スペースチャンネル5とは、セガより発売されたダンスゲーム(音ゲー)のシリーズである。
概要
「スペースチャンネル5」は、セガAM9研及びUGAにて開発されたダンスゲーム(音ゲー)である。宇宙放送局「スペースチャンネル5」に所属するリポーター・うららが、突如現れた謎の宇宙人や軍団を相手に踊り暴れるというストーリーとなっている。
1作目は1999年ドリームキャストで発売され、2002年に続編であるパート2が発売された。プレイステーション2ではパート2の発売後に1作目が移植された。
システムは、コンピュータの見本演奏(コマンド入力)をプレイヤー(うらら)がリズム通り再現しながらステージクリアを目指すもので、コマンドを覚える記憶力だけでなく、指示のテンポ通りに入力するリズム感も必要となる。最初は簡単だが、次第に早いテンポ・裏拍・長いコマンドなどが入り混じり難易度が上がっていく。
ステージ全体がいわゆる「テレビ中継」の形を取られており、プレイヤーのステージ達成状況に応じて「シチョーリツ」が増減。シチョーリツが0になると番組打ち切り(ゲームオーバー)となる。
また、パート2 には ミニゲームとして 連続100問のダンスをクリアするモードもある。
テーマ曲に「メキシカンフライヤー」を用いるなど、レトロチックなSF的世界観の構築をメインに据えられている。それらに独特のセンスを加えた世界観、そしてレベルの高い数々の楽曲は未だに評価が高い。
パート1は動画の上にキャラクターを配置する「動画背景」の手法がふんだんに用いられ、曲線的でレトロチックな世界観を高い水準で表現していた。パート2では全面フルポリゴン化されたことで、凝ったカメラアングルや音楽に合わせた細かいカット割りが実現した。
長年続編の予定はなかったが、うららやモロ星人はセガの他作品にゲストキャラとして登場している。また、独特のデザインセンスやノリは、一部「きみのためなら死ねる」「赤ちゃんはどこからくるの?」へ受け継がれている。
2016年『スペースチャンネル5 VR ウキウキビューイングショ-』発表。東京ゲームショーにてHTC ViveのVRコンテンツデモが披露された。あくまでもデモということで、対応機種等は未定。開発はグランディング株式会社。
2020年『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』発売。対応機種はPSVR、HTC Vive SteamVR、Oculus。開発はグランディング株式会社。
原作の3年後が舞台の完全新作。プレイヤーはうららの後輩リポーターとして、実際に体を動かして踊ってプレイする。シリーズで象徴的な行進をやめるなど、VR酔い対策が徹底されており、VR酔いに弱い人でも遊ぶことが出来る。
2020年『スペースチャンネル5 AR』発表。KDDIのARグラス「NrealLight」向けタイトル。
うららの声
うらら役の声優はテレビ番組とのタイアップによりオーディション選考された。ところがオーディションでうらら役として抜擢された飯田佳愛は後にプリン役に変更された。
うらら役には諸説あるが、公式にはうらら自身の声となっており、スタッフロールでもherself(彼女自身)となっている。
スペースマイケル(本人)
パート1開発当時、アメリカに所用で出向いていた内海州史エグゼクティブプロデューサー(当時)が「マイケルがSEGAに対して怒っているようなので話を聞いてきてくれ」といわれ、本人の宿泊しているホテルへ出向いたところ、本人より「SEGAはマイケルジャクソンのゲームを作ると契約しているのに作ってくれない」との抗議を受けた。
SEGAは以前マイケルを題材にしたゲームを製作した際に、その後も作品をリリースする予定でマイケルサイドと契約を結んだが、マイケルに当時悪いイメージが付いてしまった為に計画が頓挫してしまっていたのだという。
そこで製作中だったゲーム『スペースチャンネル5』を見せたところ、マイケル本人もいたく気に入り「自分もこのゲームに出たい!」と志願された。
本来であればマイケルサイドと綿密な打ち合わせをするべきではあるが、この時はマスターアップ前で時間が無かったため出演にあたっての契約書にマイケル自らサインし、最終面にチョイ役でのみではあるが出演。この出演経緯は交渉を担当した内海氏のブログが詳しい。
かつて存在した公式サイトspacechannel5.comでは、マイケル出演のエピソードがスタッフによって語られており、そのページには“I love the game to space channel 5 team”というマイケル直筆メッセージが書かれた画像が掲載されていた。
その為、続編のパート2ではメインキャラクターとして扱いが非常に大きくなっている。うららとの共演や自重しない叫び声などは一見の価値あり。
関連動画
2011年 Playstation3 PSNとXbox360 XBLAでむくむく復活しました。
MAD他
関連商品
関連項目
- セガ
- UGA(ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ)
- 水口哲也
- 吉永匠
- 幡谷尚史
- マイケル・ジャクソン
- メキシカンフライヤー
外部リンク
- スペースチャンネル5 セガ公式ポータルサイト
- ドリームキャスト復刻プロジェクト スペースチャンネル5 パート2
- スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー
- デジタル・バックパッカー・SHUJI
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