この記事はスーパードンキーコングシリーズを扱っている記事です。 |
スーパードンキーコングとは、イギリスのレア社が開発し、任天堂から発売されたアクションゲームである。
スーパーファミコンで無印、スーパードンキーコング2、スーパーファミコン3の3作品が発売され、GB・GBC・GBAに移植されている。
バーチャルコンソールではスーパーファミコンの3作がWiiおよびWii U、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー移植版がニンテンドー3DSでそれぞれ配信中。
シリーズ名としては「ドンキーコング64」、「ドンキーコングリターンズ」も含むが、「64」はシステムが大きく異なる。
逆に「リターンズ」の開発はレアではなくレトロスタジオだが、スーパーファミコン3作品の性質を色濃く引き継いでいる。
概要
以下の紹介はSFCのものであるが、移植されたものも基本は同じである。
〈 〉内はサブタイトルです。( )内は移植されているゲーム機です。(すべてSFCが元祖)
- スーパードンキーコング(SFC・GB・GBC・GBA・VC)
一作目。ドンキーコングとディディーコングでバナナ保管庫からキングクルールに盗まれたバナナを取り返す物語で、オーソドックスな2Dアクションゲームである。ジャンプ、ローリングアタック、様々なタル、ボーナスステージ、アニマルフレンドなどシリーズの特徴となるシステムの基礎が確立された(トークンボーナスなど2から廃止されたものもある)。また、SFCの限界と言わんばかりの美しいグラフィックにも定評がある。
改造ドンキーとして使われる主流はこれ。(詳しくは改造ドンキーの項をを参照) - スーパードンキーコング2 〈ディクシー&ディディー〉(SFC・GB・GBA・VC)
二作目。ドンキーコングがキャプテンクルールにさらわれ、その相棒のディディーコングとそのガールフレンドのディクシーコングと助けにクレムリン島へ行く物語。コース内に隠されたクレムコインやDKコインを集めると隠しコースがオープンしすべて集めると真のエンディングがあるなど収集要素が作られ、また大幅に強化されている。 - スーパードンキーコング3 〈謎のクレミス島〉(SFC・GB・GBA・VC)
三作目。ドンキーコングとディディーコングが島を探索しに行ったきり帰ってこなくなり、ディクシーコングと赤ちゃんのディンキーコングをつれて、さがしに行く物語。こちらも2より廃止された物もある。今作ではディンキーが重いためどちらがどちらを持ち上げるかでチームアップの性質が変化するようになった。
今作からワールドマップが1本道ではなくなり、ボスを倒すことにより得たアイテムをファンキーに渡すことでマップ移動用の乗り物を進化させ、それによって先のステージへ進むというシステムになっている。
それに伴い、バナナバードの救出、島の住人(主にクマ)との連続イベントなど、探索要素も多い。 - ドンキーコングリターンズ(Wii・3DS)
2010年12月9日に発売された『帰ってきたドンキーコング』。
海外名は「ドンキーコングカントリーリターンズ」となっており、スーパードンキーコングの系譜に当たる。
今回はクレムリンではなく、島中の動物を洗脳してバナナを奪っていった「ティキ族」に我らがドンキーコング(と、ディディーコング)が立ち向かう物語。SFC作品、とくにシステムは1に近いシンプルさで音楽も1のリメイクが多いが2以降の収集要素を多少入っている。マップは自由に戻ることができさらにオートセーブと快適だが、とてつもない難易度の死にゲーである。以降Rと略す。 - ドンキーコング トロピカルフリーズ(Wii U)
2014年2月13日に発売されたドンキーコングリターンズの続編。
今回はバイキング「スノーマッズ」によって氷漬けにされたドンキーコングアイランドを救うため、ドンキ―とディディーそしてディクシー、なんとクランキーまでもが立ち上がった。3匹のコングの特殊能力を使い分けてのプレイが重要となる。それ以外の基本システムはリターンズとほぼ同じとなっているが、ドンキーコングシリーズ初の隠しゴールによるステージ分岐が搭載された。
前作が流石に難しすぎたため救済措置が増加しているが、それゆえにとてつもない難易度はそのまま健在。
