Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン 1963年6月30日-)とは、天才であり、彼以外の人間はクズであり、彼の音楽を理解できないものもまたクズである。あと貴族である。正確には伯爵である。
概要
冗談はさておき、彼はスウェーデン生まれの超有名ギタリストである。
マイケル・シェンカーが「神」と呼ばれるのに対し彼は「王者」、1998年過ぎあたりからは「豚貴族」「光速の豚」と呼ばれる時期もあった。
スウェーデンの伯爵の家系であるマルムスティーン家に生まれ、リッチー・ブラックモアやウルリッヒ・ロートに影響を受けギターを始める。
もともとスティーラーやアルカトラスなどといったHR/HMバンドに所属していたが脱退。後任のスティーブ・ヴァイに物凄く迷惑をかける。1984年来日のヴァイ曰く「バークリーにいた頃は、あのくらいの速さで弾いていたけど、彼の使う音は慣れないね」と言っていたことも、イングヴェイの技量と音楽性の高さを際立たせるのに十分であった。現に、ヴァイはスイープピッキング部分の多くを両手タッピングに頼っていた。
クラシックを基調とした超高速のギター演奏を基調とし、本人曰くアルディ・ディ・メオラやアラン・ホールズワースのような、フルピッキングとレガートなもの凄い速弾き両方が出来ることをアピールポイントとしていた。初来日時には、「どんな音でも速く弾くことが出来る」と自信に溢れていた。後に(1986年~)シェプラネル系に代表されるポール・ギルバート、トニー・マカパイン、ジェイソン・ベッカー、マーティ・フリードマンらの登場は、ネオクラシカル速弾きブームの火付け役となる。とにかく速く、彼のギターソロは当時驚異的な速度であった。1985年当時、東京お茶の水の楽器街で流れる音は、イングヴェイの影響を受けた「速さ」だけのギタリストの音が溢れており、イングヴェイの表現力や音楽性にリスペクトを感じていたギタリストたちを辟易とさせるほど、速さだけのギタリストとしての取り上げ方が主流であり、アメリカでのイングヴェイに対する評価も同様で理解者が少なかった。
それまでギターを演奏するうえでは、ブルースやジャズを基調としたペンタトニックスケールを使用していたのに対し、彼はパガニーニ(バイオリニスト)譲りのハーモニックマイナー・スケール(通称:メタボリックマイナー)で異常な早さのアルペジオを見せる。
機材に関してはフェンダー社のストラトキャスターとマーシャルの50Wスタックアンプを使用する。
彼のギターの指板には、フレットとフレットの間をえぐる「スキャロップ加工」が施されている。
あと、彼のギターにはもれなくフェラーリのステッカーが張ってあり、フェラーリも彼のトレードマークのひとつである。
彼をマネをして指板をえぐる者が増えたが、同時にそれによってネックが曲がって再起不能になったり、折れたりするものも続出した。とても危険なので、やりたい人は自分でやったりせず、プロのクラフトマンに任せてください。
音楽業界でも類を見ない、かなり根性のネジ曲がった筋金入りの性格の悪さであり、他人をクソミソにこき下ろすことでも知られる。
これを彼の魅力の一つとする見方もあるが、見ていて大勢の人間が不愉快なのは確かである。
が、自分をリスペクトする人間に対しての面倒見はいい。
最近性格が体格同様丸くなってきており、他人を批判しまくる傾向は比較的なくなった。
昔(1992年頃まで)はとてもスリムでかなり美形であったが、Attack!!~G3(2003年頃)には見る影もない程の体型、もはや豚そのものであった・・・。そのため、ふくよかな状態での演奏動画のタグやコメントには「高速の(検閲削除)」、「よく動く前足」、「ライジング・ポーク」、「ネバー・ダイエット」、「ショップ・オブ・フーズ」、「ブロックン・ポーク」、「バロックン・コレステロール」、「メタボリックマイナースケール」など散々な書かれ様言われようではある。だがしかし、それは裏を返せばファンの暖かい愛に満ち溢れた言葉でもある。
最近はちょっと痩せてきたらしく、一時期のふくよかさよりは戻っているおり「よく動く前足」、だが真相はいかに・・・。
ネットでは、しばしばサングラスをかけた顔を表現した「(●3●)<ヒャッハー!」の顔文字を使われる。黒丸はサングラス。3は頬を細く見せるために内側から吸っていた様子。2003年8月、HR/HM板 インギースレPart13のAA職人によって誕生した。
嫌いな音楽が他アーティストよりも多い事で有名であり。特にヒップホップが嫌いなようである。
ヒップホップが嫌いなくせに2011年2月にジミー・ファーロンの番組でザ・ルーツと共演している。
