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以下、現行記事は「大百科道:書 執筆チャレンジ!」エントリー用に書いたものです。


はじめに

ニコニコ大百科ニコ百)に記事を書きたい、と考えたあなたへ。記事を書くことは、けして難しくありません。ニコ百は、「あらゆる言葉について定義や意味、元ネタ解説する」事典です。編集方針は「楽しくて迷惑をかけないならOK」! たったこれだけのルールの内側にあるものごとであれば、何についても書くことができます。

とはいえ、自分の書いたものがニコ百に受け入れてもらえるだろうか、という不安、ありませんか?たしかに、ニコ百はみんなでつくる共同作業の百科事典ですから、他にも編集者がいますし、記事の掲示板などで、編集について要望を受けることもあります。彼らの考えは、あなたの考えとは違うかも……と、思ってしまうこともありますよね。

それに、自分が書きたかったことがちゃんと記事に出来ているか、悩むことだってあるでしょう。どうせ記事を編集するのなら、不満足な記事ではなく、よりよいものにしていきたい、あなたの書きたかったことを他の人が伝わるようにしたい、面いって思ってもらえるかな……なんて思うはずです。

そうした不安や悩みは、適切な場所に熱意を注いでやり、ちょっとした工夫を凝らしさえすれば、大きく軽減することができます。このページは、ニコ百のみんなに受け入れられる記事、よりよく伝わる記事を書きたいあなたを応援するために、「視点」と「実行」の二点におおきく分けて、あなたが気にかけておくとよいことをまとめたものです。

視点:ニコ百編集者の目指すべきもの

読む人を忘れない

繰り返すようですが、ニコニコ大百科とは、迷惑をかけさえしなければなんだって書くことができる場所です。でも、題材が認められることと、実際の記事がみんなに認められることとは、まったく違う概念だったりもするのです。あえて言うなら……大事なのは題材よりも記事そのもの、ということ。

なぜなら、あなたが書いた記事の向こうには、それを受け取る読みがいるからです。読み手が受け取るのは、題材ではなく記事そのもの。読み手にとって、すところがわからない記事、なにを言いたいのかわからない文章は、読んでもぜんぜん楽しくありません。読み手にちゃんと届かない記事は、どんな題材を選んでいても、良い記事だと思ってもらえないのです。

「認めてもらえない記事」は、得てして読み手の存在を忘れてしまったがために生まれます。それは題材にとっても、あなたの熱意にとっても、とてももったいないことです。あなたが書いた文章、送り出そうとしている記事は、読む人が受け取れる記事にしたいものですね。

記事の価値は内容しだい

先に言ったことと通じますが、記事の価値を決めるのは題材ではなく、編集者が書いた記事そのものです。ニコ百ではあらゆる物事が題材になりますが、いくらでもやりようのある題材なのに、いい加減な編集で記事の価値が落ちてしまうことがある一方で、マイナーと思われるような題材からでも、熱意と工夫を凝らすことで、読む人に感銘を与えるような素晴らしい記事にすることができます。

だからこそ、逃れることができない問いがあります。あなたがその題材についてわざわざ記事を書き、あるいは加筆したのは、なぜですか。あなたの書いたその記事は、読み手が時間を割くだけの意味がある記事なのでしょうか。編集者は、自身の書いた記事によって、その問いに答えてゆくことになります。

……うーん、こう言うと、ひどく高尚なことを要しているような気がしてしまいますね。もちろん、そんな面倒な話ではありません。ニコ百にその題材で記事を書こうと思ったあなたの熱意を、書いた記事を通して明してほしいのです。記事はあなたの熱意のだからこそ、より高い価値をつけられるはずなのに……と思われてしまう、熱意が回りして見える記事になることは避けたいと思いませんか?