また、前作に比べて体感的に1コースが長く、ボスも体力があるため持久力がモノを言う。以降Tと略す。
☆1・2は9800円。3は6800円と、1・2は高めであった。(税抜・SFC)
☆GB版などは「ドンキーコングランド」など名称が大きく異なります。
シリーズ比較
1 | 2 | 3 | R | T | |
---|---|---|---|---|---|
隠し穴 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
トークンボーナス | 〇 | × | × | × | × |
アニマルバレル | × | 〇 | 〇 | × | × |
チームアップ | × | 〇 | 〇 | × | × |
ボーナスステージ内のアイテム | 〇 | × | × | 〇 | 〇 |
ボーナスステージクリア報酬 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ボーナスバレル | × | 〇 | 〇 | × | × |
ワールドの自由行き来 (ファンキー未使用時) |
× | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ファンキー使用の有料 | × | 〇 | × | - | - |
セーブの有料 | × | 〇 | × | - | - |
ショートカット(ワープ) | 〇 | 〇 | 〇 | × | ◎ |
- 隠し穴
- 1:ボーナスステージ行き用が多いが、ショートカット用としても使われる面も存在する。一度入るとステージ自体をやり直さない限り二度と入れない形となっている。中にはボーナスステージの中に隠し穴があったりする(早い話が二重ボーナスステージである)。
- 2:穴を塞いでいるのがドアだったりコンテナの側面だったりする。ショートカットではない別ルート行き用として使っている面が存在する。前回と違って、ステージ自体をやり直さなくてもまた入れるようになった。
- 3:チームアップでディンキーを投げた時にのみ壊れる割れ目として応用されている。
- R:ボーナスステージ行き用の他、別ルートだったり直にアイテムが隠されていることもある。一度ステージに入ると入れなくなるのは1と同じ。
- T:ほぼRと同じ仕様となっている。
- 大砲ボーナス
- 1:自動タル大砲との兼用となっており、多くは入ると上方の画面外に向かって発射される演出になる。ボーナスステージ行き用の自動タル大砲は一度入ると、ボーナスステージ終了後には消えている。
- 2:新たにボーナスバレルという「B」の文字が付けられているボーナスステージ行き専用のタルが登場し、前回の兼用よりも見分けが付きやすくなった。前回と違って、一度限りではなくなった。
- 3:前回のボーナスバレルを継承。また、バレルに入った後の演出が若干増えた。
- R:1に戻り、自動タル大砲と兼用になっている。一度入ると消えるもの同様。3Dとなったため、画面上や横への発射以外にも奥の建物や壁にすっ飛んで行く演出になることも多い。
- T:完全にRと同じ仕様となっている。
- ボーナスステージ内のアイテム/ボーナスゲーム達成報酬
- 1:ボーナスステージではバナナやライフなどのアイテムが置いてあったり、アイテムを獲得できるミニゲームがある。そのため、全てのボーナスステージに入りさえすれば達成率が最高の101%になる。クランキーがオールクリア後に述べる「まだ通っていない道」とは未だ入っていないボーナスステージを指すので注意。
- 2:1のボーナススステージと異なり目ぼしいアイテムはほぼなく(1箇所だけ例外あり)、「コインを探せ」「みんな やっつけろ」など出される課題を制限時間内にクリアすることでクレムコインが手に入るという形式になった。これはクリア率に還元されるのはもちろんのこと、このクレムコインがロストワールド(隠しステージ)へ進むために必要なためボーナスステージはボーナスというよりは攻略するものになり、全ボーナスステージへ進むことに進行上直接的な意味が生じた。尚、ロストワールドのボーナスステージはDKコインが報酬になっている。
