遊戯王マスターデュエルとは、コナミデジタルエンタテインメントが配信しているグローバルタイトルである。
2022年1月19日からSteamやCSの専用ストアなどでクライアントが事前に配信され、おおよそ17時以降から順次サーバー開放されてサービス開始した。
その後、1月27日に日本を含めた一部地域でのAndroid版、iOS版が配信及びサービスを開始し、2月3日に他の多くの地域でのサービスも開始された。
対応CS機:Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox Series X/Xbox Series S/Xbox One
その他対応:Steam/Android/iOS
基本プレイ無料、アイテム課金制、クロスプラットフォーム(データ共有対応)
概要
「遊戯王OCG/TCG」のマスタールールを用いたオンライン対戦が可能なデジタルカードゲームとして発表された。
「対戦者も観客も楽しめるオンライン遊戯王」をコンセプトとし、グラフィックやサウンドなどの演出面がPS5やXbox Sries Xなどの世代のゲーム機の水準に強化したとのこと。また、デュエルのテンポを損なわないようにしているとのこと。
UI面では墓地や除外ゾーンの表示が簡略化しており、画面内の配置についても気を配っているようだ。また、以下のようにデジタルカードゲームならではの利便性も追求している。
- 発動させる任意効果の選択
発動の有無・順番を任意に選択することが可能。 - 発動できる効果の内容
効果テキストが青文字で表示される。 - 発動済みの効果の確認
ターン1指定のある効果を発動した場合、該当する効果テキストにチェックマークが付く。
ソロモード
特定のシナリオに沿って、CPUとのデュエルが行えるモードで、プレイヤー側には構築済みデッキが用意される。もちろんプレイヤーの作ったデッキでデュエルすることもことも可能。
ソロモードではこれまでOCG/TCGで展開されてきたテーマのストーリーが初めてゲームに収録される。
テーマごとにゲートと呼ばれるシナリオ群が用意されており、ゲート最初のデュエルにそのテーマデッキのチュートリアルが設定されている。
各デュエルをクリアすることでそのテーマのカードやメイトといった報酬が得られ、中にはデッキ丸ごと報酬となっているものも。
レンタルデッキの内容はメインチャプターが純テーマに寄った構成なのに対し、分岐チャプターは相手も含めて他テーマとの混成デッキを使用した応用編となっている。
また、「チュートリアル」や「デュエルストラテジー」というゲートも用意されており、総合してチュートリアル要素になっている。
以下は実装されているストーリーと収録されるテーマ。(太字はテーマの記事があるもの)
「星の勇者の伝説」は複数のゲートが存在し、シナリオの流れも専用のものになっている。更に「星の勇者の伝説」の分岐チャプターには物語上の敵として登場したテーマがベースのレンタルデッキを使用できるチャプターも存在する。(シナリオ追加最終更新日2023/5/2)
- 絶対なる帝王(帝 )
- 六霊神の戦士(エレメントセイバー&霊神)
- 破滅と終焉(終焉の王デミス&破滅の女神ルイン)
- メガリスの謎(メガリス)
- 輝石の戦士たち(ジェムナイト)
- 剣闘獣の栄光(剣闘獣)
- カラクリ学事始(カラクリ)
- 妖を討つ炎(不知火)
- 出動せよ、正義の歯車たち!(ギアギア)
- 電脳世界に潜む光虫(電子光虫)
- 秘境に生きる蒸気竜(ダイナミスト)
- 巨大なる機殻(クリフォート)
- 星の勇者の伝説(星杯&星遺物、パラディオン)
- 正義の執行者(ライトロード)
- 天気を描く妖精(天気)
- 宣告者の導き(宣告者)
- 未開域調査報告ファイル(未界域)
- 天下に轟く忠義の武士(六武衆)
- 鳳凰神の信奉者たち(ネフティス)
- 無敵の騎甲虫隊(ビートルーパー)
- おれら陽気な海造賊(海造賊)
- 蒼海を巡りし一族(水精鱗)
- 闇の復讐者(ヴェンデット)
- 夢の支配者(夢魔鏡)
- 愉快な闇の住人たち(ゴーストリック)
- 聖夜竜の伝説(ホーリーナイツ)
- ミュートリア・ミューテーション(ミュートリア)
- 舞い降りる六花の精(六花)
- 地中界の邪竜伝説(サブテラー)
