アイアン・メイデン(Iron Maiden)は、1975年に結成された、イギリスのヘヴィメタル・バンドである。
拷問器具・各種キャラクターなどは「アイアンメイデン」の記事を参照。
メンバー
- ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson / Vocal)・・・1982年の3rdアルバムから、2代目ボーカリストとして参加。9thアルバム発表の後に一時脱退するも、12thアルバムでバンドに復帰した。驚異的な声域の広さ、表現力の高さ、激しいステージアクションなどでアイアン・メイデンの躍進に貢献。ボーイング757のパイロットを務め、小説・脚本の執筆をし、フェンシングでオリンピッククラスの技術を持つなど、類を見ないほど多才な人物。また、その容姿から(特に長髪の頃は)、しばしば「ゴリラ」や「史上最強の類人猿」と言われる。
- スティーヴ・ハリス(Steve Harris / Bass)・・・バンドのリーダー。作詞・作曲においてもバンドの中核を担う。むしろ作詞・作曲をしないと気がすまない性格であり、この性格が原因でエイドリアンを脱退させてしまった。ヘヴィメタル・シーン屈指の人気ベーシストで、バキバキとしたベースサウンドが特徴。曲の幅を広げる工夫に溢れており、コードストロークやアルペジオを絶妙に配する。趣味はフットボールで、その実力はプロからオファーが来たほど高いらしいが、彼はオファーを蹴って音楽の道へ進んだ。
- デイヴ・マーレイ(Dave Murray / Guitar)・・・スティーヴと共に、デビュー時からバンドに在籍しているギタリスト。アンパンマンのような柔和な笑顔がトレードマーク。トリルを多用する滑らかなギター・プレイはメイデンの名物のひとつ。
- エイドリアン・スミス(Adrian Smith / Guitar)・・・2ndアルバムから参加のギタリスト。7thを最後に一時脱退していたが、ブルースと共に復帰した。作曲能力に長けており、特に5th辺りからは「Smith / Dickinson」のコンビで、数々の名曲を生み出した。刺青は年をとって皮膚が垂れ下がったらひどいからやらないと言っていたが現在は垂れ下がる皮膚もないぐらい太ってしまった。加入当時はかなりのイケメンであった。
- ヤニック・ガーズ(Janick Gers / Guitar)・・・エイドリアンの後任として8thから参加のギタリスト。3人のギタリストの中でも際立ってアグレッシヴなステージ・パフォーマンスが特徴。ステージ上でエディと闘うのも、ヤニックの役割だ。とても陽気で気さくな性格でメンバーからもかなり好かれている。
- ニコ・マクブレイン(Nicko McBrain / Drums)・・・4thから参加のドラマー。バンド歳年長で、いつも大声でジョークを飛ばすムードメーカー。前任のクライヴ・バーのようなパワフルなドラミングではなく、手癖のあるテクニカルかつ個性的なドラミングが身上。ワンバスながらツーバスに比肩する疾走感を生み出す。レコーディングではよくスティーブと喧嘩をする。
- エディ(Eddie The Head)・・・バンドのマスコット・キャラクター。1stから全てのアルバムジャケットに登場。様々に姿を変えるエディも、ファンの楽しみのひとつだ。ライヴでは実際にステージに現れ、メンバー(主にヤニック)に迫る。
概要
1980年前後にイギリスで起こったNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)ムーヴメントの中核を担う存在として、シーンに登場。デビュー時点で既存のバンドとは一線を画していた。
ジューダス・プリーストと並んで「正統派ヘヴィメタル」の王道とされる。ベースを核としたサウンドは唯一無二であり、メイデンに似たサウンドを持つフォロワーというのは少ない。(ここ最近のNWOTHMムーヴメントのバンド、White Wizzardは音作りにもメイデンの影響が顕著。)デビュー当初はパンクロックの要素を取り入れた(特に初代ヴォーカリスト、ポール・ディアノ期)比較的短めの曲が多かったが、近年はトリプルリード・ギターのハーモニーと勇壮なリフ、テクニカルなドラミングを駆使して、5分6分を優に超える長尺曲に重点を置き、特に直近の2枚のアルバム(14、15th)はプログレッシヴ・メタルにも通ずるアプローチがなされている。
また、屈指のライヴ・バンドとしても有名。パフォーマンスの質の高さに定評があり、メンバー全員が50代半ばに差し掛かった現在でも、精力的にツアーをしている。オフィシャルなライヴ・アルバムもこれまでに数多く出ており、多くの楽曲はライヴ・バージョンを聴くことができる。ライヴ・アルバムはほぼ100%ライヴそのままで、過度なオーバーダブを好まない。
初代ドラマー、クライヴ・バーは多発性硬化症という難病にかかっており、メンバーは彼のためにチャリティコンサートやグッズオークションなどを行ったり、募金サイトを開設したりしたが、2013年3月12日、闘病の末に亡くなった。56歳だった。
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関連項目
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