この記事は小説「とある魔術の禁書目録」のネタバレが含まれています。 了承した方のみ自己責任で突っ走ってください。 |
上条当麻とは、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』の主人公である。
(CV:阿部敦)
人物概要
学園都市のとあるマンションに住む平凡な(?)男子高校生。
父親は上条刀夜。母親は上条詩菜。
異能の力であるのなら、例えなんであろうとも触っただけで打ち消してしまう「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という不思議な力を右手に宿している。しかし、学園都市の検査機器では計測できないため、能力者としては最低レベルである「無能力者(レベル0)」の烙印を押されている。
「幻想殺し(イマジンブレイカー)」についての詳細は該当項目を参照されたし。
自他共に認める不幸体質の持ち主であり、作中でも度々不運に見舞われている。
曰く、「幻想殺し(イマジンブレイカー)」は神の加護や運命の赤い糸も打ち消しており、その右手があるだけでどんどん幸運が打ち消されているとの事。
科学サイドや魔術サイドの敵に対し、幻想殺し(イマジンブレイカー)を宿した右手のみで立ち向かい、「学園都市最強の能力者 」に殴りこみに行ったり、イギリス清教の魔術師を止めに行ったり、ズタボロの状態から『神の右席』所属の聖人に立ち向かうなど、自分の身をまったく省みない性格。
敵と戦う際は基本的に素手(主に右手)であり、敵の能力を打ち消し、続けざまに戦意を挫く言葉の嵐(説教)を浴びせ、右手から繰り出される拳だけで勝つという戦法を多用する。
ただし忘れてはいけないのは彼自身、高校生というラインは作者的には死守されており、「喧嘩慣れした不良が三人が相手なら即逃げる」というレベルの一般人なのであるとの事。
「相手によって強さと立ち位置が劇的に変わる主人公」と作者は定義しており、作品中の最大のバランスブレイカーであると言える。上条は劇中において強さのバロメータとは決して成り得ない、最大の不確定要素である。
戦力を異能に頼る相手には相性が良いが、鍛え上げた肉体で戦う相手には滅法弱い。
事件に巻き込まれる形の多かった初期はジョーカーとして作用したが、後方のアックア以降の上条を狙ってくる敵からは鈍器を用いる、消し切れない威力の攻撃をする、物理と魔術を織り交ぜる、など結構対策を立てられている。
その強さの根源たる力はメンタル面にもある。一介の高校生が幾度も死地に赴きながら生還するだけで驚愕に値するというもの。しかし上条は数千億以上の世界を「オティヌス」と繰り返し、何度も殺されるという普通ならば精神に異常をきたす事象を経験している。それでも立ち向かい続けた強靭なメンタルこそ彼の武器と言えよう。
エイワスが挙げた「3種のヒーロー」に該当する人物。彼に対する人物評は
「誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」である。
雑多
- 幻想殺し(イマジンブレイカー)
- 記事を参照。何故か上条に宿っている異能を打ち消す力。ある見方によれば「世界の基準点」。
- 中の人
- 詳細は「幻想殺し」を参照。ネタバレ注意。
- 記憶喪失
- 第1巻でインデックスを助けた際、脳の記憶領域が破壊され、それまでの「エピソード記憶」を失ってしまった。
上条は「インデックスがショックを受ける姿を見たくない」という理由で、インデックスや親、友人、学校関係者など周囲に記憶喪失を伏せている。また、上条自身インデックスが好きなのは記憶を失う前の自分だと思い込み、記憶喪失が知れたら自分の元から離れてしまう事を恐れていたようだ。旧22巻で沈みゆく「ベツレヘムの星」から生還できない可能性を考慮し、インデックスに記憶喪失を告げた。
これとは別に、旧1巻前からある事件の後遺症で、食蜂操祈に関する事柄・エピソードが記憶に残らないという欠陥を抱えている事が新約11巻で判明した。具体的に言えば、少しでも視界から外れると食蜂の顔すら思い出せなくなる(会話内容は朧気にだが覚えている様子)。上条さんの記憶はボロボロ。 - 同居人
- インデックス、オティヌス、三毛猫のスフィンクスと同居中。
旧禁書ではインデックスと彼女が拾ってきた猫のスフィンクスと暮らしている。インデックスが大食いなので上条家の財布を常に圧迫する事態に…。
新約10巻で元・魔神のオティヌスが上条家に加わった。オティヌスは食事や水などの消費量が常人よりも少ないため、上条家の苦しい財布事情とは無縁のようだ。 - 年齢
- 新約9巻以降の上条は少なくとも数千億以上の世界をオティヌスと共に繰り返し体験している為、肉体年齢はともかく実年齢では既に人間の平均寿命すら上回っている。
具体的には不明だが、真面目に考えると億~兆単位の年齢であっても不思議ではない。新約9巻は上条がオティヌスの理解者となる程に長い時間を要しており、上条とオティヌスが共に過ごした時間はオティヌスがオッレルスと関わった時間よりも長かったらしい。
作者曰く、「ババア言葉の幼女みたいなポジション」に置ける程の高齢であるという。ただ、「年老いてもあの性格と口調のままなのでは」という理由で性格・口調の変更はなかった。 - その幻想をぶち殺す!!