日本のロックファンには良い意味でも悪い意味でも知られた存在だが、それ以外での知名度は低いようで
Kinki Kidsの堂本光一からは「イングベー・アルムスティーンさん」高田延彦対スーパーベイダー戦の司会を担当していた小野坂昌也からは「イングヴェイ・マルスティーンさん」などと呼ばれた。
インギー様の名言集
これらのセリフは今まで彼が放ってきた暴言、珍言、迷言の数々であり、彼を語る上で重要なエッセンスである。
(出典、参照:Wikipedia)
脱退した(解雇した)メンバーについては、ほぼ例外なく激しくこき下ろしているが、脱退後もマーク・ボールズやデレク・シェリニアン、シェーン・ガラスらの実力を誉めることがある。また元バンドメンバーに限らず、以前批判した対象に関しても、その後に評価を改めるなど軟化した態度も見られる。また、ここに列挙した名言はあくまで一部であり、他にも数多くの名言が存在する。
参考文献:『BURRN!』、『YOUNG GUITAR』、『PLAYER』
インギー様、曲当てクイズに挑戦
ギターワールド誌 1994年8月号の企画。誰の作品かは伝えずに曲を聴いて、アーティストを回答。その感想も語ってもらった。
- 1曲目 : Joe Satriani - The Mighty Turtle Head
- (●3●)「誰これ!? え!? これサトリアーニなのか? 音外してるしノート選びのセンスもよくないね。サトリアーニは凄く上手いプレイヤーだし、この時たまたま不調だったんだろう」
- 2曲目 : Metallica - Master Of Puppets
- (●3●)「分かったぞ! これはメタリカだな。この曲を聴くのは二度目だが今聴いてもカッコいいね。イェンスとアンダースが大のメタリカ好きで、オデッセイを録音してた時よく聴いてたよ。ジェームスはこのジャンルで最高のシンガーだしラーズも最高だね。唯一の弱点はカークのギターソロだな」
- 3曲目 : Primus - My Name Is Mud
- (●3●)「イントロが嫌だな。俺はチョッパーベースが好きじゃないんだ。ギターも態と狙ったような変態プレイをするのが嫌だな。ザッパもアランも変態プレイをする時もう少し創意工夫を凝らしていたよ」
- 4曲目 : Pantera - I'm Broken
- (●3●)「最初と最後のギターリフはカッコいいがギターソロは駄目。あとボーカルはケツの穴と口から同時発声してる感じだな」
- 5曲目 : Dream Theater - Under A Glass Moon
- (●3●)「このアルバムは大好きだし持ってるよ。最高のバンドの一つだね、ギターとキーボードが凄く上手い。ただドラマーがモロRushの影響下な感じなのは好みではない。だがこの曲はそのドラマーの演奏でさえ最高だ。キーボードが色んなトーンを使い分けてるのもこのバンドのよさだ。あとギターはヴァイ風、俺風、シェンカー風、ギルス風といった具合に、色々と器用にこなすのが凄いね。トーンはそれほど好みでもないけど尊敬には値するね。」
- 6曲目 : Pearl Jam - Go
- (●3●)「ボーカルが酷いな。あとギターも最悪。ワウペダルでオナ○ーしてるだけで味も素っ気もない。クラプトン、ジミヘン、アンガス、ついでにページもペンタ使いだが、みんなもっと味があるよ。こいつとカークハメットは味がない。もうこの曲は聴きたくないね。」
- 7曲目 : Tom Petty - Even The Losers
- (●3●)「彼は良いシンガーだね。テクニカルではないけど素晴らしい。ただギターは使い古されたチャックベリー的フレーズばかりだね。自分がこの曲を弾くならもっとメロディアスに弾くよ。」
- 8曲目 : The Allman Brothers Band - Jessica
- (●3●)「冒頭のツインリードが素晴らしい。テクニカルではないけどピッチも正確で歌うようなフレーズだね。70年代にDickey Bettsがテレビ番組で生演奏したのを覚えてるよ。素晴らしかったよ。」
- 9曲目 : Death - The Philosopher
- (●3●)「ボーカルがトイレで踏ん張ってるみたいな感じで嫌だね。あとビートチェンジが忙しくて優柔不断な感じがして嫌だ。ギターに関しては中々上手いしビブラートも綺麗だね。ベースはフレットレスなのは面白いが音を外し過ぎだ。あとプロダクションが酷い。4トラックMTRで録ったのか?」
- 10曲目 : Jeff Beck - Cause We’ve Ended As Lovers