- 3:ボーナスの攻略性、クリア報酬(ボーナスコイン)がロストワールドに進むために必要であることなど2の形式をほぼ踏襲している。ロストワールドは最終面以外はボーナスステージがあり、報酬もボーナスコインとなっている。
- R:1と2、3のボーナスステージの折衷型で、1同様ステージ内にバナナ、コイン、アイテムなどが多数置かれているが、2、3同様落ちているアイテムを制限時間内にすべて取ると報酬としてパズルピースが手に入る。
パズルピースはオマケ要素のオープンに必要だが、ゲーム本編へは影響しない。 - T:Rと同じ仕様となっている。
- ショートカット
- 1:タル大砲を兼用する形での使用がほとんどで、入口が隠し穴バージョンのステージもある。3作品の中ではショートカットがある場所が適当で、ステージによっては利用条件が存在するショートカットがある。
- 2:隠し穴バージョンがなくなり、全てタル大砲バージョンとなっている。ちなみに『2』と『3』のショートカットはワールド2まで存在する。
- 3:新たにワープバレルという「W」の文字が入ったショートカット専用のタルが登場。一応大砲ではあるが、飛ばして送ることはなく、入ると異空間を経由するような形でゴール手前まで運んでくれ、その後は爆発する形で消滅する。ちなみに、隠れアイテム扱いなので、触れないとその姿を現さない。
- R:ショートカットはないが、別ルートが用意されているステージがある。
- T:ショートカットではなく、2Dマリオのように別のゴールが存在するステージがある。
円の内側から青い光が漏れ出すようなワープゾーンが隠されているステージがあり、そこを通るとその先に別のゴールがあり、そこをクリアすると本来のゴールとは別なステージへの道が開ける。
登場キャラクター
*主人公(プレイヤー操作)は☆【】内は登場するゲームをさす。〈アニマルフレンド〉◆は同じキャラだが使用方法の異なる事を指すのだが、スーパーダッシュは含まれない。
コングファミリー
名前 | 1 | 2 | 3 | R | T |
---|---|---|---|---|---|
ドンキーコング | ☆ | 〇 | 〇 | ☆ | ☆ |
ディディーコング | ☆ | ☆ | 〇 | ☆ | ☆ |
ディクシーコング | ☆ | ☆ | ☆ | ||
ディンキーコング | ☆ | ||||
クランキーコング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ☆ |
ファンキーコング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
キャンディーコング | 〇 | 〇※ | |||
リンクリーコング | 〇 | 〇 | |||
スワンキーコング | 〇 | 〇 |
アニマルフレンド
主に、コングが乗ったり変身したりすることで特殊能力が使用できるようになる動物の仲間たち。
アニマルフレンドは乗る用は四角いボックス(アニマルコンテナ)に入っていており変身用はタル(アニマルバレル)である。乗っている状態でダメージを受けるとダメージを肩代わりして逃げ出してしまうが、追いかけて捕まえればまた乗ることができる(スーパーマリオワールドのヨッシーと同様)。変身時は変身中のコングが直にダメージを受けることになる、また、自分では変身を解除できない。
ただし、スコークス(1以外)・コークス(2のみ)は乗っている時でもコングが直接ダメージを受ける。
クラッパーのようにステージに固定されていたり、グリマーやパリーのようにオプションに近い扱いの者もいる。
名前 | 登場作 | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | R | T | ||
ランビ | ○ | ○ | ○ | ○ | サイ。 巨大なツノによって前方に常時強力な攻撃判定を持つため、 走るだけで敵を蹴散らしダッシュで壁を突き破る。 また、ジンガー(蜂)を踏むことができるため、踏み台に使用できる。 64にもドンキーの変身で登場。 RとTでは唯一のアニマルフレンドで、壁以外に一部のトゲ床まで 壊すことが可能。 |
|
エンガード | ○ | ○ | ○ | カジキ。 水中を安定して泳げるようになり、鼻によるダッシュ突きで攻撃できる。 64でもランキーコングの変身で登場。 |
||
