ここで言うシランケド(Shirankedo)とは、2020年生まれの日本の競走馬だと思う。知らんけど。
多分鹿毛の牝馬。知らんけど。
主な勝ち鞍
5歳(2025年): 中山牝馬ステークス(GⅢ)、新潟記念(GⅢ)
父*デクラレーションオブウォー、母フェアブルームで母父にディープインパクトがいる血統。
父デクラレーションオブウォーはイギリスでG1を2勝[1]したらしい。知らんけど。
母フェアブルームは中央では未勝利で結果が出せなかったものの、地方の門別に移籍してから4勝したらしい。知らんけど。
母父ディープインパクトはさすがに誰でも知っているんじゃないかな。
500kg強と牝馬としては大型の馬体で、強力な末脚が武器。最も得意とするレーススタイルはそれを活かした差し・追込だが、やろうと思えば前目でレースを運ぶこともできる器用な馬である。何なら逃げ・先行・差し・追込・捲りの全スタイルで連対歴がある。試行錯誤の副産物なのかは知らんけど。
珍名馬になるが、この世代はウマ娘関連を含めた珍名馬が多く、その中に埋もれてか本当に「知らんけど」な人が多かった。しかし、秋華賞トライアルとなる紫苑ステークスで3着に入ったことにより一躍有名になった…かどうかは分からん。
ちなみに生産地は千葉県香取市[2]。名門下河辺牧場のかつての本場で、現在はトレーニングセンターとして活用されている下河辺トレーニングセンターの出身である。
この馬は1歳時のセレクションセールにて650万円+消費税の税込715万円で落札されている。このセリの平均価格からするとだいぶお値打ちなような気がする。知らんけど。
経緯は不明だがデビューは遅く10月26日、新潟6Rの新馬戦に藤田菜七子騎手で初出走。メンバー最速の上りタイムを計測するも9着と惨敗。
続く11月13日阪神4R未勝利戦に出走登録されるも、左後肢フレグモーネで出走取消だったらしい。
春は何故か知らんけど出走せず、7月16日中京3R未勝利戦にこのレースから国分恭介騎手で出走。自慢の末脚が炸裂し2着馬と3/4馬身差で勝利し、単勝132.1倍(12番人気)の単勝万馬券を演出した。このときの競馬場はザワつくわけでも静まり返るわけでもなく和やかな笑いが起こったらしい、知らんけど。
続く8月19日小倉3Rの3歳1勝クラスでも古馬相手に3着と好走し、何故か知らんけど1勝馬でありながら9月19日の秋華賞トライアルである紫苑ステークス(GⅡ)で重賞初出走。ここでも中盤やや後方から自慢の末脚が炸裂し(メンバー中2位の上りタイム)、気づけばレースレコードタイをたたき出したモリアーナと0.3秒差の3着入線。秋華賞への切符を手にした。このあとは秋華賞を目指すことになり[3]、どこまでやれるかは知らんけど、となったが疲れから回避となった。
そのまま年内休養して復帰は年明け、自己条件の戸畑特別(4歳以上1勝クラス、小倉芝2000m)。初めての2000m戦となった。後方からの競馬となったが向こう正面でまくっていき、直線に立つとほどなく先頭。みんながこんなん知らんけどとなる末脚で5馬身ぶっちぎって圧勝した。
中1週の2戦目の別府特別(4歳以上2勝クラス、小倉芝1800m)は上がり34.6秒で追い込むも逃げ切られ2着。それではと4月の野島崎特別(4歳以上2勝クラス牝馬限定戦、中山芝2000m)はハナ切って逃げるも最後につかまってクビ差2着。7月の猪苗代特別(3歳以上2勝クラス、福島芝2000m)は2番手から好位押し切りで4馬身差圧勝。3勝クラスへ昇格した。
準オープンに昇格した彼女はどこに行くのかな。知らんけど。と言ってたら3か月の休み明けの10月の魚沼ステークス(3歳以上3勝クラス、新潟芝2000m)は10頭立て9番手から上がり3F33.0秒とこの中では異次元の末脚で2着に1と4分の3馬身差で圧勝し、オープン入りを決めた。
次はこの勢いのままエリザベス女王杯を目指す見込みだったが、中1週となるローテーションを考慮して回避。一度放牧を挟んで中日新聞杯(GⅢ)に向かうこととなった。この重賞は近年の成績などを考慮して斤量が決まるハンデキャップ競走であるが、彼女は54.0kgと軽めの斤量となった。最近の派手な勝ちっぷりからこの控えめなハンデになったのがどうしてかは知らんけど。
