虐殺とは、むごたらしく殺すこと、また大量に殺すことである。
概要
どんな殺し方がむごたらしいかは主観による。またマスコミなどはしばしば(多くの場合少数者に対して多数者がする形、ないしは抵抗できない集団を一方的に殺すというニュアンスで)大量に殺す意味で使う。また、ゲームなどで一方的に惨敗することや、ザコ敵をサクサク殺す様のたとえ。
これまでに知られている虐殺の例を見ると、何らかの宗教的信念、政治イデオロギーやそれに基づく全体主義、民族的嫌悪・憎悪などが絡んだ際に虐殺が発生しやすい。一般的には、潜在的な反乱分子を減らす目的で行われる。
いくつかの宗教の聖典には、神話時代における敵勢力の虐殺を描く内容が含まれている。失敗はしたものの、オウム真理教はサリンをヘリコプターから東京に散布して東京都民を大量虐殺する計画を練っていた。
ナチスドイツがユダヤ人やロマ(ジプシー)・同性愛者・障碍者などを強制収容所に送り大量に虐殺していたことはよく知られている。これらは相応の理由があって行われていたのだが、ナチスを絶対悪とする現代ではそれらの人々への差別感や偏見、そして嫌悪・憎悪が要因となっているとされることが多い。
共産主義の派生「スターリン主義」や「毛沢東主義」を絶対視する全体主義国家であったソビエト連邦や中華人民共和国では、様々な虐殺が行われた。中国の「大躍進政策」の失敗による餓死者を虐殺にカウントするか否かによって人数が大きく左右されるが、どちらにせよ上記のナチスドイツの大虐殺をも大きく超える大量の人命が失われたと見られる。
ユーゴスラビア半島での内戦においては、対立する民族主義・民族間憎悪の中で「民族浄化」とも表現される様々な残虐行為が行われ、その中には虐殺も含まれていた。民族浄化は他にも内モンゴル自治区など多くの地域でしばしば行われている。
関連動画
関連項目
- 虐待
- 虐殺器官
- 大量虐殺も遊びなのよ
- 幕張大虐殺(9・18事件)
- 南京虐殺
- 鶴橋大虐殺
- アルメニア人虐殺
- 済州島四・三事件
- 保導連盟事件
- シンガポール華僑粛清事件
- 駆逐艦秋風虐殺事件
- ババル島事件
- 久米島守備隊住民虐殺事件
- カラゴン村事件
- ホロコースト
- ジェノサイド
- 民族浄化
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