概要
東京都と神奈川県を主なエリアとする一般路線バスならびに羽田空港・成田空港へのリムジンバスを運行する。以前は昼行・夜行高速バスの運行や貸切バス事業も行っていたが、いずれも小田急シティバスを経て小田急ハイウェイバスに移管されている。
1932(昭和7)年創業の武蔵野乗合自動車が前身で、元々三鷹市を事業エリアとしていて小田急とは縁もゆかりもなかった。戦後に東急や国際興業がオーナーとなるも、両社ともにやや持て余しており、自社の乗合バス事業を持たなかった小田急が渡りに船とばかりに買収し、1950(昭和25)年に「小田急バス」と改称した。小田急沿線ではない東京都三鷹市や調布市などが事業エリアとなっているのは、こういった経緯による。
一般路線全線でPASMO、Suicaでの運賃支払いに対応している(バス共通カードの取り扱いは2010年7月末をもって終了)。さらに2012年5月10日から、定期券情報をPASMO、Suicaに記録するIC定期券制度が始まった。
2008年9月、小田急グループ全体のCI戦略の一環で、社名ロゴの表記を小田急電鉄と共通のフォントにしており、一日乗車券や車内掲示などに反映しているが、バスの車体表記は従来のままとなっている。
営業所
- 吉祥寺営業所(A)
- 所在:東京都武蔵野市吉祥寺南町3-1-6/多摩ナンバー
- 吉祥寺駅発着の三鷹市・調布市・世田谷区方面の路線を所管。
- 若林営業所(B)
- 所在:東京都世田谷区若林2-39-4/世田谷ナンバー(以前は品川ナンバー)
- 小田急沿線の主に世田谷区内の路線を所管。小田急ハイウェイバスに(車両も含めて)委託。
- 武蔵境営業所(C)
- 所在:東京都武蔵野市境南町5-1-18/多摩ナンバー
- 三鷹駅・武蔵境駅発着の三鷹市・調布市・武蔵野市などへの路線を所管。
- 狛江営業所(D)
- 所在:東京都狛江市中和泉5-17-23/多摩ナンバー
- 小田急線と京王線に囲まれた狛江市・調布市・世田谷区などのエリアの路線を所管。
- 登戸営業所(E)
- 所在:神奈川県川崎市多摩区登戸3816/川崎ナンバー
- 向ヶ丘遊園駅~新百合ヶ丘駅の周辺エリアへの路線を所管。旧生田営業所を移転した営業所で、整備拠点を有する。
- 新百合ヶ丘営業所(F)
- 所在:神奈川県川崎市麻生区王禅寺西4-14-5/川崎ナンバー
- 新百合ヶ丘駅~鶴川駅の周辺エリアや稲城市の路線を所管。旧町田営業所を2022年に移転した。
車両
路線バスの車体は赤と白のシンプルな塗り分けで、60年以上も変わらない伝統の小田急カラーである。メーカーではいすゞが大多数を占める。
最近の新車はコミュニティバスを含め、ほぼ全部がノンステップ車になっている。一般路線については2010年度に100%ノンステップを達成した。これは近隣のバス事業者の中でも特筆されるハイペースである。2010年からは日野自動車製ハイブリッド大型車の投入も始まった。
2011年後半から数年間、左後輪に巻き込み防止カバーを標準装備した車両も投入された。これは大阪地区の路線バスで一般的な形態だが、関東では珍しい。なお2022年現在、カバーは外されている。
余談
関連動画
2012年にマスコットキャラクターとして、シェパードを図案化した「きゅんた」が登場。これをテーマにしたVOCALOIDオリジナル楽曲がある。
関連リンク
関連項目
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