シルエットノートとは、SilverSecond(SmokingWOLF)よりRPGツクールXPを利用して制作されたアドベンチャーゲームである。シェアウェアであり、(体験版はフリーウェア)価格は1500円。2005年11月23日公開。追加シナリオ版は2007年7月公開。2018年に一部グラフィックが整形、修正され、DLsiteでも販売された。
概要
作者初のシェアウェア。シルフェイドシリーズ第4作品目。略称はシルノ、汁帳。
ゲームのデータ自体は無料でダウンロードできるが、パスワードを解除するキーをウェブマネーで購入する必要がある。体験版では、ゲームの雰囲気など とともにこの購入過程を説明している。2007年に追加シナリオ版が追加されたが、こちらもキーを購入していれば無料でアップデートできる。
二次創作機能がついており、ユーザーが作成したシナリオを公式サイトにアップすることができ、それをダウンロードすることでプレイできる。3000種類以上のシナリオがあるが、作者が厳選した二次創作シナリオが最初から同梱されている。
アドベンチャーゲームではあるが、戦闘があり、それをクリアしないと先に進めない。ほかにゲーム内にシューティングゲーム「シルフドラグーン」があり、ゲーム中ゲームセンターを訪れるとプレイできる。(とあるアイテムを使えばいつでもプレイ可能となる)
世界観
レジェンドオブレストール、シルフェイド見聞録やシルフェイド幻想譚に続くシルフェイドシリーズであるが、今作は、シルフェイド見聞録の現代版というコンセプトであるため、世界観は現代で舞台もシルフェイド島ではなく、日本近海の太平洋上に浮かぶアクアフロートとなっており、近未来的な世界観である。なお、下ネタは減ったもののアダルトなネタは増えている。(18禁になるようなネタはない)
シルフェイド見聞録やシルフェイド幻想譚、シルフェイド学院物語との世界観のつながりは見聞録、幻想譚ほどではなく薄いがある。(見聞録や幻想譚、学院物語のパラレルワールド的な扱い)そのため、主人公はトーテムを持っていない。しかしおなじみのスターシステムが採用されており、オリジナルキャラは登場するが、見聞録や幻想譚で登場したキャラクターが設定を一部変えつつ登場している。(例外あり)
シナリオ
なお、裏シナリオスケイルルートと追加シナリオ以外はエピソードとしてつながりはない。(メタセリフはある)各シークエンスの終わりごとに見聞録でおなじみの次回予告がある。
- 表シナリオ
シシトの過去と冬村サユキとのエピソードが中心の話である。最後の選択肢によってエピローグが大きく変わる。エンディングは二つ。特定のルートでしか手に入れられないアイテムがある。 - 裏シナリオ
表シナリオをクリアしWILLポイントをクリア画面で使い双眼鏡を手に入れ、シークエンス1の最初のアイテム使用機会で双眼鏡を使用することにより進むことができるシナリオ。エンディングは3つあり、スケイルエンディングのみ歌付きのスペシャルエンディング。なお、作者いわく、裏が本気であるとのこと。 - 追加シナリオ
裏シナリオのスケイルルートから直接繋がりがある話で、裏シナリオのスケイルルートから半年が経過した後から開始する。なお、戦闘システムは表、裏シナリオから変更されている。エンディングは3つある。なおリクレールルートがスペシャルエンディングであり、こちらも歌はつく。
追加シナリオではとある事情により人気キャラがとんでもないことになっているためその扱いに賛否両論があった。
登場キャラクター
- 村上シシト(-獅子人)(ゲスト:シルフェイド見聞録、エシュター+シルフェイド幻想譚、男主人公/2)
表、裏、追加シナリオ通しての主人公。小学生のときに銃撃を受け心臓移植を受けている。物事を淡々と受け止める性格であり、あまり驚かない。 - 村上スズナ(ゲスト:シルフェイド見聞録、スズナ)
シシトの母親。シシトが学校に遅刻する時刻寸前に起こすほか、シシトの食事にエアーを出すなどまともに出さないことがあるなどドS。しかし、シシトが死に瀕したときにはお金を惜しまなかったという。男物のDVD視聴が趣味。 - 村上シイナ(ゲスト:シルフェイド見聞録、シーナ)
