ラストバトル!とは、
その他、「ラストバトル」の記事も参照。
概要
第2期のパック「Mythological Age -蘇りし魂-」(2001年11月29日発売)で登場したカード。
通常罠
※「BEGINNER'S EDITION 2」(2011年発売)収録のカード(BE02-JP167)による
自分のライフポイントが1000以下の場合、相手ターンにのみ発動する事ができる。
発動後、自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、
そのモンスター以外のお互いの手札・フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
その後、相手はデッキからモンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚し、
自分が選択したモンスターと戦闘を行う。
この戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは0になる。
このターンのエンドフェイズ時、どちらかのプレイヤーのみが
モンスターをコントロールしていた場合、そのコントローラーはデュエルに勝利する。
それ以外の場合は引き分けになる。
「封印されしエクゾディア」、「ウィジャ盤」に続く、特殊勝利カード。発動ターンをもって決着がつく、まさにラストバトルといえる効果を持っている。
自分のライフが1000以下で相手ターンのみという条件がついており、劣勢時の一発逆転のカードといったイメージとなっている。しかし、自分はフィールドにいるモンスターしか選べないのに対し、相手はデッキ内の(特殊召喚可能な)最強モンスターを呼び出せるため、条件としては圧倒的にこちらが不利といわざるを得ない。仮に「F・G・D」級のカードで戦いに臨んだとしても、相手が「マシュマロン」などで逃げれば引き分けに持ち込まれてしまう(負けるよりマシだが)。そのため、普通に使うなら、決まったときの快感は魅力だが、使いにくさも強いカード、というデザインだったのだろう。
しかし、特殊召喚を封じる効果を持つ「昇霊術師 ショウゲン」、「異星の最終戦士」などを選択することで、相手はデッキからの特殊召喚が不可能となり、ほぼ確実に勝利できる、というコンボが生み出された。発動時に1000の倍数のライフコストを要求する「光の護封壁」などで意図的に自分のライフポイントを1000以下にして発動条件を満たし、そのコンボで勝利を収めるというデッキが現れ、それが非常に強力なものとなった。
そのため、2002年1月1日に準制限カード、2006年3月1日に禁止カードに指定された。
複雑な効果を持つカードだが、おおよそ以下のように処理を行う。
- 自分のライフが1000以下の状況なら、ドローフェイズからエンドフェイズまで、相手ターンのいつでも発動できる。
- 自分フィールド上のモンスターを選択するのは効果処理時。つまり、先にチェーンの確認をして、効果を処理するときに選ぶことになる。対象をとらない効果である。
- 手札・フィールドの墓地送りが終わったら、発動時のチェーンブロック内での処理は終了。特殊召喚の前に、残りのチェーンの処理を終わらせる。その後、「クリッター」などの効果が発動する場合、それらの処理を行う。
- それが終わったらいよいよ相手の特殊召喚と戦闘。このとき、その時点でのフェイズに関わらず、一時的にバトルフェイズが発生する。
- 戦闘が終わったらバトルフェイズから再び発動時点のフェイズに戻る。通常のバトルフェイズを行う前のメインフェイズ1までにこのカードを発動した場合、その後に再び通常のバトルフェイズを行うことができる。通常のバトルフェイズでの戦闘ダメージは普通どおり受ける。
- その後は通常通りデュエルを進行し、エンドフェイズ時に特殊勝利に関する処理を行う。また、このカードの効果による特殊勝利より前に、デッキからドローできない、ライフが0になった、その他の特殊勝利条件(エクゾディアなど)を満たした場合は、当然、そちらによって勝敗が確定する。
特殊召喚封じと併用したコンボは強力だが、穴がないわけではない。
このカードの発動にチェーンして「サンダー・ブレイク」などで封じるモンスターを破壊してしまえば、状況次第だがこちらが勝ててしまうことも多い。特定のカードを対処されるとそのまま負けてしまう、というのはこの手のコンボデッキの宿命かもしれない。
また、「クリッター」などをセットしておけばモンスターを手札に加えられるので、それをセットすることで引き分けに持ち込むこともできる。召喚・反転召喚も封じる「異星の最終戦士」であっても、セット(「通常召喚」だが、「召喚」ではない)までは封じられない。これはエンドフェイズや相手の通常召喚後に、あるいは「クリッター」などがいないことを確認した上で発動するなどで対処可能。
「E・HERO ワイルドマン」、「天下人 紫炎」のような「罠の効果を受けない」モンスターの場合、このカードの効果で墓地へ送られることはない。
ちなみに、このカードのコンボの要であった「特殊召喚を封じるモンスターを利用することで相手の特殊召喚を許さない」部分について、実は現役当時、そのような状況でのこのカードの発動が可能かについて、調整中(ルールが定まっていないこと)であった。
その後、確定することなく禁止カード入りし、それからしばらく経って「「昇霊術師 ショウゲン」などがフィールド上にいる場合も発動可能であり、その場合、特殊召喚の処理のみを行わない」という風に裁定が出た。
特殊召喚封じコンボが有名だが、それを抜きにしても、ライフ1000以下の状況から一発で逆転勝利の可能性を秘めているこのカードは、やはりオーバーパワーといえる。現在であれば光属性モンスターを選択し、自分の「クリッター」を墓地へ送って「オネスト」を手札に加え、それを使用することでほぼ確実に戦闘で勝利する、などのコンボも可能。
そのため、今後の制限復帰は難しいと思われる。
イラストではスピリットモンスターの「八俣大蛇」と「火之迦具土」が戦っている様子が描かれている。だが、両者共に特殊召喚不可能なので、「ラストバトル!」で2体を戦わせられないのが残念である。
ちなみに、日本神話において八岐大蛇が実際に戦うのは須佐之男命である。
初登場後、「DUELIST LEGACY Volume.5」、「BEGINNER'S EDITION 2」(2004年12月9日発売版)で再録され、禁止カード指定後にも「BEGINNER'S EDITION 2」(2011年8月13日発売版)で再録されている。再録時のレアリティはすべてレア。
その他の作品において
アニメDMオリジナル「乃亜編」の海馬VS乃亜戦で海馬が使用した。
自らの信じる最強モンスター「青眼の白龍」を選択するが、乃亜はデッキマスターの「奇跡の箱舟」(アニメ版はモンスターカード)を選択、「奇跡の箱舟」から「天界王 シナト」が出てきて、それに返り討ちにされ、敗北した。
しかし、これにより海馬のライフが400残ったままデュエルが終了。それを遊戯が受け継ぎ、デュエルは続行することとなる……。
関連動画
関連商品
関連項目
- 遊戯王OCG
- 遊戯王OCGカードリスト
- 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
- 海馬瀬人
- 遊戯王関連項目の一覧
- 封印されしエクゾディア(→エクゾディア)
- ウィジャ盤
- 終焉のカウントダウン
- 毒蛇神ヴェノミナーガ
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