ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコングとは、2000年に任天堂から発売されたゲームボーイカラー専用のアクションゲームである。
概要
『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』をベースとしたゲームボーイカラー向けのアレンジ移植作品となっている。開発はレア社が手がけ、任天堂から2000年1月28日に発売された。
物語は、何世紀にもわたって近隣諸国を支配していたという伝説の「ロストワールド」を探すことから始まる。ドンキーコングとディディーコングが冒険に出発した後、ディクシーコングは赤ちゃんコングの「ディンキーコング」の子守を任されるが、彼女もまた冒険の呼び声に応えることとなる。
本作の最大の特徴は、シリーズで初めてディンキーコングが登場することだろう。ディンキーは多彩なアクションを繰り出すことができ、ディクシーと共に様々な困難に立ち向かっていく。プレイヤーは二人のキャラクターを切り替えながら進行する。
ゲームボーイカラー専用ソフトとして制作されたため、前作までのモノクロ表示とは異なり、ゲームボーイの限界に挑戦するような色鮮やかなグラフィックが特徴となっている。単に綺麗になっただけでなく、視認性が向上したことでゲーム体験もより良くなっている。
ステージ構成は全36レベルで構成されており、各ステージには秘密エリアやボーナスレベルが隠されている。プレイヤーはクレムリン軍団が待ち受ける様々な環境を冒険し、バナナやK・O・N・Gパネル、ベアーコイン、DKコインなどのアイテムを収集していく。
アニマルフレンドも健在で、プレイヤーキャラクターがアニマルフレンドに変身してのアクションも楽しめる。ただし、一人しかいない状態でアニマルフレンドを使用する際には、原作と異なる仕様となっている。
タイトルに「ドンキーコング」と付いているにも関わらず、ドンキーコングが登場しない唯一の作品としても知られている。
2024年12月4日には、Nintendo Switch Onlineのゲームボーイライブラリに追加され、現代のプレイヤーも手軽に楽しめるようになった。
スーパードンキーコング3との相違点
本作は『スーパードンキーコング3』をベースとしているものの、ゲームボーイカラーの制約に合わせて多くの変更が加えられている。主な相違点は以下の通り。
- キャラクター操作システム
- 原作のチームアップシステムが廃止され、セレクトボタンでキャラクターを切り替える単独行動のシステムに変更されている。
- ディンキーの特殊能力
- 原作で可能だったディンキーの水切りジャンプが使用できなくなっている。
- ステージ構成
- 基本的なイメージは保たれているものの、ステージ構成やレベルデザインは大幅に異なっており、ほぼ別物と言えるほどの変更が加えられている。
- アドベンチャー要素
- 原作の重要な要素であったアドベンチャー要素が完全に削除されている。
- ボス戦
- ボスキャラクターの面子は原作と同じだが、異なる戦い方が求められるように変更されている。
- グラフィック表現
- ゲームボーイカラーの制約により、背景の描き込みが減少し、色合いが薄くなっている部分があるが、過去のGB移植と比べると格段に進化している。
- アニマルフレンド仕様
- 一人の状態でアニマルフレンドを使用する際の仕様が原作と異なっている。
- マップシステム
- 原作の複雑なワールドマップから、よりシンプルな構成に変更されている。
- クレミス島の住人
- クレミス島の住人の施設は「クマさんの店」のみになった。ボーナスステージのヒント、神経衰弱ゲーム、ワールドマップ移動の各サービスを受けられる。
- ロストワールドへの行き方
- ロストワールドの入り口まではラスボスのクルールを倒せば行けるが、中に入るにはボーナスコインのほかにも神経衰弱ゲームをクリアすると入手できる時計が必要。
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関連項目
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