ウィンキー | ○ | カエル。 極めて高いジャンプ力を発揮する。また、ジンガーも踏みつけて 倒すことができる。 ドンキーよりディディーが乗った方が性能がいいらしい。 |
||||
エクスプレッソ | ○ | ○※ | ダチョウ。 地上を俊足で移動でき、羽ばたきによってかなりの距離を滑空できる。 敵を踏むのは苦手。 GBA版2にも登場し、レースをすることができる。 |
|||
スコークス | ◆○ | ○ | ○ | ◆○ | ◆○ | 緑のオウム。 1では暗い道をライトで照らす地味な役だった。 2以降はコングを乗せて飛べるようになり、口から卵をはいて攻撃するようになった。被ダメ時はコングが直接ダメージを受ける (アニマルバレル変身時と同じ扱い)。 64ではステージ内での解説などの役、 タルジェットレースではアイテム、 RとTではジグソーピースに反応するアイテム扱いながら登場しているため、実はアニマルフレンド唯一のシリーズ皆勤である。 |
コークス | ◆○ | ◆○ | 紫のオウム。 2では自然に下に降りる落下傘代わりだった。 3ではスコークスと同様に動けるようになった。 口から卵は吐く事はできないがタルを持つことができ、変身専用。 コイン(コインドーザー)と下方向の敵に対してはスコークスより強い。 |
|||
ラトリー | ○ | ヘビ。 ウインキー同様、高いジャンプ力とジンガーの踏みつけが可能。 溜めることでさらに高くジャンプできる。 また、足場から自然落下した場合空中で1回だけ飛ぶことができる。 |
||||
スクイッター | ○ | ○ | クモ。 攻撃用と移動用、2種類のクモの巣を使用できる。 攻撃用のクモの巣は強力な飛び道具で、移動用のクモの巣は 空中に張ることで足場として使用できる。 弱点は2では敵を踏めないこと。 ゲームボーイ版ではクモの巣は一種類で、 攻撃判定を持ちつつ足場にできるようになっている。 |
|||
クラッパー | ○ | アザラシ。 踏んでやると強力な氷を水面に向かって吐き、 熱湯なら冷水に変えて泳げるようにし、水なら水面を凍らせて歩けるようにする。 マップに固定されており、乗って移動することはできない。 |
||||
グリマー | ○ | アンコウ。 1のスコークス同様、水中を明るく照らす。 出現面が1つだけなところまで同じ。 |
||||
エリー | ○ | ゾウ。 滝や池から水を吸い上げて7発まで溜め込み、発射、攻撃ができる。 またタルを使用できる。 ネズミが大っ嫌いであり、ネズミを見ると脱兎の如く逃げ出していく。 |
||||
パリー | ○ | 小鳥。 コングの真上を一定距離を保って飛びアイテムを回収する、 ブーティーバードなら一応攻撃判定もある。 やられ判定が独立しており、他のアニマルフレンドやアニマルバレルと共存可能。 |
アニマルフレンドの通称・愛称
アニマルフレンドには実況プレーヤー(主に愚兄弟)や、視聴者によりいろいろな名前がつけられている。
公式名称 | 通称・愛称 |
---|---|
ランビ | サイゾウ |
エンガード | カジキ・刺身 |
エクスプレッソ | 焼き鳥 |
スコークス | オタケサン |
コークス | 中国産 |
ウィンキー(愚兄) | 毒ガエル |
ウィンキー(愚弟) | 食用カエル |
ラトリー | でっていう |
ニコニコ動画におけるスーパードンキーコング
プレイ動画及び実況プレイでものすごい評価を得ている。ONGなどの名言や、動画を見ながらプレイし攻略本代わりにする人も少なくは無いだろう。(愚兄弟、姉弟、っしー教授、他...以上敬称略)
また、BGMは神曲とされるのが多いが、ニコニコではスーパードンキーコング2のBGMが最も人気となっている。
特に人気度が高いのは「とげとげタルめいろ」と「タルタルこうざん」である。
プレイ動画関連
っしー教授 愚兄弟
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関連項目
- スーパードンキーコングシリーズ(本記事)
- 移植版
- ドンキーコング
- レア社
- ゲームのタイトル一覧
- ドンキーコングの関連項目一覧
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