クイーンマドルチェ・ティアラミスとは、遊戯王OCGに存在するカードのひとつである。
概要
2012年7月21日発売、「ABYSS RISING」で登場。レアリティはスーパーレア。テキストは以下の通りである。
エクシーズ・効果モンスター
※遊戯王カードWiki
ランク４/地属性/天使族/攻2200/守2100
「マドルチェ」と名のついたレベル４モンスター×２
１ターンに１度、このカードのエクシーズ素材を１つ取り除き、
自分の墓地の「マドルチェ」と名のついたカードを２枚まで選択して発動できる。
選択したカードをデッキに戻し、
戻したカードの数まで相手フィールド上のカードを選んで持ち主のデッキに戻す。より引用
「マドルチェ」専用のエクシーズモンスターで、マドルチェデッキの切り札である。なお、「マドルチェ」モンスターだが「マドルチェ」モンスター共通効果の「破壊されたときデッキに戻す」効果は無い。
カード名はティアラとティラミスを掛け合わせたものと思われる。
2012年4月14日発売の「RETURN OF THE DUELIST」で登場した「マドルチェ」はその愛くるしいイラストで注目を集めたが、決定打となるカードの不在で魔導ルチェや代償マジョといった他カードを主力としたデッキや、死力ループや姫暴走ドボクザークなどのネタデッキ、ファンデッキの域に留まっていた。
しかし、「ABYSS RISING」にて「マドルチェ・メッセンジェラート」や「マドルチェ・チケット」などの強力なサポートカードと共にこのカードが登場したことで、マドルチェは一躍ガチデッキへと変貌した。
効果
このカードの強さは、その効果にある。
効果を要約すると、『墓地の「マドルチェ」カードを戻した数だけ相手フィールド上のカードを対象を取らずにデッキへ戻すことができる』といえる。フィールの高いデュエリストであれば「なんて強力なカードだ…！」と慄いているだろうが、そうでない読者のために一応解説を加える。
近年の遊戯王OCGでは破壊に耐性を持つカード（例：スターダスト・ドラゴン、No.101 S・H・Ark Knight）が多くなり、また破壊や除外によって効果を発揮するカードや墓地・除外ゾーンをリソースとするデッキ（例：征竜）の増加によって、破壊や除外が明確なアドバンテージに繋がらない場面が多くなった。
しかし、ティアラミスはデッキに戻すことで相手カードを除去してしまう。デッキバウンスは遊戯王OCGでは最も対処しづらい除去であり、再利用も難しい。カードの種類の指定もないので、モンスターだろうが魔法・罠カードだろうが女王様の前には一切関係なく皆平等にデッキに戻る。
更にこの効果は相手のカードを対象に取らない。そのため同じく近年増加している「カードの効果の対象にならない」カードもティアラミスの効果の前では無力となり、あのハムドオベリスクやディザスターレオも大人しくデッキに帰るしか無い。速攻魔法や罠をチェーンされてもそれらを無視して他のカードをバウンスできる。効果が効かないのは「（モンスター）効果を受けない」カードだけで、「神竜騎士フェルグラント」や「毒蛇神ヴェノミナーガ」、「ナンバーズハンター」といったごく一部のカードに限られる。
この効果だけでも十分脅威なのだが、マドルチェ専用サポートの「マドルチェ・シャトー」「マドルチェ・チケット」の2枚が場にあると、更にとんでもないことになる。ティアラミスの効果は墓地の「マドルチェ」カードを選択してデッキに戻す必要があるが、「マドルチェ・シャトー」があるとそのカードを手札に戻すことが出来る（モンスターカードのみ）。また、「マドルチェ・チケット」が存在するとき、ティアラミスの効果を発動した後デッキから「マドルチェ」モンスターを場に出すことが出来る。
相手のカード2枚をデッキに戻し、自分は墓地からモンスターを2枚手札に加えてデッキからモンスター1体を場に出すことができ、+5枚のカードアドバンテージ変化となり、相手にとっては絶望でしか無い。
強力な効果の代わりというべきか、この効果を発動するには墓地に「マドルチェ」カードが必要となる。マドルチェは墓地にカードが溜まりにくいテーマであり、条件を満たすにはややプレイングにテクニックを要する。しかし逆に考えると、もしこのカードのコントロールを奪われても相手がマドルチェ使いで無い限り相手は効果を使うことができない。敵に寝返ってもなお在り続ける女王様の深い慈悲に感極まるばかりである。
イラスト
マドルチェ共通のお菓子のパズルピースの台座の上に、女王の風格漂う玉座に座しておられる御姿はふつくしいの一言に尽きる。周囲には兎や小鳥などの小動物が集まっており、清らかな御心をお持ちであることを伺わせる。
他のカードのイラストで登場なされるときも優しく微笑んでおられる。「マドルチェ・チケット」のちょっとはにかんだような女王様の表情などもう筆舌に尽くしがたい。
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関連項目
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