1番人気を見込まれたが、左後肢に跛行が見られたため回避となった。
3か月後の中山牝馬ステークス(GⅢ)、ここでもハンデが54.0kgに設定された。レースでは中団やや後方に控え、ホーエリートと並んで先行していたクリスマスパレードをかわし、さらにホーエリートとの叩き合いもアタマ差制しゴール。念願の初重賞制覇となった。
次走は引き続きデムーロ鞍上でヴィクトリアマイル(GⅠ)。サウジ帰りのアスコリピチェーノや道悪巧者クイーンズウォークなど歴戦の牝馬が揃う中で、春の古馬牝馬頂点を決めるレースでどこまでやれるか注目された。結果からいうと、最後方から上がり最速33.2秒の末脚を繰り出すも、前壁の突破に少し時間を要してしまったのが祟ってか、4頭横一線の中惜しい3着に終わった(アスコリピチェーノ-(クビ)-クイーンズウォーク-(ハナ)-シランケド-(アタマ)-アルジーヌ)。GIでもその末脚は本物であったが、よくわからない何かに阻まれ頂には至れなかった。
なおVMからしばらく経った頃、オーナーがニッシンホールディングスからジーティー冠で知られる田畑利彦氏に変更となった。何があったのかは知らんけど。いや本当に何も情報無くて誰も経緯分からないんだって。
下半期は余裕を持たせたローテにするため早めに始動し、新潟記念(GⅢ)へ。このときデムーロ騎手は米国長期遠征の真っ只中であったため、鞍上は坂井瑠星に乗り替わりとなった。
この年から新潟記念はハンデ戦から斤量別定戦にリニューアルとなり、その影響かは知らないが前年覇者のシンリョクカ、2023年エリザベス女王杯覇者のブレイディヴェーグ、2025年の青葉賞を勝った無敗の3歳馬にして後の菊花賞馬エネルジコなど、出走17頭中シランケドを含め9頭もの重賞馬が揃う大盛況となった(なお有力馬の一角であったクイーンズウォークが馬場入りの際に転倒放馬からの除外になるアクシデントがあったため、レース本番は16頭立てになった)。その中でもシランケドは近走の安定感が支持されてか、エネルジコに次ぐ2番人気に支持される。
6枠12番ゲートからぬるっとスタートしたシランケドは中団の外目に構える。展開は同年の七夕賞馬コスモフリーゲンがハナを切り、前半1000mは60.5秒とやや遅めの流れ。そしてここは直線の長い新潟、こうなれば後半は末脚比べのサバイバルになるのは必然。末脚自慢のシランケドには多分有利な展開となった。知らんけど。総勢が開催最終週の荒れた内を嫌って外へ持ち出す中、シランケドも馬場8分どころを進路に定めて一気にスパート。3F上がり最速の32.4秒の鬼脚を繰り出し、残り100mあたりで内の馬群をまとめて差し切りゴールイン。GI馬も撃破しての重賞2勝目で秋への弾みを付けた。
勝利騎手インタビューで坂井騎手は勝因にデムーロ騎手の教育が活きていたことも述べつつ、「本当に高いポテンシャルあると思うので、GI勝ってくれると思うので、応援してください。知らんけど。」とこの馬らしい結びで笑いを誘っていた。
次走は天皇賞(秋)とエリザベス女王杯の両睨みとなり、どちらも末脚が活きる舞台なだけに陣営がどちらを選ぶのかは全くの未知数であったが、府中の左回りと広いコースがより向くと判断され、天皇賞(秋)(GⅠ)を選択。前走で鞍上を務めた坂井騎手はこの日ブリーダーズカップ遠征で不在だったため、鞍上には新たに横山武史騎手を迎えることになった。
この年の秋天は出走14頭中半数がGI馬、かつ圧倒的本命も不在と超混戦模様。競馬ファンも誰が勝つのか分からんとなっている様がオッズの割れ具合に現れていた。シランケドは単勝オッズ10.7倍の6番人気に支持され、7枠11番からスタート。最後方にどっしりと構えて追込の準備を進めていくが……どうも前の様子がおかしい。前評判通りメイショウタバルがハナを取り逃げたのはいいものの、前半1000m通過タイムは62.0秒とまさかの超スローペース。マスカレードボールのジョッキーカメラ映像