カードの入手
上記のソロモードのシナリオをクリアするとそのシナリオで使ったカードやテーマデッキを元にしたデッキを入手することが出来る。ただし、テーマデッキは全く同じデッキではなく収録カードに変化があり、主軸が変わっていたりするようだ。
パックによる開封でもカードが入手可能で、それに使うジェムはミッション進行やソロモード、ランクマッチ報酬などで入手出来る。
パックは初期にあるものは闇鍋とも言える状態だが、そこからSR以上を引いたり該当のSR以上のカードを生成することで、そのカードの属しているテーマの関連カードがピックアップ枠に入るシークレットパックが24時間限定で開放され、そこにジェムをつぎ込むことでテーマカードを揃えやすくなっている。開放中に再度開放のフラグを立てると、開放されている時間が延長される。
ただしシークレットパックの存在しないカードもある。
なお、生成によってシークレットパックが出現した場合に限り、そのパックは1度だけ1パック無料で購入できる。
現状1パック8枚入りと多めで、SR・URの出現率もそれほど低くはなく、10連でSR確定、URがなかった場合、20連でURが確定と早い段階で高レアリティを多く集められるようにもなっている。
近年のDCGには標準搭載の「分解/生成」機能にも対応しており不要なカードを分解して任意のカードを生成できる。ただし、同名のカードでもソロモード攻略報酬やストラクチャーデッキの購入等、生成以外の方法で確定入手したカード及びレガシーパックからの排出カードは、レアリティや加工に関わらずサービス開始時点では分解不可能となっている。
カードを「分解」するとレアリティごとのポイントが増加し、それを消費して任意のカードを「生成」することができる。基本レートは3枚分解で1枚生成だが、シャイン・ロイヤル加工を分解する場合はポイントが増える。
リミットレギュレーション
「スタンダード」レギュレーションでは現在の遊戯王OCG・TCG・両方を合わせた世界大会とも違うものが使われている。
初期の頃は少し前の環境の遊戯王OCGをベースにしていたが、改訂を重ねるうちにOCGでは無制限のカードも規制対象となり、逆にOCGで規制対象のカードも緩和するようになった。
改訂頻度も3か月に1度だったのが、月1ペースで実施するようになり環境の変化に応じて適度に規制・緩和を繰り返すようになっている。
- 1枚でプレイに支障をきたす恐れのある永続罠
《スキルドレイン》、《群雄割拠》、《魔封じの芳香》などが該当。 - 1枚でプレイに支障をきたす恐れのあるモンスター
《烈風の結界像》(後にOCGでも禁止)や《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》などが該当。 - Bot対策
《D.D.ダイナマイト》が該当。
- OCGでの実績を踏まえ、規制した上での実装
【勇者トークン】、【スプライト】、【ティアラメンツ】などが該当。 - OCGでの実績を踏まえ、今後登場するカード・テーマを考慮しての規制
《フュージョン・デステニー》、《餅カエル》、《ユニオン・キャリアー》などが該当。
「アンリミテッドデュエル」では禁止カードも3枚まで使用可能。但し、サービス開始時点での禁止カードは《強欲な壺》《天使の施し》のように生成可能なカードもあれば、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》のように生成不可能なカードも存在する。
他にも「エクシーズフェス」や「シンクロフェス」など独自のリミットレギュレーションを用いた大会も開催されており、イベント終了後もルーム対戦などでプレイ可能となっている。
メイト
マスターデュエルにおける、ペット要素のようなもので、設定することで自分のデュエルフィールドの横に配置できる。
メイトには基本的にOCGのモンスターカードが3Dモデル化したものが用いられている。しかしただの車やダーツ盤、インラインスケート靴などよく分からない物体も多い。
中にはデュエル中に特定の条件を満たすと姿が変わる特殊なメイト「デラックスメイト」も存在する。
関連動画
関連リンク
関連項目
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