ジョイメカファイトとは、任天堂から発売したファミコン用対戦格闘ゲームである。
概要
当時、ファミコンでは格闘ゲームというジャンルはほぼ皆無であり、ファミコンの最初で最後の格闘ゲームと言われる。(一応ここで言う格闘ゲームとは近年の格闘ゲームに近いスタイルのゲームと定義する。)
当時、ストリートファイターのような格闘ゲームが大ヒットした背景があり、数々の類似品が作成された。しかし、ファミコンで格闘ゲームを作ることは各モーションを記憶するメモリーが足らないため非常に難しく、この作品の登場までは皆無といってもよかった。
しかし、ジョイメカファイトではキャラクターをロボットにし、更にキャラクターのパーツ(頭、体、手、足)をバラバラに動作させるなどの工夫をすることによって、ファミコンの性能でも違和感なく遊べる格闘ゲームを制作することに成功している。
たかがファミコンと舐めているとビックリする完成度のゲームで、発売から20年近く経とうとしている今プレイしても色褪せること無く、十二分に面白い内容となっている。
もちろん、格闘ゲーム初心者のためにも作られているので、キャラクターのコマンド入力はどれも簡単で、もしコマンドの仕方を忘れていてもゲーム中で確認できるという安心設計である。なんでも、格闘ゲームでコマンドが練習できる「練習モード」が搭載された日本で初めてのゲームがこのジョイメカファイトだとか。
しかし、小学生から大人までも安心して遊べるゲームになってはいるがやり込み度は高く、登場キャラクターは、当時の格闘ゲームではあり得ないキャラクター数の36体が登場する。ストーリーモードで使用できるキャラは8キャラだが、条件を満たせば対戦モードではボスを含めて全キャラ使用可能である。
ファミコン末期の作品ということもありBGMも大変素晴らしい。ファンの贔屓目を差し引いてもダチョーンステージ、ジボルステージ、ガーボーグステージ、カエンステージは名曲と言っていいだろう。
主人公キャラのロボットがピンク色で、お笑い芸人という設定は当時としては他のどんな格闘ゲームでも無い斬新な設定だった。(といっても愛されるべき主人公キャラである)
このゲームの「誰でも簡単に遊べるが奥が深い」という内容は、のちに任天堂から発売される「大乱闘スマッシュブラザーズ」などにも当てはめることができ、当時から続く、任天堂作品を代表するゲームスタイルでもある。
一応、任天堂名義で発売された格闘ゲームは本作ジョイメカファイトのみである(広義ではスマッシュブラザーズやアーバンチャンピオンも格闘ゲームと言えるかもしれない)。
格闘ゲーム好きで、かつレトロゲームが好きな人なら絶対にオススメできる一本である。もちろん格闘ゲームが苦手な人にも、むしろ格闘ゲームが苦手な人にこそプレイして欲しいゲームでもある。
ラウンド制ではない、画面端がない、など一風変わったシステムになっている。
ストーリー
あるところにイーモン博士とワルナッチ博士と言うロボット博士がいました。
二人は仲良くロボットを作っていたのですが、ある日、ワルナッチ博士は研究所の7体の戦闘用ロボットと共に世界征服をしようと企みました。
イーモン博士はこれを阻止するためにお笑いロボットの『スカポン』を呼び出し、戦闘用ロボットに改造して戦わせるのでありました。
キャラクター
ステージ1
スカポンは主人公として最初から使用可。シテンノウであるダチョーンを除く他7体も倒すと使用できるようになる。操作キャラ8体を「イーロボ」、その他のキャラを「ワルロボ」という。
スカポン |
ホノオ |
タイガー |
ネオ |
センジュ |
サスケ |
アイ |
ジャイアント |
ダチョーン シテンノウ |
ステージ2
多脚型のガラックや透明化するジェルなど、変則的な姿や技を持つものも登場してくる。ザコはチュートリアル画面で技の実験台として使われている。
ザコ |
ボコボコ |
ジオ |
ガラック |
オールド |
ジボル |
ジェル |
スケーター |
ラー シテンノウ |
ステージ3
ジオーンはジオとボコボコをベースにして作られたという設定だが、実際の性能はというと疑問。
レジェンド |
ホバー |
シェンロン |
スター |
ゴーストン |
ギガント |
ジオーン |
スーパーザコ |
ガーボーグ シテンノウ |
ステージ4
イーロボ8体の強化版。最後のシテンノウ・ホウオウはスーパーザコ(ひいてはザコ)の強化版だといわれている。
カエン |
レオ |
ネイ |
アシュラ |
ハンゾー |
ワイ |
ガイアン |
スカポカーン |
ホウオウ シテンノウ |
著作権関係について
このゲームは「任天堂・電通ゲームセミナー」という企画で生まれたゲームであり、当時の制作メンバーは著作権を譲渡する契約を済ませていたつもりであったが、何故か長い間著作権の所在が不明であった。
そのためファンも製作者も続編を切望していたにもかかわらず、続編はおろかリメイクも移植もモブキャラ出演もされることがなく、スマブラ出場もバーチャルコンソール配信も絶望視されていた。
しかし、2007年に当時の開発メンバーの1人である江渡浩一郎氏の自宅から押印のされていない権利書が発見され、めでたく著作権譲渡が行われることになった。熱心なファンは実に十数年ぶりの奇跡に燃え上がった。
しかし、江渡氏も続編やスマブラ出場を期待しており、著作権の所在に疑問を持っていたというのだから失礼ながら実にマヌケである。
2008年にはWiiのバーチャルコンソールにてダウンロード販売が実現、同じく2008年発売の『大乱闘スマッシュブラザーズX』でもスカポンの公式イラストが『シール』として登場した。(当初はスカポンのアイテムに乗り込むというネタがあったらしいが開発中著作権問題が解決していなかったようである。)
余談だがジョイメカファイトの熱心なファンが集まる某掲示板では当時の開発者本人が降臨、オフ会にも降臨という出来事があったようだ。
ちょっとした裏話
- レジェンドのソニックスローの演出は元々はプログラムミスであり、カッコよかったので採用された。
ちなみにソニックスローからのヒールプレスは画面移動がとても激しくカッコ良い。 - レジェンドのトルネードエナジー中にスタートボタンを押すと当たり判定にバグが生じることがある。
似た技を持つキャラでも生じることがあるがタイミングが難しい。 - マニュアルのソウサモードでジャンプ中にセレクトボタンを押しデモモードを選択してキャンセル、
再び↑を押したままソウサモードに入る。これを繰り返すと画面外までジャンプし、最終的に画面下から現れる。 - 上記のソウサ→デモ→ソウサのバグをシェンロンのゲンリュウケン使用中に行うとシェンロンが光ったままになる。
- ボコボコのハリケーンボコボコ中に↑ABを同時押しするとジャンプするのは有名だが、タイミングよくこれを繰り返すとスムーズに斜めに空中浮遊する。
- 没になったキャラクターが存在し、カセット内にデータが残っているらしい。
関連動画
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関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%88


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読み:ジョイメカファイト
初版作成日: 10/11/03 18:01 ◆ 最終更新日: 11/09/04 11:31
編集内容についての説明/コメント: 誤字と確証の持てないところを訂正、ちょっと補足しました。
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