カシオペヤ座単語

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カシオペヤ座とは、トレミーの48星座の一つ。カシオペア座とも呼ばれる。
エチオピア王妃のカッシオペイアを表している。

日本など北半球の地域からは1年中見ることができる。 

概要

5つの明るい星がローマ字のWの形に並んでいて、北極星を探す際に用いられる。
α星とβ星を結んだ直線とε星とδ星を結んだ直線の交点から、γ星方向へ直線を引く。交点とγ星の間隔を5倍すれば北極星にたどり着くことができる。

同じ役割を持つ北斗七星は北極星を挟んでほぼ反対側にある。カシオペヤ座が見えにくい春から夏にかけては、北斗七星のあるおおぐま座を用いる。 

主な天体

恒星

2等星3つと3等星2つでW字を形成している。

• α：シェダル(Schedar)
  • カシオペヤ座で最も明るい。名前はアラビア語のシャドル(胸)から。
• β：カフ(Caph)
  • 赤経0度付近にあり、恒星時の基準となる。
• γ：ツィー(Tsih)
  • 高速で自転(300km/s以上)している。名前は中国語で鞭を意味する「笞」から。
    中性子星を伴う、肉眼で見える唯一のX線連星である。
• δ：ルクバー(Ruchbah)
• ε：セギン(Segin)

データ

星団・星雲・銀河

• M52、M103　散開星団
• NGC 281　惑星状星雲
  • 通称「パックマン星雲」。赤いパックマンがエサの星を食べているように見える。近くにモンスターはいないようだ。
• SN 1572　超新星残骸
  
  • 今までに肉眼で見えた8つの超新星のうちの1つ。
    1572年11月11日にティコ・ブラーエによって初めて観測された。このため「ティコ(チコ)の星」とも呼ばれる。
• カシオペヤ座A
  
  • この超新星残骸は、太陽系外の電波源としては全天で最も電波強度が強い天体である(1GHz,2720Jy)。
    視等級は極大時に6等ほどになるので、条件の良い空では肉眼でもかすかに見ることができる。

ギリシャ神話

カッシオペイアは、伝説のエチオピア王ケフェウス(ケフェウス座)の妻で王妃であり、アンドロメダ姫(アンドロメダ座)の母親である。自慢好きの王妃で、アンドロメダと海の神の娘の美しさを比べたことから海の神ポセイドンの怒りを買い、エチオピアに大災害が起こった(自分の美貌を鼻にかけていたという話もある)。

神託では、アンドロメダを化け物鯨ケートス(くじら座)に生贄として捧げなければポセイドンの怒りはおさまらない、というので、ケフェウスとともに泣く泣くアンドロメダを海岸に鎖で縛って置き去りにした。アンドロメダは後に勇者ペルセウス(ペルセウス座)によって助けられた。

カッシオペイアは死後に天に上げられて星座となった。しかし、ポセイドンは彼女が海の下に降りて休息することを許さなかったため、彼女は常に天空を巡り続けているという。

関連コミュニティ

関連項目

• 星座の一覧
• カシオペア (カッシオペイア)

• おおぐま座
• ケフェウス座、アンドロメダ座、ペルセウス座、くじら座

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