あなたの「面白い」を広めよう

極言してしまいましょう。

ニコ百お前が面いと思うことを他人が納得するように書け」という場です。

記事の存在意義は、書き手が考えるその「意義」をどれだけ的確に言語化できたかにかかっています。せっかく作った記事が、「この記事いる?」と思われてしまったら嫌ですよね? 他人……つまり読む人、とくに題材についての予備知識のない人に「一体なぜこの題材がわざわざ記事になっているのか」を理解させる責任の多くは、書き手の側にかかっているといえます。

もちろん、世の全員にそれが伝わる記事なんてにも書けませんし、そんな題材もありません。必ず「よくわからないし、つまらない」と言う人はいるもの。でも、どんな題材でも、記事次第で「面い」と共感してくれる仲間は必ずいるはずです。ニコニコ大百科に記事を書くときは、そうした仲間を集められる記事、彼らに認めてもらえるような記事をしてほしいと思います。

逆に言えば、その努力が欠けたときは、記事や編集者宛に厳しい言葉を貰うことだってあります(残念ながら、それは時として「そこまで言うことないでしょ」と思うような言い方かもしれません)。でも、あなた次第で、それを避けられる未来無視できるリスクにすることはできるのです。

実行:では、どんなふうに書けばいい?

教材はいくらでもある

先人を見習うことの重要性は、世の中のあらゆる技術に共通しています。

ニコ百には、これまで数の記事が書かれてきました。きっとあなたが書きたい記事、加筆したい文章の参考になるものもあるはずです。あなたが記事を書きたい分野の既存の記事、加筆しようとしている記事の既存の文章を見れば、他の人なら何をどう書くのかを学ぶことができるでしょう。他の事典を覗いてみるのも有益です。どの事典でも書かれているようなことは、ニコ百でも押さえておくべきかもしれません。

記事の編集機をどう扱えばいいか、それも先人がまとめてくれています。「ニコニコ大百科:編集者向けのページ」を見てください。ニコニコ大百科トップページからもリンクされているこの記事には、編集時に起きがちな具体的な問題点や、記事エディタの使い方、さらにはマナーや心構えまで、様々な情報をまとめたマニュアル記事が多くリストされています。一度を通すことをおすすめします。

もうひとつ、ニコ百には、分野ごとに独自の慣習・慣例があることがあります。そうしたローカルルール事前把握するのは難しいですし、困ったことにほとんど明文化もされていなかったりします。もちろん、そんなものに批判に従う義務はありません。でも、たくさんの記事が積み重ねられるなかで生まれた慣例には、たいてい何か理由があるものです(何もないかもしれませんが……)。それに、慣習から外れている記事は、それに慣れた読み手を困惑させてしまうことだってあるのです。

情報は充分に、しかし多すぎもせず

百科事典読み手に情報を与える場所ですが、すべてを詰め込む場所ではありません

百科事典記事の読み手は、「これ(題材)って何?」とか、「これ(題材)について何が解説されてる?」といった問いに答える情報めてやってきます。この需要に対して、適切な量の情報を供給すること。それが記事の最重要の役割です。情報不足の記事ではよくないのと同じくらい、あまりに情報過多の記事も読み手の理解を阻します。読み手は情報洪水で溺れたいわけではないのです。

どのくらいの情報量が適切なのかは、記事の題材によります。情報の適切な取捨選択を判断するには、上述した「他から学ぶ」ことが大事になります。それに、何もかもその場で説明しようとしなくていいのです。状況に応じて、別の記事に委ねることができます。委ねられる記事が存在しないなら、理にでも多めに情報を入れるべきかもしれません。そういうときは注釈機を使い、視覚的に別にしておくのも有効です。

必要な情報は入れるべきでもあります。たとえば、文中で人名や地名、会社名といった固有名詞が登場する場合です。読み手は必ずしも題材とその固有名詞にどんな関係があるかを知りません。なぜその場でその固有名詞が出てくるのか、軽く説明しておいたほうがよいでしょう。太字下線文字などの書式設定を適度に入れて強調し、複雑な内容を理解しやすくすることもできます。

ちなみに、ニコ百では情報が足りなくても「しゃーねえなあ」と笑ってもらえる記事もないではありません。それもまたニコ百の良いところなのですが、それは人為というより題材と内容が生み出す偶然の奇跡です。にも真似できないものなのです。

