ノイエン・ビッターとは、ジオン公国軍の軍人である。CVは池田勝。
概要
「我々の意地を見よ!」
初登場は一年戦争後を描いた「0083」だが、彼自身は一年戦争から戦い続けていた。一年戦争時の階級は大佐、0083時の階級は少将となっている。武人の鑑と称されるほど優れた人物で、人望も厚かった。
一年戦争緒戦では地球攻撃軍・第三地上機動師団を率いてアフリカ方面に降下。アフリカを制圧すると北上し、連邦軍の欧州方面軍を攻撃。「MS IGLOO2」第2話にてその一部始終が描かれている(本人未登場)。どうやら主力となるモビルスーツ部隊を率いていたようだが、連邦軍が用意した囮に引っかかり、敵主力の南側に突撃してしまう醜態を見せた。その結果、連邦軍機甲部隊の逆襲を許し、マゼラアタック数台が破壊された。一応、罠と看破したエルマー・スネル大尉の活躍により機甲部隊は壊滅。面目は保たれた。
一年戦争はジオンの敗北に終わったが、ノイエン・ビッター率いるアフリカ方面軍は戦力を保有し、しかも戦意旺盛だった。連邦軍の監視が届きにくい立地を活用し、鉱山跡地にキンバライト基地を設営。生き残った後期型ザクやドム・トローペンを集めて潜伏していた。長く先の見えない潜伏生活だったが、それでも崩壊せずに維持できたのは、ひとえにノイエン・ビッターの卓越した手腕によるものと思われる。自身の専用機としてザクⅡF2型を所持。もちろん隊長機仕様でブレードアンテナ付き。来るべき決起に備えて整備を続けていた。稼動モビルスーツは約10機。しかし部品の不足からかニコイチしたように見える機体もあり、ジオン残党の厳しい台所事情が窺える。
宇宙世紀0083年、ジオン残党のデラーズ・フリートが決起。エギーユ・デラーズの要請を受け、星の屑作戦を支援。ガトーによる新型ガンダム奪取を援護すべく、ドム・トローペンやザメルを送り込んだ。奪取には成功したが、送り込んだモビルスーツが全滅するなどの損害を出す。本命のサイサリスは連邦軍の追撃を振り切ってアフリカ大陸に脱出。そしてキンバライト基地に到着し、要員から歓声を以って出迎えられた。その中にはビッターの姿もあった。サイサリスは本拠地のある宇宙への脱出を目指しており、キンバライト基地には1基だけ残されたHLVがあった。これを使ってサイサリスを打ち上げた後、ビッターは基地ごと降伏させる腹積もりだったという。作戦の立役者ガトー少佐と、貴重なシャンパンで飲み交わした。協力者かつ少将という高位の立場にいながら、ビッターには星の屑作戦の全容は知らされていなかった。
ところが打ち上げ前に、追撃部隊のアルビオン隊が接近。スパイとして潜入させていたニック・オービルを逆に利用して、キンバライト基地の所在を割り出そうとしてきたのである。ビッターは顔色を変え、返信を厳禁。また飛行ルートから所在がバレるのを防ぐため、2機のモビルスーツを派遣してオービルの飛行機を撃ち落とした。更に数少ないモビルスーツを使って、アルビオン隊のモビルスーツを誘引。基地から引き離す。そして最後の仕上げとして、ビッター自ら部下を率いて出撃。アルビオンに攻撃を仕掛け、時間稼ぎ及び撃沈を狙った。
ビッター隊とアルビオン隊の戦いが始まった。アルビオンの撃沈だけを狙い、肉薄していく。ところが誘引していたはずのゼフィランサスたちがアルビオンの下に戻り、敵の戦力が増強される。ザクやドムが撃破されていく中、ついにキンバライト基地からHLVが発射された。アルビオンが慌てて主砲を撃つが、ジオンの執念が守っているかのように命中しない。やがてHLVは天高く昇って行き、射程距離から脱出。それを安堵の表情でビッターは見送った。そして眼前の敵に引導を渡すべく、跳躍。アルビオンの艦橋に接近し、銃口を向ける。あと少しで撃沈させられるはずだったが、ゼフィランサスのビームライフルを受け、爆散。ビッターは戦死した。彼のザクは、天を仰ぐかのように右手を突き立てていた。
ビッターの命令通り基地の最高責任者となったヴァール大尉が白旗を掲げ、キンバライト基地は降伏した。
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関連項目
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