概要
相手国に対して、侵略側が自国の文化を流入させ、同化させたり、その国の文化を破壊することを批判していう語。
古くは、イギリスをはじめとする西洋諸国の植民地政策に対して使われた。文化侵略によりその国の文化が衰退したり、なくなってしまうこともある。江戸時代の日本では、外国の文化流入に対する危機感から鎖国政策がおこなわれた。
また、戦後になるとコカコーラ、マクドナルドやハリウッド映画をはじめとする超大国アメリカ合衆国の文化が世界中に広がり影響力を持つことに対して、アメリカ化（Americanization）という言葉が批判的に使われるようになった。
近年では、日本のテレビ等マスメディアにおいての韓流コンテンツの増加について批判的に言われることもある。
中国政府はFPSなどのゲームで自国が攻撃される題材の作品を「文化侵略」だとして批判している。
希にだが他国の文化を自国起源だと主張することを指す場合もある。
似たような意味を持つ言葉に「ソフトパワー」がある。軍事力、経済力のような「ハードパワー」に対する概念で、自国の文化や価値観を海外に好意的に広めることで、国際社会での発言力や、国力の増加に繋がるという考えである。もちろん文化を海外に広めるためにはそれなりの経済力も必要であり、ハードパワーとソフトパワーは密接にリンクしている。
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