ラ・ドルド・グとは、仮面ライダークウガに登場する怪人の1体である。演じる俳優は婆裟羅天明。
概要
コンドル種のグロンギ。警察からは未確認生命体47号(怪人体)及びB9号(人間体)と呼称されていた。ラ集団に所属し、ラ・バルバ・デとともにゲゲルの進行役を勤める。人間体では黒いニット帽を深く被り、口元には白い布を巻きつけているため表情を窺い知る事は出来ない。声は野太く、常に冷静沈着な口調で喋る。
初登場はepisode23「不安」。普段はゴのゲゲルにしか参加しないが、メ・ガリマ・バが「ゴのやり方でゲゲルを行う」と宣言したため、特例的にガリマのゲゲルにも参加。クウガとの戦いで苦悶するガリマを見て「時間が無いぞ」「ゴのやり方で続けるつもりか?」と問いかけた。
ゲゲルを行うゴ怪人について回り、殺害したリントの数をバグンダダと呼ばれる算盤状のカウンターで数える。その正確さは舌を巻くほどで、ガメゴが投げた鉄球全てを数え、さらにどれだけ命中したかまでもカウントしている。ドルドがゲゲルについて行くのは、殺人数の水増し等の不正防止も兼ねているのかもしれない。episode44「危機」では何もない空間から突然出現しており、瞬間移動能力でゴ怪人について回っていたと推測される。そのためゴ怪人が殺害を行っている現場には必ずドルドがいた。
ラ・バルバ・デ同様、ゲゲルから一歩引いた視点でリントを見ているためか、古代のリントと現代のリントとの違いをしっかり認識している模様。ゴ・ザザル・バのゲゲルの法則を見破り、リントが対策を取ってきた際には「ベミウはリントの知恵に敗れたのだ」とザザルに忠告している。
しかしそんなドルドにも不運が訪れる。最後に残ったゲゲルのプレイヤー、ゴ・ガドル・バの殺人数のカウント中に一条薫の狙撃によってバグンダダを破壊され、同時にペイント弾までも付着させられる。怒ったドルドは怪人体に変化して一条を突き飛ばし、鉄塔から落とした(ように見えたが実は端に掴まっており命からがら助かった)。
バグンダダが破壊された事でガドルのゲゲルは振り出しに戻ってしまう。これまでに108人の男性警官を殺害していたガドルはドルドの失態に激怒し、死を以って償わせようとした。これに対しドルドは「応じよう」と短く応え、互いに怪人体へと変化。グロンギ同士の戦いが勃発する。
トンファーを武器にしてガドルと戦うドルド。自慢のスピードと格闘能力で、あのガドル相手に戦いを優勢に進め、「さすがはラだな」とガドルに賞賛されるほどの実力を見せ付けた。ところが動きを見切られたのか、片方の翼をガドルに引き千切られ形勢逆転。背中を見せて逃げ出した。その後、どこかの河原で杉田ら警察に追い込まれ神経断裂弾を喰らい死亡した。これにより人間の手で倒された数少ないグロンギとなった。
仮面ライダーディケイドでは
仮面ライダーディケイドの「クウガの世界」にて再登場。ン・ガミオ・ゼダを復活させる聖なるゲゲルを完遂させるため、ゲゲル内容である、女性警官を一滴の血も流さずに5人殺害しようとしていた。
メ・ギャリド・ギと組み、女性警官一人を殺害したところで通報を受けた警官隊に包囲され戦闘となる。途中までは傍観しているだけであったが、小野寺ユウスケのクウガが戦闘に参加するとギャリドの加勢に駆けつけた。二人掛かりでクウガに襲い掛かり、優勢に戦いを進めていたがドラゴンフォームに変身したクウガのスプラッシュドラゴンによってギャリドが倒される。旗色が悪くなったドルドは翼を広げて逃走を図ったが、八代刑事から銃を受け取ったクウガはペガサスフォームに変身し、背中からブラストペガサスを受けて爆死した。
ちなみにこの時のドルドの声は、原作のような低くて重厚な声ではなく、カラスのように「ギャーギャー」鳴くものだった。スタッフはドルドをコンドルではなくカラスと勘違いしていたのだろうか。
またゲゲルを監視し執行する役目であるはずのラが何故自らゲゲルに参加していたのかは謎である。
その後、ン・ガミオ・ゼダによって絶命したリントから変じた大量のグロンギの中にドルドの姿が何体かいた。全身が黒いグロンギが多い中、ドルドだけ白い布を羽織っているため非常に目立つ。
関連項目
- 2
- 0pt