- 上条の代名詞的な台詞…なのだが実は亜種が使われるケースが多く、原型そのままの「その幻想をぶち殺す!!」が使用された例はさほど多くない。
原型は旧約禁書で3回、新約では新約10巻(ネタバレ)までそげぶ宣言自体が無かったほど、使用回数が極端に減っている。詳しくは記事を参照。
特に新約初のそげぶは、禁書史上最高のそげぶシーンと称賛されるほど好評。アニメ3期と同時期に放送されているCMでも採用され、読者を驚かせた。ボイス付きの「あの台詞」は必見。 - 神浄
- 世界最高の魔術師であるアレイスター=クロウリーが史実で提唱したテレマ思想の内、人間が真の意志に目覚めて神になる「ホルスの時代(アイオーン)」に関係する何らかの概念。
元々、第1巻で上条の名を聞いた神裂火織が「神浄の討魔、ですか───いい真名です」と訳の分からん当て字を使っていたのだが、後に「事象の中心」たる上条当麻の真名である事が判明。
神の右席が目指していた《神上》とよく対比させられるが、その正体は……? - 前兆の感知
- 上条自身の能力と経験則に基づく戦闘スキルのようなもの。上条は相手が能力を使用する際、無意識下に生じる微細な余波・動作を「前兆」として感知することで、常人なら反応不可能な速度の攻撃にも右手をピンポイントに翳し、何度も無効化できていた。
上記は旧約20巻で一方通行(アクセラレータ)が導き出した仮説だが、新約7巻の恋査戦にて対処方法が提示・実践されたことで逆説的に確定。サイボーグの恋査は、微細な筋肉の動き(呼吸や瞬き含む)すら制御して上条に与える情報を制限し、前兆の感知を封殺してみせた。
上条の機転の良さ・反射神経・処理能力への依存度が高いため、1対1でこそ真価を発揮する。 - 上条勢力
- 上条を中心とした本人非公認の勢力。
同居人である銀髪暴食シスターと金髪美少女オーディン(妖精)はもちろん、貧乳JC/巨乳JC、妹系クローン(約1万人)、アルビノ(男)など属性も幅広い。
大雑把に言えば上条ラブ上条に説教を喰らったり、上条に助けられたり、上条の決死の行動に影響を受けた者達である。主に上条サイドのヒロインがこれに該当する。具体的にどこまで上条勢力に含んでいいのかは不明だが、少なくとも「上条の危機を知って駆けつける者」が絶対条件と考えられる。
男でも一方通行(アクセラレータ)や右方のフィアンマなどは上条の影響が特に大きく、実際に力を貸しているので上条勢力に数えられる。一方通行は上条のようなヒーローを神聖視するあまり、自身が抱く理想像を押し付けるフシがあり、公式で「とびきり面倒くさい上条ファン」扱いされている。 - 頭の良さ
- 旧6巻で伊能忠敬すら知らなかった辺り、頭は然程良くない様子。ただし科学サイドのメッカ「学園都市」の住人であるため、科学や薬学に対する造詣は意外と深い(第3主人公のチンピラにも同じ事が言える)。
状況の分析速度、理解の良さ等から、恐らく地頭は良い方。しかし、木原唯一に「理想送り」の発動条件を伝える等、命の危機に関わる程の笑えないミスを犯した事も…。 - 留年の危機
- 学校を休む頻度が高過ぎる事から出席日数不足で留年する可能性がある。新約以降、日常生活が描写される度に留年問題は目に見えて深刻化し、改善の様子すら見られない。
海外に赴いて事件を解決、度重なる入院、仏教ミイラからの逃走に気を取られ出席日数を補填出来る防犯オリエンテーションに欠席、挙句の果てに学園都市は機能崩壊。一体どうしろというのか…。 - テムジン(とある魔術の電脳戦機)
- バーチャロンとのコラボ小説・ゲーム『とある魔術の電脳戦機』(禁書VO)ではテムジンを操作する。
今回は素手だけではなくスライプナー(複合兵装)等を駆使して戦う。小説中で「幻想殺し」の力をテムジンに伝達させる方法を習得してからは、まさに人機一体の戦いが出来るようになった。
小説の後日談にあたるゲーム版禁書VOでもテムジンを使用。詳細は伏せるが、あのタングラムにも気に入られたり、何度負けようが敵に挑み続ける異常なタフさを発揮している。オティヌス戦のように「敵から見た上条当麻」がいかに恐ろしく厄介な存在かを再確認させてくれると評判。
そして『スーパーロボット大戦X-Ω』(スパクロ)では禁書VO名義で参戦。禁書キャラがスパロボに出るなど誰が想像できたのだろうか…。
お絵カキコ
関連動画
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