「がってんだ! 涼風の本気見せたげる!」
涼風(すずかぜ)とは、大日本帝国海軍所属の白露型駆逐艦10番艦「涼風」をモデルとした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する江戸っ子艦娘(かんむす)である。
概要の出番かい?
白露姉妹の末の妹にあたる「涼風」は、「五月雨」と同じ袖の無い白と青のセーラー服に、同じ色のスカートを身に纏っている。濃い青の長髪をくくって左右に分けた髪型をしている。丸く、くりっとした緑色の瞳が印象的。
見た目がかなり「五月雨」に似てることもあり、せっかく出てきても「五月雨」がダブったと処分されることもあるらしい。
しかし、口を開けばその違いは一目……もとい、一聴瞭然。おとなしやかな姉の「五月雨」と打って変わった元気印なのが「涼風」であり、その最大の特徴は「てやんでぇ、べらぼうめ」と江戸っ子気風のべらんめぇ口調でしゃべることにある。、「べらぼうめ」は聞く機会がないことを強く希望する。
後発で実装されたこちらも江戸言葉混じりで話す谷風や、似非大阪弁を話す黒潮に龍驤、広島弁の浦風・日進と共に、貴重な方言キャラである(江戸の下町言葉が方言になるかはともかくとして)。
江戸っ子なのに、生まれたのは神奈川県の浦賀船渠(三浦郡浦賀町、現・横須賀市[1])。一応(広義の)東京湾内ではあるが、正真正銘の東京出身の艦に石川島造船所生まれの「長月」「卯月」「薄雲」がちゃんといる。同じ浦賀船渠[2]や、浦賀よりは東京寄りの横須賀海軍工廠、横浜船渠、浅野造船所(横浜市)など東京湾出身の艦は多数いる中で、江戸っ子気質なのは浦賀の「涼風」と藤永田(大阪)の「谷風」だけであったが、後刻、生粋の江戸っ子「天霧」(石川島造船所出身)が実装されている。
史実で存在した「第24駆逐隊」に編成された艦のうちサービス開始時点で実装されていた唯一のスタメンであり、サービス開始後に追加実装された姉たちや編入艦満潮にもれなく改二が実装された後も、24駆で改二がない艦としては最後の艦となっている。
艦名に「涼」の字が含まれている艦は彼女のほか、夕雲型駆逐艦「涼波」(2021年春イベにて実装。史実では涼風と同じ浦賀船渠で建造。なお、当該イベントは涼風が活躍した「ルンガ沖夜戦」をモチーフとしていた。)、秋月型駆逐艦「涼月」(2017年秋イベにて実装。三菱長崎造船所で建造。)がある。
余談だが、「てやんでぇ」は「何言ってやんでぇ」の略とされる。
史実入りまーす!
「涼風」は浦賀船渠で1937年8月31日に竣工した。
白露型駆逐艦は、7番艦の「海風」から設計を変更しており、改白露型として扱われる。
本当は「涼風」の後さらに10隻の同型艦を作る予定だったが、ちょうどその頃にワシントン軍縮条約の脱退することが決まり、条約を守るために制限を受けた設計の白露型を造り続ける義理も無くなったため、より高性能な朝潮型に製造を変更し、結果として「涼風」が白露型の末妹になった。
太平洋戦争時は、同じ改白露型の3隻の姉達(「海風」「山風 」「江風」)と第24駆逐隊を編成し、主に南方で輸送任務や護衛任務で活躍する。1942年11月30日のルンガ沖夜戦では「長波」旗艦の鼠輸送部隊の一員として活躍している。
1943年7月5日に参加したクラ湾夜戦では僚艦「谷風」とともに魚雷を発射、軽巡「ヘレナ」に3本を命中させ轟沈せしめた。「涼風」自身も敵弾と火災事故により小破した。
1944年1月25日、輸送船の護衛中に、ポナペ島沖で米潜水艦SS-184「スキップジャック」の雷撃を受け沈没した。
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お~、関連項目登場ってかぁ?
白露型姉妹 / 白露型駆逐艦 |
1.白露 - 2.時雨 - 3.村雨 - 4.夕立 - 5.春雨 - 6.五月雨 - 7.海風 - 8.山風 - 9.江風 - 10.涼風 |
脚注
- *三浦郡浦賀町は戦中の1943年4月に横須賀を一大軍都とすべく周辺町村と共に横須賀市へ吸収合併された
- *軽巡「五十鈴・阿武隈」、駆逐艦は艦これ実装分でも「涼風」以外に「弥生・水無月・望月・深雪・磯波・狭霧・潮・雷・子日・初霜・時雨・五月雨・山風・霞・不知火・時津風・浜風・萩風・秋雲・風雲・高波・涼波・岸波・清霜」海防艦「福江」が浦賀生まれである。うち、「山風」は涼風と同じ第24駆逐隊所属。
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