「働かざる者食うべからず」とは、ことわざ、または慣用句である。
概要
キリスト教の聖典『新約聖書』に由来して、日本でも広まっていることわざ/慣用句である。
原文はギリシア語で「καὶ γὰρ ὅτε ἦμεν πρὸς ὑμᾶς τοῦτο παρηγγέλλομεν ὑμῖν ὅτι εἴ τις οὐ θέλει ἐργάζεσθαι μηδὲ ἐσθιέτω」といったものらしい(新約聖書にも様々なバージョンがあり、それぞれによって表記が微妙に異なっているようだが)。
これを翻訳すると「我々があなた方とともにあったとき、我々はあなた方にこう命じた。『働こうとしない者、彼は食べるべきではない』」となり、この一節を元にして広まったのである。
原文中でこの『働こうとしない者、彼は食べるべきではない』すなわち「働かざる者食うべからず」に該当するのは「εἴ τις οὐ θέλει ἐργάζεσθαι μηδὲ ἐσθιέτω」という部分であるようだ。
同じく新約聖書由来である「豚に真珠」などと同じく、日本でもかなり広まって社会に定着していることわざ、慣用句であるため、「日本古来のことわざではなく聖書由来である」ことについて意外に思う人も多いとか。
なんとなく「共産主義」っぽい言葉であることも、共産主義とあまり相性がよくないキリスト教由来の言葉だというイメージを持たれにくい理由かもしれない。
関連リンク
関連項目
- ことわざ
- 新約聖書
- 豚に真珠 (同じく新約聖書に由来することわざ)
- 働かずに食う飯はうまいか?
- 一日作さざれば一日食らわず
- 1
- 0pt