きらめきとは、かつてJR西日本で運行されていた列車、または現在JR九州で運行されている列車である。
概要
きらめきの列車名が最初に登場するのはJR西日本北陸本線である。
東海道新幹線経由で首都圏と北陸を最速で結ぶ列車として設定されていた。米原~金沢間には加越・しらさぎが運行されていたが、名古屋駅発着のしらさぎ・米原駅発着の加越との差異は途中停車駅は福井駅のみと、速達性を目的として設定されていた。またグリーン車無し・全車指定席という点でも加越と区別されていた。順調に本数を増やしていった同時期に設定されたかがやきに対し、1992年3月のダイヤ改正で停車駅が増加し加越との区別は車内設備のみとなっていたので本数は2往復のまま据え置かれ、結局は1997年3月に加越に統合されてしまい廃止された。尚、加越自体も2003年に米原駅発着のしらさぎとしてしらさぎに統合されている。
ところがJR九州が2000年に福岡市と北九州市の高速バス・JR西日本の山陽新幹線との競合の為にホームライナーを特急格上げしてきらめきの名称が復活した。元ホームライナーだけあって博多~小倉間の停車駅は多めに設定されていて、同様の理由で朝夕の通勤時間帯にしか設定されていなかった。
2011年3月、九州新幹線博多開業の際に日中に小倉~博多~熊本~豊肥本線光の森間を運行していた特急有明が廃止された事から、博多駅以北の特急としてきらめきが日中に大増発された。これに伴い博多~小倉~大分間の特急ソニックと合わせて博多~小倉間は日中毎時三本の在来線特急が維持されていた。しかし、2018年3月のダイヤ改正で日中の運行が廃止され、現在は朝夕のみの運行となっている。さらに、2021年のダイヤ改正では新型コロナウイルスの影響により5本が廃止され、現在は下り5本、上り7本のみの運行となっている。
2022年9月のダイヤ改正では下りが1本減便された他、下り1本がかささぎ、上り1本がリレーかもめに変更されたため、下り3本、上り6本となる。
運行形態
- 列車種別:特急
- 運用線区:鹿児島本線
- 運行区間:門司港駅・小倉駅~博多駅(下り3本/上り6本)
- 使用車両:787系(6,8両編成)・783系(4,8両編成)
- 編成図:
- 787系6両編成(4・12号)
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 DX,G│個4 指定席 自由席 自由席 自由席 自由席 - 787系8両編成(1・5・2・6号)
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 DX,G│個4 指定席 自由席 自由席 自由席 自由席 自由席 自由席 - 783系4両編成(10号)
1号車 2号車 3号車 4号車 G | 指 自由席 自由席 自由席 - 783系4両編成(8号)
5号車 6号車 7号車 8号車 G | 自 自由席 自由席 自由席 - 783系8両編成(3号)
※DXはDXグリーン席、Gはグリーン席、個4は4人用グリーン個室。1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 G | 指 自由席 自由席 自由席 G | 自 自由席 自由席 自由席
※4号の2号車と10号の1号車指定席部分は平日に限り自由席。8号の5号車自由席部分は土休日に限り指定席。
- 787系6両編成(4・12号)
- 備考:2022年9月23日ダイヤ改正時点
停車駅
| 駅名 | 門 司 港 駅 |
門 司 駅 |
小 倉 駅 |
戸 畑 駅 |
八 幡 駅 |
黒 崎 駅 |
折 尾 駅 |
赤 間 駅 |
東 郷 駅 |
福 間 駅 |
香 椎 駅 |
吉 塚 駅 |
博 多 駅 |
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| 下 り |
1号 [門司港→博多] |
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| 3号 [門司港→博多] |
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| 5号 [小倉→博多] |
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| 上 り |
2号 [博多→小倉] |
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| 4・6・8・10・12号 [博多→門司港] |
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列車名の由来
年表
北陸特急きらめき
1988年3月 米原~金沢間に特急きらめき1往復が設定される。
停車駅は米原 - 福井 - 金沢
1997年3月 2往復とも加越に統合され北陸特急としてのきらめき廃止。
九州特急きらめき
2000年3月 博多→門司港間にホームライナーの格上げとして特急きらめきが2本設定される。
停車駅は門司港 - 門司 - 小倉 - 戸畑 - 黒崎 - 折尾 - 赤間 - 博多
2004年3月 下り1本がリレーつばめに変更され下り2本に減便。
2005年3月 上り1本がソニックに変更され上り4本に減便。
2009年3月 1往復増発して下り4本・上り6本に増発、ただし下り1本は土休日のみ運転。
2011年3月 九州新幹線博多開業のダイヤ改正できらめきは博多→小倉間10本・博多→門司港間7本・小倉→博多間11本・門司港→博多間3本に増発。土休日は更に門司港→博多間に2本が設定されている。
2018年3月 日中の運行が廃止。小倉→博多間4本、門司港→博多間3本、博多→小倉間2本、博多→門司港間8本となる。
2020年3月 門司港駅発の下り1本をかもめに変更。また、土休日運転の門司港駅発の下り1本を中津駅発に変更。
2021年3月 新型コロナウイルスの影響により下り5本・上り7本に減便。中津駅発の下り1本も廃止。
2022年9月 小倉駅発の下り1本をかささぎに、門司港駅行きの上り1本をリレーかもめに変更。利用が少ない夜間帯の小倉駅発の下り1本を廃止。
関連動画
関連項目
- 鉄道列車名一覧
- 北陸本線・鹿児島本線
- 485系・783系・787系
- JR西日本・JR九州
- かがやき(列車) - 北陸特急時代に同コンセプトで設定されていた特急
- 加越(列車) - 北陸特急時代に運行区間が全く同じだった特急
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