークはこれが右耳についているので、牡馬想定のウマ娘であるとされていた。

ウマ娘のハッピーミークは先行~差しで、全ての距離と芝・ダートに適性がある。そのため、どんな距離適性や脚質になっても、大逃げ馬にでもならない限りはハッピーミークに似ていると言い張れる。

『ウマ娘』の個別勝負服は、現実の馬主服をアレンジしている。ウマ娘のハッピーミークは勝負服まで真っ白で、今のところ有力馬主が存在しない色である。現実のハッピーミークは、山口オーナーの「黒・水色一文字」を3頭揃って背負うことになる。

血統表

ファインニードル
2013 鹿毛
アドマイヤムーン
2003 鹿毛
*エンドスウィープ *フォーティナイナー
Broom Dance
マイケイティーズ *サンデーサイレンス
*ケイティーズファースト
*ニードルクラフト
2002 栗毛
Mark of Esteem Darshaan
Homage
Sharp Point *ロイヤルアカデミーII
Nice Point
アモーレエテルノ
2012 芦毛
FNo.1-p
ゼンノロブロイ
2000 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ローミンレイチェル *マイニング
One Smart Lady
ヒカルアモーレ
2004 芦毛
*クロフネ *フレンチデピュティ
*ブルーアヴェニュー
*グレイトフィーヴァー Kaldoun
My Great Hope

クロス: サンデーサイレンス 3×4(18.75%)、Mr. Prospector 5×5(6.25%)

関連動画

関連静画

関連リンク

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • 2023年クラシック世代
  • ウマ娘 プリティーダービー
    • ビターグラッセ(ウマ娘)
    • リトルココン(ウマ娘)
    • ウマ娘の関連項目一覧
  • 山口功一郎 
    • ビターグラッセ(競走馬)
    • リトルココン(競走馬)
    • アルクトス
  • 瓢箪から駒

脚注

  1. *他には体操服に違いがある。詳しくは勝負服(ウマ娘)の記事参照。
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