- (●3●)「イントロとアレンジは素晴らしいがギターが音外し捲りだね。え!? これが噂のジェフベックなのか? これをチヤホヤするリスナーも酷いし、プロデューサーとべック本人の神経を疑うよ」
- 11曲目 : Dinosaur Jr. - Start Choppin
- (●3●)「曲自体は素晴らしいがボーカルが酷い。俺の耳をこれ以上虐めないでくれ。これならジェフベックのギタープレイの方がまだマシさ」
- 12曲目 : Steve Vai - Touching Tongues
- (●3●)「この曲を聴くのは初めてだが演奏ですぐスティーヴと分かった。素晴らしい曲だ。彼の演奏は個性的だし非の打ち所がないよ。ギターはハムバッカーの音だな。トーンは俺の好みとは違うがスティーヴが満足ならそれでいい。スティーヴお前は最高だよ!」
- 13曲目 : Gary Moore - Still Got The Blues
- (●3●)「ピッチが正確で気持ちいいよね。速いリックは若干ぎこちないけど、スローでメロディアスなプレイに関しては最高の腕を持つ一人だね。この曲で使ってるのはレスポールかな? でも同じゲイリーならこれと同路線のパリの散歩道の方がもっと凄かったな」
- 14曲目 : The Cure - Purple Haze (ジミヘンのトリビュート作品より)
- (●3●)「偉大なる原曲をラップ調にアレンジするとは、なんたる冒涜! ロールスロイスをフォルクスワーゲンに改造するに等しい愚行だ! こいつらが誰かは知らないがXXXれるべきだね! それにこのトリビュートのプロディーサーで俺の知人のEddie Krammerが、俺に声を掛けてくれなかったのは残念だ。是非一曲弾きたかったよ!」
出典:http://www.wholenote.com/n1482--From-the-Archive-Yngwie-Malmsteen-Critiques-the-Playing-of-His-Peers-in-1994-Blindfold-Test
イングヴェイ vs 攻めの編集長M
某誌1998年3月号、編集長Mがインタビューした時の噛み合わない一部始終。予めイングヴェイには「97年度のベストアルバム」というテーマを伝えておいたのだが・・・
- Y:そんな話、聞いてないよ!どっちにしろ新譜なんてろくに聴んよ。
- M:それを覚悟で新譜でなくてもいいから、97年に好きだったアルバムをとリクエストしたんだけど。
- Y:無理だな、新旧関わらずそんなに音楽は聴きやしないんだ。聴くとすれば愛車のフェラーリを乗り回している時か玉突きしてる時くらいで、そういう時はイェンス・ヨハンソン、サバスやパープルみたいな古いのとか、あ!アブストラクト・アルジェブラはいいね。
- M:車でラジオを聴いたりは?
- Y:しないね。新しい音楽に好きなものはないし、嫌いなものが掛かると分かってて聴くことはないだろ。他に聴くとすれば自分のマテリアルだな。俺は完璧主義者で自己批判的な男だから、運転しながら完成途中の自分の曲を聴いてあれこれ思索するのさ。
- M:てことは、運転しながら音楽に集中して危険じゃないの?
- Y:運転になんか集中しないから問題ないさ(笑)本当に寛ぎたい時はTVを見る。CNNでも何でも。ここ7~8年のアメリカの音楽シーンはどれもこれもクソだ!
- M:そこから自分に向いた音楽を探す試みはしないの?
- Y:んなことしたいとも思わないね(鼻で笑う)。大したものはない!
- M:でもそうやって自分を閉ざしてると大嫌いなトレンドが・・・
- Y:俺はトレンドが嫌いだ!
- M:分かってますってば
- Y:流行は最悪のものしか生み出さない。
- M:だから、その最悪なトレンドが終焉を迎えることがあっても、そうやって世間との間に壁を設けてたら、それが終わった事に気が付かないじゃありませんか?と訊きたかったのです。
- Y:ふむ、、でも時流に乗った流行音楽は自分から聴かなくても耳に入ってくるもんだろ。キングスXの登場以降、知らないバンドでこれは良いと思ったのは皆無だ。
- M:ロックの範疇以外で、クラシック界にも注目すべき若い演奏家が登場したとかないの?そういうのも無いの?
- Y:無いね!いやホント悪いね。キミのとこの企画に役立てなくて(と案外素直)
本題のコンチェルトの話題へ・・・
ご本人
関連動画
ネタ
演奏してみた
マッシュアップ
関連商品
とりあえずインギー様初心者にオススメのアルバムはこちら
新たにリマスターされた初期6作品をまとめて聴けるお得BOX(輸入盤)はこちら
約30年を経て遂にモコモコ問題を完全解消した、国内版リマスターのマーチング・アウト!
関連項目