平易に、ちゃんとした文章で

当たり前の話をします。他人に読ませる文章は、読み手に理解できるように書きましょう。

ニコ百日本語ウェブサイトなので、当然ながら日本語で書きます。められるのは、ネイティブが読んで不自然さのない日本語文です。読み手には読みにくい文章を読まない自由があるのです。その権利を行使したくならないような記事を書かないと、どんな情報が盛り込まれていても読んでもらえません。たとえ読んでもらっても、文章のせいでせっかく盛り込んだ情報を誤って理解されては本末転倒です。

脅かすような言い方になってしまいましたが、普通の文章で書けというだけのこと。例を挙げると、一文がとても長い、句読点が多すぎる、助詞(いわゆる「てにをは」)が適切でない、動詞の使い方がおかしい、同じ文中で逆接が連続している、といった文章は不自然と思われるでしょう。もっと広い線で見ると、段落や項が長すぎる構成もとっつきにくいものです。閲覧環境にもよりますが、段落や項はひと把握できる程度のサイズにしておいたほうがよいでしょう。

上記した「情報量」の問題についても同様ですが、書きたいことについて熱を入れて書くほど、不切で読みにくい記事になりがちなもの。書きながらときおり読み返すのが有効です。リズミカルに、テンポよく読める文章をすと、読む側も楽しく読むことができるでしょう。

事典らしく、けれどニコニコらしく

ニコニコだから楽しいのは大事。でも不正確にはしないニコ百百科事典なのですから。

記事の内容にが混じらないようにしましょう。調べて裏付けをとることが大事ですが、すべて絶対確実ということは要されません。不確かな点があるなら、不確かだけどと但し書きを置いてもいい。それが示されていれば、それでひとつ重要な情報になりえます。情報を名しして「◯◯によれば」スタイルで書くのも有効です(責任の押し付けのように思えるかもしれませんが、その通りです)。

ニコ百主観で書くことができます。定量化できなくとも、あなたがこう思う、という内容を書くこともアリです。ただし、主観とわかるように、説得力ある文章で。これは自分の主観だけれど、こういう根拠があってそう考えるのだ、と読み手を説得するのです。充分な説得力があれば、読み手のほうも、なるほど確かにそれは自分もそう思う、と納得し、同意してくれるでしょう。

ニコ百は「崩す」こともできます。端々にユーモアを挟んだり装飾を入れて「崩し」てあると、読むとき楽しいですよね。でも崩すならスマートに。面さのためのユーモアはそれと分かるように、記事を飾り立てすぎないように。読み手を楽しませようとして、書きたかったことが埋もれたり、情報が不正確になって記事の価値を損なっては元も子もありません。そもそも、崩さなくてもいいのです。シンプル綺麗に出来ている記事を理に崩すことはありません。崩してなくてもじゅうぶん面いのが理想像です。

おわりに

ここまで書いてきたことは全て、別に守らなくても記事は書けます。ニコニコ大百科編集権は、プレミアム会員になるだけで手に入るのですし。

でも、ここはニコニコなんですニコニコ大百科の記事を編集し投稿するのは、動画静画投稿者と同じ、償の趣味ですること。自己満足と、ひょっとすると運よく貰えるかもしれない称賛だけを対価に、わざわざ時間を割いて調べ物をし、時間をかけて文章を書き連ねるのがニコ百編集者のはずです。世の中、ほかにできること、しなくちゃならないことなんてたくさんあるのにね。

でも、もし、それでもニコニコ大百科に記事が書きたい!という思いがあるのなら。その思いを自分から否定してしまうような記事を書いて満足してしまうのは、あまりにもったいないこと。ぜひ、あなたの思いが伝わってくるような記事を読ませてください。

そして最後の最後にもうひとつだけ、リアルを大事に。安心してください、世の中はニコ百で回っているわけではないのですから。

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最終更新:2026/01/29(木) 15:00

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