シシトの姉。職業柄各地を転々としており、表、裏シナリオでは影は薄かった。追加シナリオ版で教師と判明。かなり過激な性格をしている。 - 松本才蔵(まつもとさいぞう、マッサイ)
シシトの祖父。マッドサイエンティストであり、専門はロボットであるものの多分野に力を発揮している。優れた技術をシシトなどに実験台にしている。いたずら好き。 - スケイル(SCALE-003)(ゲスト:シルフェイド幻想譚、スケイル)
裏シナリオのヒロイン。海女であり、下半身が魚の人魚。悪田組造によって作られた人造人間であり、戦闘能力もある。とある事情から村上性を与えられ村上家に住むことになる。最初はほとんど外の世界への知識はなかったが、次第に覚えていく、ちなみに悪食。 - 岸リョウヘイ
主人公の中学時代からの親友でゲーマー。登場人物の中では常識を持つほうであるため、ゲーム内では突っ込み役となることが多い。シシトが転校してくる学校のクラスメートになる。 - アルバート・ウェスタリス(ゲスト:シルフェイド見聞録・シルフェイド幻想譚、アルバート)
シシトと同じ日に転校してきた生徒。日系アメリカ人とされている。右目を手術した直後であるため包帯をしている。性格は非常にまじめであるが、それが災いに繋がってしまうことがある。祖父は悪田組造。 - 冬村サユキ(沙雪)
表シナリオのヒロイン。セトと同じ女子高に通っている。隠してはいるが相当なゲーマー。アクアフロートにはシシトが過去に遭遇した事件や自身に間接的に関係した事件を調べるために来たようだ。そのため洞察力・推理力は優れる。追加シナリオではその面が斜め上の方向に強調されているが、実は・・・ - 犬山セト(ゲスト:シルフェイド見聞録、セト)
シシトの中学の後輩だが飛び級で同学年となっている。趣味は寒中水泳。バルトという祖父がいるがボケ気味。 - 狐狩ヨウコ(妖子)
ムツキチ警部と組んでいる女刑事であり階級は警部補。アクアフロート内でおきた事件について捜査している。捜査手段については手段を選ばない。また少年限定でかなりの好色。 - 御大ムツキチ(仏吉)
階級は警部の刑事。少々不真面目だがヨウコ刑事を抑える役目もある。 - ジェイク・ドライエル
セトの父親。表シナリオでは重要な役割を持っている。裏シナリオ以降の出番はほとんどない。 - 相良リュウゾウ(龍三)
アクアフロートの警察署の副署長。射撃の名手である。 - 真なる魔王(ゲスト:シルフェイド幻想譚)
シルフェイド幻想譚の世界から飛ばされてきた魔王。 - 予告のお姉さん(ゲスト:シルフェイド見聞録)
見聞録と同じく毒舌調で本編と全く関係ないことをシークエンス間で話続ける。 - 女神様(リクレール、ゲスト:シルフェイド幻想譚、リクレール)
マジカルパレスの主。怠惰な性格で不手際もあるが善人で責任感も持ちつつ優しい性格である。 - リス
通称リス君、マジカルパレスから派遣された使者で、人語を理解し離す。物語の初めのほうでシシトと出会うことで以後相棒になる。いろいろなボケはするがそのたびにシシトに制裁を受ける。時にはまじめなり、シシトへ戦闘のほか各場面について適切にサポートをする。 - クロウ三世(ゲスト:シルフェイド見聞録、クロウ)
リス君と同じくマジカルパレスから派遣された使者。こちらも人語を理解して話すことができる。基本的に冷静で堅物であるが、食欲がかなり旺盛である。緊急要員であるためパートナーはない。シルフェイド見聞録と違いメスであり特定のルートで人間姿になることがある。 - フェザー(ゲスト:シルフェイド幻想譚、フェザー)
追加シナリオ版で登場。シルフェイド幻想譚と違い、人語はしゃべれない。役割としてはマジカルパレスの物品を売ってくれる行商人的役割。キャラがリス君と被るので最初は登場させない予定であった。
関連動画
シルエットノートはシェアウェア作品のため本編の動画配信に制限がある。かつては二次創作プレイしか動画配信ができなかったが2018年に制限が緩められ、本編の部分的なシーンなら動画投稿が認められるようになった。詳しくはここのガイドラインを参照すること。
関連商品
関連項目
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