ボルテックバズーカ単語

ボルテックバズーカ
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ボルテックバズーカとは、未来戦隊タイムレンジャーに登場するネタ武器である。

概要

未来警察であるタイムレンジャーにおける必殺兵器に当たるバズーカ。初出エピソードCase File 3「の加速度」。

タイムレンジャーの個別武器「ボルブラスター」(レッド)「ボルランチャー」(ブルー)「ボルパルサー」(グリーン)「ボルバルカン」(イエロー)「ボルスナイパー」(ピンク)が合体することで誕生。

必殺技は「プレスリフレイザー」。ボルテックバズーカから絶対零度に近い「270度」の冷凍弾を放ちロンダ囚人圧縮冷凍させる。「相手を殺せずに圧縮冷凍する」という的から殺傷はない。圧縮冷凍の際に多少の時間が掛かるという欠点がある。

歴代屈指の不遇合体武器

ボルテックバズーカはスーパー戦隊特有の合体兵器に当たる存在なのだが、残念ながらこの武器戦隊バズーカ(あるいはそれに相当する必殺技)の中でも不遇と言わざるを得ない。

というのも、この武器怪人トドメを刺した回数がたったの2回のみと非常に少ないのである。

今作のバズーカ演出は本来なら「リフレイザーが怪人に当たる→ロンダ囚人圧縮冷凍が行われる」という手順で行われる…はずなのだが、プレスリフレイザーを当てるや否や圧縮冷凍の効果が表れる前にロンダ囚人自らが巨大化シールを剥がして巨大化、あるいはリフレイザーの圧ロンダ囚人巨大化シールが剥がれてしまい結局巨大化してしまうなど、発射してからすぐに効果が効化されてしまうことが多いため、結局のところ「バズーカの一撃で止めを刺しそこねる」というパターンがほとんどである。

作中の活躍回数が極端に少なかったことによって視聴者からも「不遇バズーカ」などと言われている上、挙句の果てに第4クールになるとボルテックバズーカ自体が一切使われなくなる(つまりほぼ「かったことにされている」のも同然)始末。

では、何故この武器が不遇になってしまったのかというと、タイムレンジャーのそもそものにあると見られている。

というのも、本来スーパー戦隊は「敵怪人の撃破」を的としている点に対して、タイムレンジャーは「ロンダ囚人を殺さずに逮捕する」が的。的が的である関係で逮捕に相当する描写としてトドめの必殺技の際にロンダ囚人に対して圧縮冷凍を行わなければならないのだが、もしバズーカで止めを刺してしまうと巨大戦が行われる前に物語が終了してしまう。加えて、スーパー戦隊シリーズ徴である「巨大ロボ」の方にも圧縮冷凍機が存在していたり、お約束として巨大戦を毎回行わなければならないことから、機が被っている関係でどうしても巨大戦の方が優先されてしまい、結局等身大戦の際に止めを刺せない……という流れに結び付いていると思われる。

余談だが、激走戦隊カーレンジャーといった過去シリーズ作品では、バズーカで止めを刺した後にギリギリで生存して怪人自らが巨大化するというケースが見られていたが、これら作品群のバズーカは「怪人に致命的なダメージを与えた」という内容で一貫していたことから、タイムレンジャーほど批判はされてなかった。

その後の展開

次回作『百獣戦隊ガオレンジャー』のバズーカに当たる合体武器「破邪」はこれまでと同様に敵怪人を撃破するに変更された。

武器はボルテックバズーカが不遇だった反動なのか、物語の最初から最後まで使われる武器として大活躍した。ちなみに、ニコニコにおけるガオレンジャー公式配信動画では「破邪」の使用シーンでボルテックバズーカさんの恨み節とも言えるコメントが書かれてしまうことが多い。仕方ないね

タイムレンジャー海外リメイク版である『パワーレンジャー タイムフォース』では、レンジャー的も原作の「逮捕」から「犯罪者の撃破」に変更。従来作同様にバズーカでのトドメ描写が存在している上に、巨大化描写も内版のシール剥がしからフラックス(ギエン)のになったことから、おおむね従来作と同様の描写に変更されている。

この他に、警察モチーフにした後のスーパー戦隊シリーズ作である『特捜戦隊デカレンジャー』『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』も純怪人の撃破が的になっている。

これらの作品群では従来と同様に「怪人の撃破」がそれぞれ戦隊的になっていることから、いずれにせよ今作で挙げられていた「敵を倒さないヒーロー/犯罪者の逮捕がヒーローの目的」という点は、スーパー戦隊シリーズに対してだったのかも知れない。

なお、後に登場した外部出演作ではボルテックバズーカの活躍の機会が与えられている作品も存在する。シリーズの統括作品として制作された『海賊戦隊ゴーカイジャー』では、例によってタイムレンジャーゴーカイチェンジしていたが、『電磁戦隊メガレンジャー』のレジェンド回に当たる第39話『どうして?たち高校生』では、バスコ・ダ・ジョロキアが諸星学園に仕掛けた時限爆弾をボルテックバズーカの圧縮冷凍で効化したことによって、結果的にタイムレンジャー本編以上の活躍を見せたと言える。

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ボルテックバズーカ

1 ななしのよっしん
2021/05/22(土) 23:38:32 ID: tWcvfkAV94
圧縮冷凍できない素のタイムロボβでの撃破数が1だったことといい設定とお約束と販促が釣り合ってないのはほんと悲劇だった
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2 ななしのよっしん
2021/05/23(日) 17:24:16 ID: txpt2y5LjB
これの反省の究極がリュウソウジャーの固有武器をなくすだと思う。別にパワーアップ回でもないのに等身大でそのまま倒してしまう回もあるし
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3 ななしのよっしん
2021/11/12(金) 13:14:09 ID: L0mP+dGz2x
今配信中のアバレン
次配信されるであろうデカレン合体武器じゃないけど射撃系だからボルテックバズーカ念は沸き続けるな
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4 ななしのよっしん
2023/03/04(土) 11:54:10 ID: zcPRLJ9nmV
>>3
アバもデカも等身大戦と巨大戦の切り離しに挑戦した作品だったね
必殺バズーカもここぞという所で魅せてくれたし
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