を見ると伺えるが、後続の馬群もそのあまりの遅さに混乱している様相だった。こんなペースに落とし込まれてしまっては後方はほぼノーチャンスである。逃げたタバルですら上がり3F33.1秒、他の総勢も32秒台の凄まじい脚を使う中、上がり2位のアーバンシックに0.5秒差つけるぶっちぎり最速の上がりを使ったさすがの彼女も先頭までは届かず、3着ジャスティンパレスにクビ差迫るあわや馬券内の4着に終わった……のだが、レース後に公開されたその上がりタイムは、「こんなん知らんて……」と誰もが言いたくなるような驚愕の時計だった。
31.7秒。
日本のGI史上、最速の上がりである[4]。これまでの国内GI上がり最速記録は2019年の安田記念でアーモンドアイが繰り出した32.4秒(なお結果は3着)だったが、これを0.7秒も、しかもマイルやスプリントではなく2000m戦で更新してしまったのである。GI以外を含めてもこれより鋭い末脚が叩き出されたのは一つの例外[5]を除き、すべて新潟千直[6]。これまで日本の2000m戦で上がり31秒台を計時した馬が現れたケースも2008年の新潟大賞典[7]と2020年の新潟記念[8]のみで、舞台はやはり直線国内最長の新潟だった。今回はいくら超特殊なペースのレースだったとはいえ、それを超えるタイムが府中の芝2000mで繰り出されたという事実に、競馬ファンは「知らん…何それ…怖……」と恐れ慄いたのであった。
次走は不明。史上初めて府中で上がり31秒台の世界に入門した彼女は、今後どんな未知のポテンシャルを我々に見せてくれるのだろうか。
| *デクラレーションオブウォー 2009 鹿毛 |
War Front 2002 鹿毛 |
Danzig | Northern Dancer |
| Pas de Nom | |||
| Starry Dreamer | Rubiano | ||
| Lara's Star | |||
| Tempo West 1999 栗毛 |
Rahy | Blushing Groom | |
| Glorious Song | |||
| Tempo | Gone West | ||
| Terpsichorist | |||
| フェアブルーム 2009 鹿毛 FNo.8-g |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
| Wishing Well | |||
| *ウインドインハーヘア | Alzao | ||
| Burghclere | |||
| *ビーフェアー 1996 黒鹿毛 |
Fast Gold | Mr. Prospector | |
| Flack Attack | |||
| Misty Moon | Baronius | ||
| Fashion Dancer |
クロス:Halo 4×5(9.38%)、Mr. Prospector 4×5(9.38%)
祖母の*ビーフェアーはブラジルでGⅠ3勝、大伯母の*ヴァージニーはブラジルとアメリカで合わせてGⅠ4勝と活躍していたらしい。詳しくは知らんけど。


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掲示板
134 ななしのよっしん
2025/11/04(火) 12:59:37 ID: oSsAfI5dlN
なんかパチンカスのゲーム実況者がフリーフォールしたみたいがシランケド
135 ななしのよっしん
2025/11/05(水) 11:52:59 ID: K18EA1vpvS
名前が名前だけに知らんけど多用されてるけど所々に素で知らないってものが混じってるから非常にユーモアあって好きな項目です。
136 ななしのよっしん
2025/11/05(水) 12:03:49 ID: GmJSCXNp38
産騎はシラネーヨ・シッタコッチャネエ・ゾンジアゲマセン・アイドントノウとかになりそう
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/05(金) 20:00
最終更新:2025/12/05(金) 20:00
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